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自社農園でピパーチを栽培!
《石垣島海のもの山のもの》

2026.1.21
自社農園でピパーチを栽培!<br>《石垣島海のもの山のもの》

八重山諸島に伝わる香辛料・ピパーチは、いま熱い注目を集めている。かつては幻のスパイスと呼ばれた島の記憶を求めて灼熱の太陽が降り注ぐ、石垣島の旅に出た。ピパーチの生産者や実際に食べて愉しめるお店などをご紹介!今回は、石垣島でピパーチを栽培する「石垣島海のもの山のもの」を訪れた。

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自社農園で
石垣島産ピパーチを栽培

6月から12月くらいまでに収穫したピパーチを乾燥させて粉砕後、香りを高めるために、曽我さんはあえて焙煎してから商品にしている。右は粉砕した実、左は乾燥させた実

「石垣島海のもの山のもの」では、その名の通り、モズクやアオサ(ヒトエグサ)などの海の恵みと、ピパーチをはじめ、秋ウコンや島唐辛子などの加工品を手掛ける。農園のある石垣島北東部は、各地からの移民によって開墾された土地だ。ピパーチを栽培する農園「石垣島海のもの山のもの」の代表、曽我潮丸さんは、鉄分豊富な赤土と海からの潮風を受けて、植物の性質に合わせた自然農法を実践。パイナップルや、腐葉土を敷き詰めて育てるバナナは高級レストランやデパートに出荷している。

栽培に試行錯誤を重ねた曽我さん。最初はつるを廃材にからませたが実がならず、次に木の杭で試すと、胸の高さで実がつくことがわかった。最終的にコンクリートブロック塀での栽培にたどり着く

曽我さんが案内してくれたのは、広大な敷地に積まれた高さ1・5mのコンクリートブロック塀。からみつく緑の葉っぱから小さな赤い実が顔をのぞかせる。

「本土復帰前に八重山を訪れた父が、この地に魅せられて移住しました。県外出身者の目線で見たら、島は魅力的な野草の宝庫だったそう。当時はピパーチを自家用でなく、商品にする規模で育てている農家はありませんでした」

赤く色づいたら収穫のタイミング!

曽我さんの代になり、本格的にピパーチの栽培に乗り出した。挿し木からの苗づくりに成功したのが10年前。最初の実がなるまでに2〜3年。成長は遅く、7〜8年経つと立ち枯れがはじまる。あちこちの家の石垣で見られ、島の風景の一部のようなピパーチだが、安定した栽培を実現させるまでは難しかったそうだ。

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ひとなめすると甘く、やがてピリピリと舌を刺激するピパーチ。100%石垣島産の「ヒバーチ」756円

石垣島海のもの山のもの
住所|沖縄県石垣市桃里165-413
Tel|0120-86-7757
営業時間|9:00〜17:00
定休日|日曜、土曜不定休
https://umiyama.org

text: studio BAHCO photo: Sadaho Naito
2025年11月号「実は、スパイス天国ニッポン」

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