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貝原益軒『養生訓』の教え
|いま取り入れたい「睡眠の知恵」5選

2026.7.21
貝原益軒『養生訓』の教え<br>|いま取り入れたい「睡眠の知恵」5選

食事、運動、睡眠、メンタル、飲酒、入浴。それぞれのテーマから、現代社会にも通じる教えをピックアップ。日々の生活に取り入れよう。今回は、質の良い睡眠で休息をとるための睡眠の名言をご紹介!

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規則正しい睡眠を大切に

現代は大人だけでなく子どもの睡眠不足も深刻だが、一方で睡眠時間の長さばかりが強調され過ぎている面もあるという。「たとえば、毎日バラバラな就寝時間ながら7時間睡眠のAさんと、毎日深夜1時に寝て5時に起きる4時間睡眠のBさんを比較すると、実は後者のほうが疲れをためにくいのです」。睡眠時間を確保すること以上に大切なのは、規則正しい時間に眠ることなのだ。「睡眠において益軒は『昼寝はよくない』と強調していますが、これは20分以上の昼寝によって睡眠と覚醒のリズムが乱れてしまうからです」

其の一 読書やおしゃべりは深夜0時まで
「夜、書をよみ人とかたるに、三更をかぎりとすべし。 (中略)深更までねぶらざれば、精神しづまらず」(第2巻「総論下」) 中略は編集部による

読書や人とのおしゃべりを楽しむのは、遅くとも午前0時までにとどめたいもの。深夜まで起きていると、活動時に優位になる交感神経の働きが続いて脳が休まらず、翌日に向けたエネルギーを十分に蓄えることができないためである。
 

其の二 睡眠を慎むのも養生のうち
「飲食を節にし、色慾をつゝしみ、睡をすくなくするは、皆、慾をこらふるなり。 飲食色慾をつゝしむ事は、人しれり。只、睡の慾をこらへて、 いぬる事をすくなくするが、養生の道なる事は、人しらず。」(第1巻「総論上」)

食欲や色欲を慎むことの大切さを知る人は多いが、睡眠欲の自制も大事な養生。中でも食後すぐに横になると消化が促されず、生命力が損なわれてしまう。疲れているときは何かにもたれかかり、身体を起こした状態で20分ほどの居眠りに収めたい。
 

其の三 夕食後すぐに眠ってはならない
「ことに朝夕飲食のいまだ消化せず、其気いまだめぐらざるに、早くいぬれば、 飲食とどこほりて、元気をそこなふ。(第1巻「総論上」)」

夕食後に疲れてそのまま眠ってしまうこともあるが、消化の妨げになるため、食後は身体を動かして歩くのが理想的。また、昼食後の睡眠も夜間に体力があり余って眠れなくなるので厳禁。食後には横にならないように注意しよう。
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其の四 寝る前に足を湯で洗え
「毎夜ふさんとするとき、櫛にて髪をしきりにけづり、湯にて足を洗ふべし。」(第5巻「五官」)

寝る前に身体が冷えているときは、簡単な足湯がおすすめ。湯の中で足を洗う程度でも血行がよくなり、ぐっすり眠れるはずである。また、櫛で髪をとくことは、気を循環させてのぼせを鎮めるため、寝る前には足湯とともにコーミングも行うとよい。
 

其の五 夜寝るときは灯りを消せ
「夜臥すに、燈をともすべからず。」(第5巻「五官」)

深夜まで周囲が明るい状態が続くと、一日の生体リズムをつかさどる体内時計が乱れ、睡眠の質が悪くなる。夜間に明かりが必要であれば、ごくわずかな光にとどめるのが賢明だ。布団を頭まで被って眠るのも、呼吸を妨げるため避けるべきである。

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「心の知恵」5選
 
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text: Discover Japan, Ryosuke Fujitani, Natsu Arai photo: Kazuya Hayashi illustration: Minoru Tanibata
2026年6月号「ウェルネス入門」

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