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「厄除け」にご利益がある神社3選
《いま行くべき神社ガイド》

2023.10.1
「厄除け」にご利益がある神社3選<br><small>《いま行くべき神社ガイド》</small>

日本全国には8万を超える神社があるといわれるが、中でもいま訪れるべき神社はどこなのか。宗教史研究家の渋谷申博さんに教えてもらった。
 
八百万の神々は個性もさまざま。願いをかなえる得意分野も神さまによって異なる。やはり大事な願いは得意な神さまにお願いしたいところ。最後は「厄除け」にご利益がある神社3選。厄年とは、責任ある立場になる一方、災難や病気に遭いやすい年齢をいう。神社に参拝・ご祈祷をして心身を清め、そうした災厄を遠ざけるのが厄祓いだ。

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①石清水八幡宮[京都府・八幡市]
国家鎮護の神にして武家の守護神が鎮座

859年、奈良にある大安寺の僧・行教が八幡大神(=応神天皇)のお告げにより、神霊を山城国(京都)の男山(おとこやま)に祀ったことがはじまりで、翌年には朝廷が社殿を建設。また男山が都の重要な裏鬼門を守護していることから、天皇祖先の霊をまつる国家第二の宗廟(そうびょう)として信仰されてきた。

◎祀られている神さま
応神天皇(おうじんてんのう)、比咩大神(ひめおおかみ)、神功皇后(じんぐうこうごう)

◎代表的なご利益
厄除開運/商売繁盛/必勝

石清水八幡宮(いわしみずはちまんぐう)
住所|京都府八幡市八幡高坊30
Tel|075-981-3001
参拝時間|6:00〜18:00
参拝料|無料
https://iwashimizu.or.jp

②大洗磯前神社[茨城県・大洗町]
神が降り立った磯の鳥居を拝して心を洗う

9世紀に編纂された『文徳(もんとく)実録』によると、856年に「大己貴命(おおなむちのみこと)」(=大国主神)と少彦名命(すくなひこなのみこと)が再び民を救うために大洗に降臨。その場所が大洗磯前神社前の神磯で、波が寄せる岩場に鳥居が立つ。御祭神は「医薬の神」としても知られ、心身を整え厄を乗り越える力を与える。

◎祀られている神さま
大己貴命(おおなむちのみこと)、少彦名命(すくなひこなのみこと)

◎代表的なご利益
安産子育/厄除開運/恋愛成就

大洗磯前神社(おおあらいいそさきじんじゃ)
住所|茨城県東茨城郡大洗町磯浜町6890
Tel|029-267-2637
参拝時間|4〜9月5:30〜18:00、10〜3月6:00〜17:00
参拝料|無料
www.oarai-isosakijinja.net

③多度大社[三重県・桑名市]
天照大御神の御子神を祀る白馬伝説の古社

古来、神のいらっしゃる神体山と仰ぐ多度山のふもとに鎮座。多度山には神の使いの白馬が住み、人々の願いを神様に伝え、幸せを運ぶと信じられてきた。天照大御神の子である「天津彦根命(あまつひこねのみこと)」を祀ることから「北伊勢大神宮」とも呼ばれ、「お伊勢参らばお多度もかけよ お多度かけねば片参り」と謡われる。

◎祀られている神さま
天津彦根命(あまつひこねのみこと)、天目一箇命(あめのまひとつのみこと)

◎代表的なご利益
安産子育/厄除開運/交通安全

多度大社(たどたいしゃ)
住所|三重県桑名市多度町多度1681
Tel|0594-48-2037
参拝時間|24時間
参拝料|無料
https://tadotaisya.or.jp

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