PRODUCT

徳島県《宮崎椅子製作所》
職人技と機能美をあわせ持つオンリーワンの椅子

2021.12.9
徳島県《宮崎椅子製作所》<br><small>職人技と機能美をあわせ持つオンリーワンの椅子</small>
UU chair design : Makoto Koizumi 2006年
価格|5万4780円〜(税込)サイズ|W565×D530×H720 SH430

四国・徳島県に拠点を置く、木の椅子づくり専門の家具メーカー「宮崎椅子製作所」。使用する木にこだわり、無垢の木そのものの表情や触り心地を生かした美しい椅子の数々を生み出し続けている。家具デザイナーの村澤一晃と小泉誠を中心に、Inoda+Svejeほか国内・海外のデザイナーと職人が、現場で手を動かしながら生みだすワークショップ方式のデザイン開発。機能性や利便性といった価値を椅子にそなえると同時に、さまざまなチャレンジやアイデアで、新しい方向性を見つけだしている「宮崎椅子製作所」の椅子を紹介しよう。

1969年創業、木の椅子のことだけを考えて48年。いくつもの過程に込められたこだわり、そして何より職人さんの手によって、椅子というひとつの成果を実らせる一本の木「いすのなるき」を目指し、日々椅子をつくり続けている。

1969年に鏡台用スツール・椅子を作る目的で創業した宮崎椅子製作所は、2000年に『日本で作る意味と価値のある椅子づくり』をコンセプトにして、家具デザイナーの村澤一晃さんや小泉誠さんとの出会いを機に第二の創業に踏み切った。その“日本で作る・・・”の冒頭には「宮崎椅子製作所が」の主語を内包させ、宮崎椅子製作所でしか作れない椅子を開発すること、日本人の職人が誇りをもって作ることを目指し、デザインとクオリティーにこだわりをもった椅子作りを行っている。

デザインを突き詰め、品質にこだわり、妥協のない椅子づくりをすると、どうしても高価格になってしまう。それでも、誰もが少し頑張れば手にすることが出来る価格を目指し、最新鋭工作機械による加工と職人の手作業のバランスを大切にしたモノづくりをしている。

また、納期が長く掛かることで受注機会を失うリスクを受け入れ、無駄の出ない完全受注生産方式を採用している。

そんな職人技と機能美をあわせ持つ、宮崎椅子製作所のオンリーワンの椅子を紹介しよう。

四角と丸が融合した椅子
「pepe arm, pepe side」


design :Murasawa Kazuteru 2004年

たこやき工法という独自の工法で加工されるこの椅子。実は丸四角という独特な断面形状。その丸四角が生み出す独特の触り心地と肘の置きやすさは思わずさすってしまいたくなるほど。

イタリア語で「胡椒」と言う意味のこの椅子は、きっと生活の隠し味としてピリッとアクセントを加えてくれるだろう。

価格|4万9440円〜(税込)
サイズ|W535×D550×H770 SH435

マスターの名に相応しい座り心地と佇まい
「UNI-Master」

design :Kai KRISTIANSEN 2011年

カイ・クリスチャンセン氏が、1950年代に#4110をデンマークで発表して以来あたためてきたデザイン。一見シンプルな構成ながら、木を有機的に削り出す高い技術力が必要で、宮崎椅子製作所とカイ氏のコラボレーションだからこそ2017年に製品化できた一脚。

価格|7万7220円〜(税込)
サイズ|W595×D485×H720(SH440 AH650)

創業50周年記念特別モデル

2018年頃、宮崎椅子製作所が創業50周年を迎えることを知ったある販売店から、『お客様に支えられての50年なので、ファンの為に特別モデルを作ってはどうか』という提案から始まり、数年後・数十年後にも価値のある製品となるよう願いを込めて、こだわりの素材を使い、宮崎椅子製作所の人気製品を販売中。

黒褐色の重厚な木材「ウェンジ」
なぜ宮崎椅子製作所が徳島で創業したのか?出来たのか?ルーツをたどる過程で、徳島の木工業が地場産業として栄えていたことが始まりと気付き、弊社と徳島の歴史に関連した素材探しを始めた。その結果、十数年前に輸入された後、徳島の土場に眠っていたザイール産ウエンジ材の丸太を見つけ、ザイール産ウエンジ材は世界に知られた優良材であることから、50周年特別モデルに相応しいと考え採用。

穏やかな黒褐色で独特な表情を持つウェンジ材は、古くから貴重な木材として家具に使われてきた。乾燥がとても遅いため、時間をかけて十分に乾燥させたものでないと良材にはならない。また、強い材質でありながら、製作工程では割れを起こす場合もあるため、木目を読みながら丁寧で慎重な作業が求められる職人泣かせの材料でもあった。

完成すれば収縮が少なく、安定性、耐久性、強度に優れます。重厚な素材感は、クラシカルな家具にもモダンなデザインにも似合い、油分が多く使う人の手に触れ磨かれることで美しい艶が増していくことでも人気の高い樹種。

北欧レザー「ソーレンセン・ロイヤルヌバック」
ローヤルヌバック(北欧製高級アニリンレザー)は、肉厚の革の柔らかさや手触りの良さに優れており、優しい中間色がウエンジ材のシッカリした木目と好相性をなす。

design : Makoto Koizumi 2013年

bo chair
木をひねっているように削り出した背柱など、現在の木工技術を生かしたウィンザーチェア。華奢な姿でありながら、座り心地は優しくしっかりと身体を包んでくれる。

価格|8万8000円(税込)
サイズ|W420×D485×H850(SH410)

design : Makoto Koizumi 2004年

ORI
独特なジョイント方法により接合部に強度を持たせ、折り紙のような形状を実現。繊細な仕上がりをそなえている。

価格|4万4880円(税込)
サイズ|W430×D375×H420

design : INODA+SVEJE 2011年

DC09
座と貫を一体化して薄く削った座面に対し、背、アーム、脚部にはボリューム感を持たせた曲線の美しい椅子。座面の裏まで彫刻のように仕上げている。

価格|21万4060円(税込)
サイズ|W540×D510×H740

design : Kai Kristiansen 2008年

Paper Knife ottoman
シンプルで端正なデザイン。Paper Knifeシリーズのオットマン。紡錘形の脚部や座枠の形状に、シリーズ共通の特徴がそなわる。

価格|10万9340円(税込)
サイズ|W600×D400×H400

design : Kai Kristiansen 2008年

Paper Knife sofa 1P
ナイフをモチーフにしたアームの形状。デンマークのカイ・クリスチャンセンがデザインしたソファを復刻生産。

価格|23万7160円(税込)
サイズ|W640×D770×H750 (SH400)

創業50周年記念特別モデルの販売期間
2021年11月~2022年10月までの1年間。ただし、期間内であってもウエンジ材が無くなり次第終了。

購入先は宮崎椅子製作所製品を取り扱っている全販売店。
※詳しくはホームページを確認

宮崎椅子製作所の椅子には一つひとつにシリアル番号をつけら、同じ樹種でも色も木目もさまざま。あなただけの一脚、ぜひ見つけてみてはいかが。

宮崎椅子製作所
住所|徳島県鳴門市大麻町川崎710番地
E-mail|info@miyazakiisu.co.jp
https://www.miyazakiisu.co.jp/

徳島のオススメ記事

関連するテーマの人気記事