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国立公園の資源をフル活用!
十和田湖の自然とワーケーションする。
ゲストハウス yamaju/Towadako Guidehouse 櫂

2021.3.12
国立公園の資源をフル活用!<br>十和田湖の自然とワーケーションする。<br><small>ゲストハウス yamaju/Towadako Guidehouse 櫂</small>
ゲストハウス「yamaju」はコワーキングスペースとしても利用可能

「ワ—ケーション」という言葉が知られる前から、それを実践している地域があった。自然と共生しながら仕事も遊びも真剣になれる場所、それが十和田湖です。

ワーケーションは十和田湖の必然

天気に恵まれたら仕事の合間3時間でぜひ「Towadako Guide house 櫂」のカヌーへ参加したい。1〜2月にかけて波しぶきが凍って生まれる自然の造形「しぶき氷」も一見の価値あり

新型コロナウイルスの流行からテレワークが普及したこの一年。「ワーケーション」という言葉は、国立公園内の事業者に対して環境省の補助事業が行われるなど国レベルでも取り組まれ、広く知られるようになった。好きな場所でその土地を楽しみながら働くという新しい過ごし方である。全国の観光地や宿泊施設にも、ワーケーションが可能な施設が増加した。

十和田八幡平国立公園内にある十和田湖では、その潮流を先読みしたかのようなゲストハウス「yamaju」が2019年6月にひっそりとオープンしていた。コンセプトは「あずましい湖を楽しむうつわ」。「あずましい」とは、心地よいという意味で、北日本で広く使われる言葉だ。オーナーの小林徹平さんが十和田湖をはじめて訪れたのが’17年の11月。青森県から依頼され、湖畔・休屋地区の景観整備の手伝いを、とこの地を訪れた。仙台を拠点にして通っていたが、自然や人に魅了され、十和田湖にも拠点をもつことを妻・恵里さんと決めた。紆余曲折を経て、景観事業の見本になる施設を自身の手でつくろうとはじめたのが、コワーキングスペース兼ゲストハウスだ。

「自分が仕事をしたいと思ったときにパソコンを開いてゆっくりできる場所がないことと、先に住んでいた同世代の仲間の話を聞くと、長期で滞在しないと十和田湖のよさは伝わらないと思ったから。ワーケーションという言葉はもちろん使ってなかったし、こだわるつもりもないです。ただ、長期で来てくれるゲストの過ごし方を見ると、仕事して、晴れていれば湖畔を散歩したりアクティビティに参加するということが、自然発生的に起きていました」。

そもそも十和田湖は、20万年以上前からの火山活動によってできたカルデラ湖。十和田湖から流れ出る唯一の河川が奥入瀬渓流で、太平洋へと続いている。四季折々、いや、365日、一秒ごとに変化する圧倒的な大自然に魅せられている人は少なくない。

十和田湖を拠点とするネイチャーガイドカンパニー「Towadako Guidehouse 櫂」もそう。この地域の森と湖と、いかに仲よくなれるか、行き着いたのがカヌーやランブリング(森歩き)。自然の知識とガイド技術、カヌーの漕艇技術は全国から視察が訪れるほど。企業コンセプトは「カヌーと自然と地域の魅力と価値を伝える」。ただアクティビティとしてカヌーに乗るだけでない、“その先”を常に考えている。ガイドの村上周平さんは「ただカヌーが大好きなだけなんです」とはにかむ。

もちろんyamajuの小林夫妻も彼らに十和田湖の多くを教わっている。自然を相手にすることの厳しさ、ゆえにいつでも好条件でツアーが催行できるわけではないこと。ただ、長期でいればその確率も格段に増える。

「訪れる人には十和田湖を存分に味わってほしい。櫂のツアーに参加することで、自然を感じる量が圧倒的に増えると思うから、必ず勧めています」。

暮らしながら、自分たちの身をもって実証しているワーケーションが、ここにはあった。提供するだけではない。十和田湖という場所を、ただただ純粋に好きで、好きを深めている人たちに囲まれた中でのワーケーションは、ほかでは味わえない。

今春オープンする「十和田サウナ」。天然の水風呂・十和田湖へ!心身ととのえば仕事もととのう!
@towadasauna

北東北の奥の奥、「北奥」に
最先端のワーケーションがありました。

北東北の青森、秋田、岩手の3県一帯は、「北奥」とも呼ばれる。十和田湖は三県の県境付近、奥の奥に位置する辺境地

大正時代の文人・大町桂月は十和田湖を「山は富士、湖は十和田」とうたったほど。そんな大自然にあるワ—ケーションって?

十和田湖まで徒歩15秒の
ゲストハウスyamajuで仕事に集中

銀行融資とクラウドファンディング、自己資金を加えて空き店舗を改装。オープン後も徐々にリノベーションしながら、12月末に外壁の塗装も完了

中長期滞在者向けのゲストハウス兼コワーキングスペースとしてオープンした「yamaju」。

客室は3室すべて個室
コワーキングスペースはオーナー夫妻もともに仕事をする場。地域のこともいろいろ教えてくれる
2階のライブラリーは土木建築系の仕事をする夫・徹平さんの蔵書がメイン

十和田湖でしか味わえない!
名物ヒメマスを堪能

ひめます天重1500円

十和田湖で養殖されるヒメマスはサケ科の淡水魚。身が軟らかく繊細な舌触り。東京からUターンした料理人・森田一成さんが最高の調理法で提供。

お土産とお食事の店もりた
住所|青森県十和田市奥瀬十和田湖畔休屋486
Tel|0176-
75-2206
営業時間|11:00〜15:00
定休日|〜4月下旬まで休業予定 

森と湖と、いかにうまく遊べるかを考える
アクティビティ

十和田サウナのサウナ室。室温は100℃以上に。水風呂はもちろん十和田湖!
Towadako Guidehouse櫂の冬のランブリングツアーへ。スノーシューを履いて、森に生きる植物や動物に会いに行こう
十和田湖から流れ出る、「奥入瀬渓流」へもぜひ立ち寄ってみて。滝が凍結してできる氷瀑はこの時期だけの大絶景

十和田湖一の借景
喫茶「憩い」で憩いのひととき

仕事や遊びの時間に必要な「憩い」のひとときは喫茶「憩い」で。窓から見る景色はおそらく十和田湖一。刻一刻と変わる十和田湖の表情をずっと眺めていられる場所。雪深いモノクロームで静寂な湖、春は新緑、秋は紅葉と、季節を変えて訪れたい、知る人ぞ知る十和田湖の隠れた名所であり、地域の若者が慕う「十和田湖の母」の店。

コーヒー450円。カレーライス、パスタなど軽食もあるのでランチも可

喫茶憩い
住所|青森県十和田市大字奥瀬字十和田湖畔休屋486
Tel|0176-75-2411
営業時間|9:00〜17:00
定休日|不定休

yamaju
住所|青森県十和田市大字奥瀬字十和田湖畔休屋486(郵便局隣)
Mail|info@yamaju-laketowada.jp
料金|1泊食事なし4000円(税抜)〜 ※4泊以上から宿泊可
客室数|3室
カード|AMEX、Diners、JCB MASTER、VISAなど
IN|16:00〜21:00 OUT|11:00
食事|なし(自炊用キッチンあり)
設備|キッチン、ランドリー、浴室など 周辺の施設|コンビニ(車で30分)、スーパーマーケット(車で45分)
アクセス|車/JR八戸駅から約90分、バス/JR八戸駅から約155分
https://yamaju-laketowada.jp

Towadako guidehouse 櫂
住所|青森県十和田市大字奥瀬字十和田湖畔休屋486(喫茶憩い内)
Mail|info@tgkai.jp

ツアー料金|8800円/人〜 ※季節により異なる
https://tgkai.jp

 

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text:Discover Japan, P.S.SARU photo:Maya Matsuura
Discover Japan 2021年3月号「ワーケーションが生き方を変える?地域を変える?」


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