甘酒の作り方!酵素が生きた生甘酒レシピ!
<甘酒にまつわる基礎知識>
甘酒は、炊飯器や保温瓶で簡単につくれます。リーズナブルで、濃度を調整できるのでおすすめ。何より、つくりたての甘酒は酵素が元気です。
甘酒は毎日飲むと効果的。
ならば手づくりにトライ!
甘酒の素晴らしい効果は継続して取り入れてこそ発揮できる。ただし、栄養満点だからといって飲み過ぎは禁物。1日200㎖ほどが適量だ。
藤井さん流の甘酒のつくり方は、まず炊飯器でおかゆを炊き、60℃まで冷ましてから米麹を加えて混ぜ、炊飯器の保温機能を使って60℃をキープしながら8〜9時間発酵させるというもの。完成した甘酒はふくよかな香りがたまらない。すぐに飲まない分は保存袋に入れ、薄く伸ばして冷凍庫へ。必要な分だけ割ってヨーグルトに加えたり、料理やお菓子にさっと使える。
炊飯器を使わず保温瓶でつくることもできる。こちらは米麹だけを発酵させるもので、4〜6時間で完成。朝、小さな保温瓶に仕込んで出掛ければ、ランチの時間に出来立ての甘酒を味わえる。
米麹だけでできる簡易版
材料
米麹 50g
つくり方
保温瓶に沸騰したての湯(適宜)を入れ、蓋を閉めて逆さにしておく(保温瓶を温め、ふた側のパッキンまでしっかり殺菌する)。保温瓶の湯を捨て、米麹50gと65〜68℃の湯(分量外)150㎖を入れてよく混ぜ、きっちり蓋を閉めてそのままおく。4時間ほどで甘くなりはじめ、完成目安は5〜6時間。
米麹でつくる基本の甘酒レシピ
材料
米 150g
米麹 150g
つくり方
①米1合(約150g)と2.5〜3倍の水(分量外)を炊飯器に入れ(おかゆのメモリでもいい)、おかゆを炊く。炊き上がったら氷水につけて混ぜながら、60℃まで冷ます。
②①に同量の米麹を加えてよく混ぜる。
③炊飯器の蓋を開けた状態で濡らしたふきんを掛け、保温モードにして発酵させる。6時間以降で甘くなりはじめ、完成目安は8〜9時間。途中で1〜2度ふきんを湿らせて乾燥を防ぐ。
④とろっとしたペースト状になったら出来上がり。冷蔵庫で1週間、冷凍庫で2カ月ほど保存できる。
※おかゆの水分や麹の量は好みで調節を。粒が気になる場合は、飲む際にブレンダーでなめらかに仕上げてもいい。
藤井さんおすすめの米麹はこちら!
◎「みやここうじ」(伊勢惣)
入手しやすく、安定してバランスのよい美味しい甘酒ができるのでビギナーにおすすめ。
378円(200g) Tel|0120-22-4130
◎「手作り米こうじ」(南日味噌醤油)
生麹。同量の乾燥麹に比べて水分量が多く、甘さ控えめで、米粒の柔らかな甘酒に。
600円(500g) Tel|076-432-2609
◎「生黄糀」(山﨑糀屋)
ほのかに癖のある麹の栗花香があり、糖度の割にすっきりとした甘みで後味さっぱり。
650円(500g) Tel|0254-92-2030
◎マルイケ印 米こうじ(池田屋醸造)
麹の美味しさが引き出されたかぐわしい栗花香、ほっこりとしたゆで栗のような風味。
411円(200g) Tel|096-352-0309
◎「あまざけ麹」(ホシサン)
甘酒に合う九州産米を使用。リンゴを思わせる風味、甘さと旨みをじんわり感じる甘酒に。
864円(500g) Tel|0120-868-824
supervisor:Hiroshi Fujii text: Yukie Masumoto
photo: Gorta Yuuki, Hiroshi Fujii illustration: Ayako Kubo
Discover Japan 2021年7月号「ととのう発酵。」
<甘酒にまつわる基礎知識>
1|つくり手により味も濃度も異なる、甘酒探求家・藤井寛さんイチオシの甘酒
2|甘酒探求家・藤井寛さんに聞く、そもそも甘酒ってなに?
3|疲労回復、美腸・美肌、アンチエイジング…飲む点滴と称される、甘酒のここがすごい!
4|甘酒づくり歴24年の藤井寛さん直伝!酵素が生きた、生甘酒のつくり方
5|甘酒をもっと楽しく!美味しく!健康に!おうちで簡単甘酒ドリンクレシピ