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食事がより楽しくなる《田村 一》のうつわ
ろくろを自在に操り独創的なフォルムを創出
|注目のうつわ作家カタログ②

2024.1.10
食事がより楽しくなる《田村 一》のうつわ<br><small>ろくろを自在に操り独創的なフォルムを創出<br>|注目のうつわ作家カタログ②</small>

素材を大切にする作家もいれば、ひとつの技術を洗練させていく作家もいる。そんな彼らの個性に満ちた作品は、私たちの食事をより楽しいものに変えてくれる。あなたの暮らしをより豊かにするうつわを探してみては。
 
今回は、こだわりのろくろ成形から生み出される田村一さんの独創的なフォルムのうつわを紹介。

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田村 一(たむら・はじめ)
1973年、秋田県生まれ。1992年に早稲田大学入学、陶芸サークルで作陶をはじめる。2002年に栃木県益子町へ拠点を移し、創作を続ける。2011年、故郷の秋田市仁別(にべつ)に戻り、太平山のふもとに工房を構える

既成概念を覆し、思うがままにうつわを操る
花びらのようなカップの重なりは、ろくろで挽いた後、乾燥しきらないうちに側面をカットし、再びくっつけてつくる

アーティスティックなうつわを生み出す田村一さん。どれも圧倒的な存在感だが、基本となるつくり方は同じ。まずはろくろ成形からはじまる。回転体によってできた円をベースにしていて、それをそのまま生かすこともあれば、ゆがませたりカットしながらかたちを変えていくことも。すべての作品にストーリー性を感じさせつつ、見るほどに緻密で張り詰めた空気感を覚えるのは、ろくろに対するこだわりが根底にあるからだろう。釉薬の材料にも力を入れていて、近年は友人・知人から譲り受けた稲のもみや雑木の灰を使うことが増えた。
 
「焼き上がりが一つひとつ微妙に異なるのが天然釉薬の魅力。今後ますます力を入れていきます」

丼L
削りかすなどの残土を水で溶いてペースト状にし、型に流し込んでつくったサステイナブルな丼。酒の〆に、小ぶりな親子丼などで
価格|5500円
サイズ|W145×D145×H110㎜
重量|295g
愛でる、注ぐ dove
鶏を模した中国の伝統的なうつわ「鶏冠壺(けいかんこ)」を表現。日本酒もいいが、ワインを注ぐデキャンタ代わりにしてもかわいい
価格|1万3200円
サイズ|W140×D100×H105㎜
重量|490g
愛でる、飲む おばけと単
カップを持つおばけの手は、一人で飲むときに寂しくならないための「神さまの手」でもある。神さまと「手」をつないで酒を飲もう
価格|3万800円
サイズ|W90×D60×H138㎜
重量|300g

※Discover Japan Lab.で取り扱いあり

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《十場あすか》のうつわ
柔らかな質感が際立つ引き算の美学

 
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Discover Japan Lab.
住所|東京都渋谷区宇田川町15-1渋谷PARCO 1F
Tel|03-6455-2380
営業時間|11:00〜21:00
定休日|不定休
※最新情報は公式Instagram(@discoverjapan_lab)などで随時紹介しています。ぜひチェックしてみてください。
※掲載商品は一部であり、店頭にはさまざまなうつわが並びます。
※サイズ・重量は掲載商品の実寸です。同じシリーズでも個体差があります。

《注目のうつわ作家カタログ》
[陶磁器]
01|青木良太
02|田村 一
03|十場あすか
04|小川 綾
05|壷田和宏・亜矢
06|二階堂明弘
07|水谷智美
08|山本憲卓
09|シライナギサ
10|沼田智也
11|小島鉄平
12|湯町窯
[ガラス器]
13|西村 青
14|太田良子
15|古賀雄大
16|笹川健一
17|木下 宝
[木器・漆器]
18|村上圭一
19|蝶野秀紀
[飯碗]
20|ごはん茶碗 18選
[マグカップ]
21|マグカップ 18選

text: Misa Hasebe photo: Shimpei Fukazawa
Discover Japan 2023年12月号「うつわと料理」

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