HOTEL

《青と碧と白と沖縄/風突のケアハウス》
非日常の世界から、いつもの日常が魅えてくる。

2021.11.6
《青と碧と白と沖縄/風突のケアハウス》<br><small>非日常の世界から、いつもの日常が魅えてくる。</small>
photo by Koji Fujii / TOREAL

沖縄本島・恩納村の海が見える丘に建つ、風の塔が林立する特徴的なホテル「Hope&Wishバケーションハウス青と碧と白と沖縄」。ここは家族一緒、皆それぞれのに思い出に残るひとときを過ごせるレスパイトハウス兼ホテルだ。設計したのは建築家の中村拓志氏。自然の中に溶け込むように彩られた沖縄赤土色の建物、隠れ家のような空間が広がる。そんな沖縄らしい息づかいを感じる「青と碧と白と沖縄」を紹介しよう。

※レスパイトとは、休息、息抜き、一休みなどのことで欧米では一般的になっているが、誰にとっても、一休みをすることは大事であり、誰でもがリラックスして、自身と向き合う時間を大切にして欲しいという想いから、この施設では、一般の人達も宿泊できるシステムになっている。

あふれる自然のなかで誰もが安らげる、
バケーションハウス

photo by Koji Fujii / TOREAL

難病を患う子どもとその家族全員と各地域の人々が心で交流する活動をするなかで、沖縄独特の風土と文化が持つ非日常性に魅せられたという。

沖縄の青い空と海、いきいきとした植物や鳥や虫の鳴き声、遠くに聞こえる波の音、木々を揺らす気持ち良い風など、あふれる“自然”と、温かい人柄がつくる“空間”で、誰もが楽に呼吸をし、誰もが大事な時間を過ごすことができ、自分の原点に還ることができる、そんな”場”をつくりたいと願って、ディズニーでの経験を活かし、人を喜ばせる為の”バケーションハウス”をつくった。

設立者
大住 力(おおすみ・りき)
広島県福山市出身。日本の社会起業家・人材教育コンサルタント。公益社団法人「難病の子どもとその家族へ夢を 」代表理事、「ソコリキ教育研究所」所長、「日本ライフイズ・ア・ジャーニー協会」代表。

沖縄の民家のようにシンプルなデザイン


photo by Koji Fujii / TOREAL

天井を低く抑えた客室中央には、直径約1.8m、奥行き8mの風突と高窓があり、気持ちの良い風が吹き抜ける。

松林を駆け抜ける海風、虫や鳥たちの鳴き声や花の香り、そして湿った潮や雨の匂い。風はたくさんの情報を届けてくれ、ゲストと沖縄の風土を繋いでくれる。

各客室は水の中庭に面しており、涼しい風が海と山から通り抜ける。緑化屋根に開けられた開口からは、沖縄らしい風や太陽光が入り込み、水盤に反射した水紋が天井に揺らめくロマンチックな空間。

建築家
中村 拓志(なかむら・ひろし)
1974年 東京生まれ。鎌倉と金沢で少年時代を過ごす。1999年 明治大学大学院理工学研究科建築学専攻博士前期課程修了。同年隈研吾建築都市設計事務所入所。2002年 NAP建築設計事務所を設立。日本建築学会賞(作品)など多数受賞。

施設内紹介

photo by Koji Fujii / TOREAL

部屋(3部屋)
沖縄の拝殿である「神アシャギ」をイメージした入口は、頭を下げ、腰をかがめて中に入る。最大4名が宿泊できる28平米の部屋。すべての客室の中央に最高8mの風突がある。

photo by Koji Fujii / TOREAL

貸切風呂 “月桃(げっとう、サンニン)の湯”
沖縄では珍しい貸切風呂でゆったりとした時間を過ごせる。沖縄の特産“月桃”は、抗菌作用や美肌効果、リラックス効果などが高いことも有名。日々の疲れをゆっくりと癒してくれるだろう。


photo by Koji Fujii / TOREAL

水の中庭
昼は海と崖下の川から吹き上がり、夜は山から吹き下ろす方位に抜けを設けた。中央の水盤には、外周部との温度差で涼しい風が通り抜ける。ガラスの入ってない天窓から雨や風が入り込み、太陽や雲によって照度が刻々と変化する内省的な空間。

静謐なホールの壁沿いのベンチに腰を掛けると、天窓からの光が水盤に反射し、その水紋が天井に炎のように揺らめく。

屋上庭園
中央の円形ベンチから碧い海と街、サトウキビ畑が360度見渡せる、求心的な水の中庭と遠心的な屋上庭園。動と静の対比的なふるまいを空間側で用意。屋上階段はスタッフや親が車椅子を両側から支えて昇降しやすい構造。

設立者・大住氏による「バリアフリーは彼らの自由と尊厳を守るものだが、バリアをすべてなくすことはできない。むしろ、どんな人にも存在する物理的・精神的バリアに気づき、分かり合い、助け合うことが必要で、それを促すバリアなら、ここではあってよい」という考えに基づいている。

食事
食事は、バーカウンターを備えたリビングで「ピクニック(お花見)スタイル」でいただく。“誰と一緒に食べるか”を優先し、沖縄ならでは、無農薬の本物の食材を美味しく調理し、近くにいる人と温かく食事を楽しむことができる。夜は、一人で、皆で、とっておきのガーデンで夕焼けを見ながら、お酒をいただくこともできる。

そのほか、近隣にはシークレットビーチや神聖な湧き水がある特別な入り江など、一人歩きにもジョギングにもぴったりの場所がたくさんある。

あふれる“自然”と、温かい人柄がつくる“空間”、「Hope&Wishバケーションハウス青と碧と白と沖縄」で、心と身体を癒してみてはいかが。

Hope&Wish バケーションハウス青と碧と白と沖縄
住所|沖縄県国頭郡恩納村真栄田3537-2
アクセス|那覇空港から車で60分、路線バス・リムジンバス最寄りバス停から車で5分
Tel|070-2631-6196
料金|1名1泊利用時 1万4000円/人 〜(1部屋2名利用時)
https://blue2white-okinawa.jp/

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