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安藤忠雄建築『こども本の森 中之島』
子どもたちと本の出合いを大切に

2020.7.27
安藤忠雄建築『こども本の森 中之島』<br>子どもたちと本の出合いを大切に

新型コロナウイルスの影響が続く中、今年誕生した施設や開業間近の施設は多い。今回は大阪中之島にできた建築家・安藤忠雄さんの最新作でもある『こども本の森 中之島』を紹介します。

この図書館は、「豊かな感性を育み、物事をしっかりと考え、世界へ発信していく子供が育ってほしい」という想いを込めて、建築家・安藤忠雄さんが設計、建物を寄贈した文化施設。入口に氏による大きな「青いりんご」のオブジェも展示されている。ディレクションはブックデイレクター・幅允孝さんが担当し、本の種類や配架の方法にも工夫が凝らされ、「自然とあそぼう」、「動物が好きな人へ」など12テーマに編成された本が並び、ジャンルにとらわれない本との出合いが、豊かな創造力を育んでくれる。また、中之島公園内に限り、晴れた日は外での読書も楽しめる。目的が明確なオンライン選書もいいけど、リアルな場の偶然性から広がる好奇心の旅を、子供も大人も体験してみてはいかがだろうか。

こども本の森 中之島
住所|大阪府大阪市北区中之島1-1-28(中之島公園内)
時間|9:30〜17:00
休館日|月曜(祝日の場合は翌日休)、年末年始ほか
入館料|無料
Tel|06-6204-0808
https://kodomohonnomori.osaka

2020年7・8月号 特集「この夏、どこ行く?ニッポンの旅計画108」

《SDGs視点で解説》
快適に暮らせる大阪のまちづくり

2021年3月現在
解説協力:サステナブル・ラボ株式会社

人間、地球及び繁栄のための行動計画として、持続可能な開発目標として国際的に採択されたSDGs。17の目標のうちゴール11の「住み続けられるまちづくりを」に注目してみると、「可住地面積当たりの図書館数(図書館数/可住地面積)」が大阪府は全国3位です。

2020年にオープンしたばかりの『こども本の森 中之島』は、図書館数が多い大阪府の中でも特に子どもたちの読書環境にもこだわっており、Artek社のN65やオリジナルのスツールなど、子どもの年齢に合わせ「読む」ことに集中しやすい椅子が選ばれています。

授乳室やベビーチェア、ベビーベッド、補助便座・こども用トイレ、多目的トイレが完備されていたり、盲導犬・聴導犬・介助犬・補助犬と同伴の入館にも対応していたりと、誰にとっても快適に利用できる配慮がされているため、小さなお子様連れの方やサポートが必要な方にとっても安心して過ごせる図書館です。

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