TRADITION

1分でわかる焼物のルーツと見分け方
うつわの基礎知識

2020.12.7
1分でわかる焼物のルーツと見分け方<br><small>うつわの基礎知識</small>

日本のみならず、世界の人々の心を魅了するうつわ。さまざまな種類のうつわがあり、それらのルーツや製造工程もまた異なります。本記事では、焼物の歴史や成り立ちついてご紹介します。

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大陸の技術で
飛躍的に進化した「陶器」

製陶は古くから日本各地で行われていたが、飛鳥時代に中国大陸、朝鮮半島からろくろ技術と穴窯が伝わった。吸水性の高い粘土質の土を原料とし、約700〜800℃で焼いた後、釉薬を施し、再度焼いて仕上げる。

◎種類|笠間焼(茨城県)、益子焼(栃木県)、唐津焼(佐賀県)

景徳鎮にルーツをもつ
「磁器」の技術

ルーツは中国、11世紀の北宋とされる。日本の磁器の発祥は、豊臣秀吉の朝鮮出兵で連れてこられた陶工が創始した有田焼。ガラス質を含む陶石を原料とし、約1200〜1400℃の高温で焼成。軽くて強度もある。

種類|瀬戸染付焼(愛知県)、砥部焼(愛媛県)、伊万里焼(佐賀県)

吸水性がなく丈夫だが
透光性はない「せっ器」

陶器と磁器の中間の性質をもつ。素地が硬く焼き締まり、吸水性がない。非透光性である点で磁器と、気孔性がない点で陶器と区別する。茶器のほか、土管や火鉢などの大物に用いられる。

◎種類|信楽焼(滋賀県)、備前焼(岡山県)、萬古焼(三重県)などの一部

古代からつくられてきた
素焼きのうつわ「土器」

登り窯のような施設を使わず低い温度で焼成し、釉薬をかけない素焼きのうつわ。「かわらけ」とも呼ばれる。時代や地域などによって特色が反映されるため、考古学の重要な資料になる。

種類|縄文土器、弥生土器、須恵器、土師器(はじき)

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edit: Miyo Yoshinaga illustration: Tomoyuki Aida
Discover Japan 2020年12月 特集「うつわ作家50」


≪うつわの基礎知識≫
1|日々の生活に欠かせない暮らしの道具「焼物」
2|日々の生活に欠かせない暮らしの道具「陶器」
3|日々の生活に欠かせない暮らしの道具「磁器」
4|日々の生活に欠かせない暮らしの道具「漆器」【前編】
5|日々の生活に欠かせない暮らしの道具「漆器」【後編】
6|うつわを長く愛用するための、正しいお手入れ方法
7|1分でわかる焼物のルーツと見分け方

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