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京都御所周辺完全攻略
御用達の老舗からフランス雑貨まで「御所西」

2019.10.9
京都御所周辺完全攻略<br>御用達の老舗からフランス雑貨まで「御所西」

御用達の老舗や、官庁街が建ち並ぶエリアに、フランス雑貨&家具ショップ、サードウェ―ブ系カフェや立ち飲み居酒屋など、新店が顔をのぞかせている。歴史や文化の重みを感じる建物も多い。

樂美術館

千利休に思いを馳せて樂家歴代の作品を鑑賞

樂焼窯元・樂家に隣接して建つ美術館。樂焼は初代・長次郎が千利休の理想とした茶碗を焼いたのがはじまり。以来、450年続く歴代の作品を中心に茶道工芸美術品、関係古文書などを収蔵展示する。

樂美術館
住所:京都市上京区油小路通一条下ル
 Tel:075-414-0304
営業時間:10:00~16:30(最終入館16:00)
定休日:月曜(祝日の場合は開館)、展示替え期間、年末年始

虎屋菓寮 京都一条店

色寒天、琥珀羹など彩り豊かなあんみつ(1296円)。黒蜜か白蜜を選ぶことができる 撮影:福澤昭嘉
優雅な店内で甘味を楽しむ

室町時代後期に京都で創業し、永年、御所の御用を務めてきた老舗和菓子屋。巨匠内藤廣建築の空間で、庭を眺めながら代表銘菓の羊羹や季節の生菓子、汁粉などの甘味が味わえるほか、日本文化に関わる約600冊もの蔵書を自由に閲覧できる。

京都一条店
住所:京都市上京区一条通烏丸西入広橋殿町400
 Tel:075-441-3113
営業時間:10:00~18:00(L.O.17:30)
定休日:不定休

澤井醤油本店

左から二度熟成醤油、刺身醤油、淡口醤油(各100㎖、490円)
勘と経験の匠技で育まれた醤油

初代澤井義助がこの地に創業したのが明治12年。以来、手づくり一筋にこだわる。口伝で継がれた醤油造りは五代目久晃氏に託された。白壁の土蔵、虫籠窓の京町家の前から芳ばしい香り漂う。

澤井醤油本店
住所:京都市上京区中長者町新町通西入ル仲之町292
 Tel:075-441-2204
営業時間:9:00~17:00、日曜、祝日10:30~15:30
定休日: 不定休

MAMEBACO

豆箱(1箱150g)は常時6種類を用意(1150円~)。ハンドドリップコーヒー(1杯450円、クグロフ260円~)

烏丸丸太町の交差点に建つタバコ店のような店構えは、左京区にある人気焙煎所「旅の音」が営むコーヒースタンド。焙煎したての豆の販売とテイクアウトのみ。通りがかりに立ち寄ってみては。

MAMEBACO
住所:京都市上京区春日町435番地 アオキビル1F
 Tel:075-703-0770(焙煎所直通)
営業時間:10:00~19:00
定休日:なし
 《京都御所周辺完全攻略》
1|河原町から目ぬき通りへ「河原町通」
2|洛中一の寺院街から商業の道へ「寺町通」
3|御所参内のために秀吉が新設「御幸町通」
4|平安京ではこの道が〝富小路〟「麩屋町通」
5|名付けの由来に謎が残る通り「富小路通」
6|邸宅街から商業地への変遷の道「高倉通」
7|車関連の業者が軒を連ねた道「車屋町通」
8|一方通行規制はこの通りから「東洞院通」
9|ここは〝町〟と〝野〟の境目だった「堺町通」
10|2本の通りの間にできた道「間之町通」
11|金座・銀座が置かれた金融通り「両替町通」
12|商工業の中心地として発展「室町通」
13|戦国時代は馬が駆ける道だった「柳馬場通」
14|市電開通で拡張した経済道路「烏丸通」
15|釜を鋳造した〝釜座〟に由来「釜座通」
16|衣服との深いかかわりから命名「衣棚通」
17|良質の水に恵まれ染色業が発展「西洞院通」
18|茶の湯文化が息づく通り「小川通」
19|主要道路として千年の歴史あり「油小路通」
20|平安時代から続く商業の中心地「新町通」
21|かつて禁裏との境界だった通り「二条通」
22|京の東西を一つにつなぐ大動脈「丸太町通」
23|御所御用の職人が暮らした通り「竹屋町通」
24|新旧ショップが集う家具屋街「夷川通」
25|歴史ある場所からカルチャー発信基地まで「御所北」
26|知る人ぞ知るお店が並ぶ「御所東」
27|御用達の老舗からフランス雑貨まで「御所西」
28|「神宮丸太町駅」界隈で出合う美食
29|「烏丸御池駅」界隈の美食巡り
30|「今出川駅」界隈で出会う名品

2019年10月号 特集「京都 令和の古都を上ル下ル」

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