食事がより楽しくなる《十場あすか》のうつわ
柔らかな質感が際立つ引き算の美学
|注目のうつわ作家カタログ③
素材を大切にする作家もいれば、ひとつの技術を洗練させていく作家もいる。そんな彼らの個性に満ちた作品は、私たちの食事をより楽しいものに変えてくれる。あなたの暮らしをより豊かにするうつわを探してみては。
今回は、自家製の藁白釉による白い作風で人気の十場あすかさんのシンプルさを追求したうつわを紹介。
十場あすか(じゅうば・あすか)
1983年、広島県生まれ。京都で陶芸を学び、夫で陶芸家の十場天伸さんと兵庫・神戸で「つくも窯」を開窯して独立。自家菜園で米や野菜をつくり、その副産物である稲藁の灰からできた藁白釉を使った白い作風が人気
夫の天伸さんとともに、自然豊かな山間部で作陶に励む十場あすかさん。作品づくりで意識していることは、「なるべくシンプルにすること」だという。自家製の藁白釉で仕上げたうつわは、しっとりとした素朴な風合い。柔らかなフォルムも相まって、大地のようなおおらかさにあふれている。合わせる料理を選ばないので、汎用性も高い。日々の暮らしにそっと寄り添う、頼れる存在といえそうだ。
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日常に小さな幸せをもたらす
感性豊かな青の世界
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text: Misa Hasebe photo: Shimpei Fukazawa
Discover Japan 2023年12月号「うつわと料理」