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茶の湯文化が息づく「小川通」
京都御所周辺完全攻略

2019.9.27
茶の湯文化が息づく「小川通」<br>京都御所周辺完全攻略

通り名の由来となった小川が流れ、革堂行願寺や足利義尚の「小川第」があった。この小川を挟んで山名宗全と細川勝元が激突したのが、応仁の乱。「天正の地割」後、秀吉は千利休の子・少庵に小川通寺之内の土地を与え、千家再興を許可。やがて表千家「不審庵」、裏千家「今日庵」が築かれ、現在にいたる。この地から茶の湯文化が世界へ発信されているのだ。

全長:約3.7㎞ 紫明通から南は錦路通まで
開通:1590(天正18)年以降
主な建築物・史跡:表千家不審庵、裏千家今日庵、宝鏡寺

京料理かじ

京料理を手頃に味わいたいなら 夜のコースは4400円~。謹製ちりめん山椒や佃煮も人気

平等院を創建した藤原頼通の邸宅「高陽院」跡にある京料理店。店主、梶氏の思いから、敷居を低くするため比較的手頃なコースを仕立て、かつ日本料理の素晴らしさ繊細で彩り豊かな一皿を提供。

京料理かじ
住所:京都市中京区丸太町通小川東入ル横鍛冶町112-19
Tel:075-231-3801
営業時間:12:00~15:30(L.O.14:00)、17:30~22:30(L.O.21:00)
定休日:水曜
 《京都御所周辺完全攻略》
1|河原町から目ぬき通りへ「河原町通」
2|洛中一の寺院街から商業の道へ「寺町通」
3|御所参内のために秀吉が新設「御幸町通」
4|平安京ではこの道が〝富小路〟「麩屋町通」
5|名付けの由来に謎が残る通り「富小路通」
6|邸宅街から商業地への変遷の道「高倉通」
7|車関連の業者が軒を連ねた道「車屋町通」
8|一方通行規制はこの通りから「東洞院通」
9|ここは〝町〟と〝野〟の境目だった「堺町通」
10|2本の通りの間にできた道「間之町通」
11|金座・銀座が置かれた金融通り「両替町通」
12|商工業の中心地として発展「室町通」
13|戦国時代は馬が駆ける道だった「柳馬場通」
14|市電開通で拡張した経済道路「烏丸通」
15|釜を鋳造した〝釜座〟に由来「釜座通」
16|衣服との深いかかわりから命名「衣棚通」
17|良質の水に恵まれ染色業が発展「西洞院通」
18|茶の湯文化が息づく通り「小川通」
19|主要道路として千年の歴史あり「油小路通」
20|平安時代から続く商業の中心地「新町通」
21|かつて禁裏との境界だった通り「二条通」
22|京の東西を一つにつなぐ大動脈「丸太町通」
23|御所御用の職人が暮らした通り「竹屋町通」
24|新旧ショップが集う家具屋街「夷川通」
25|歴史ある場所からカルチャー発信基地まで「御所北」
26|知る人ぞ知るお店が並ぶ「御所東」
27|御用達の老舗からフランス雑貨まで「御所西」
28|「神宮丸太町駅」界隈で出合う美食
29|「烏丸御池駅」界隈の美食巡り
30|「今出川駅」界隈で出会う名品

2019年10月号 特集「京都 令和の古都を上ル下ル」

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