香川・さぬき《塚原のから風呂》
日本で最も熱い炎立つ石室サウナ
|伝統の“蒸し”に浸るプリミティブサウナ③
現存数はわずかながら、いまも日本各地でひっそりと受け継がれる、独創的な和サウナたち。かつて先祖たちも蒸されてきた空間で、古きよき蒸気を浴びて発汗し、素肌で歴史を感じよう。
今回は日本のサウナで最も熱いという160℃の石室サウナがある香川・さぬきの「塚原のから風呂」を紹介。
[石蒸し]
奈良時代から継承される炎立つ石室サウナ
約1300年前(奈良時代)に、讃岐の地を訪れた高僧の行基が、諸人の病を治すためにつくったと伝わる。江戸時代には地元藩士も盛んに利用していた。古墳の玄室をほうふつとさせる石室には、火に強い地元香川の豊島石を使用。炎が燃え立つくらいに室内を焚きつけた後、塩水で濡らしたむしろを敷いて空間を蒸す。温度の異なる2室の浴室があり、熱いほうは室温160℃にも達する。
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《純和風旅館 泉屋》
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塚原のから風呂
住所|香川県さぬき市昭和1050-4
Tel|0879-52-1202
料金|500円
サウナ利用可能時間|12:00〜21:00
定休日|月〜水曜
https://karaburo0.webnode.jp
<サウナdata>
収容人数|5名
タイプ|石風呂
温度|90〜160℃(季節や天気により変動)
水風呂|なし
休憩スペース|内湯×、外気浴〇
その他の設備|休憩室
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text: Ayana Kobayashi
Discover Japan 2024年2月号「人生に効く温泉」