『ハイアット リージェンシー 瀬良垣アイランド沖縄』本島直結!島丸ごとの絶景リゾート
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沖縄本島中央部、恩納村の西海岸に位置する“瀬良垣島”。周囲は目の覚めるようなトルコブルーの海、穏やかな湾を吹く海風も優しく、リゾート感に肩の力も抜ける。手つかずの島が、この夏、グローバルな高級リゾート「ハイアットリージェンシー瀬良垣アイランド沖縄」の誕生により一気に華やいだ。贅沢な施設に遊び、“思い切り元気になってほしい”と願うリゾートがドアを開けた。
せきねきょうこ
1994年から現職。世界のホテルや旅館の「環境問題、癒し、もてなし」を主題に現場取材を貫く。スクープも多く、雑誌、新聞、ウェブを中心に連載多数。ホテルのコンサルタントやアドバイザーも兼任。著書多数。www.kyokosekine.com
沖縄特有のグスク壁をモチーフとしたグスクプールは曲線が美しい。ファミリー向けに水深の浅いキッズプールや、少し離れてホテル側にはふたつのジャグジーも用意
手足も心もゆったり
滞在型リゾートでの休日
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那覇空港から車で約1時間。海から離れ内陸部をひた走る。町や村、畑の情景を眺めながらのドライブは発見ばかり。この日、雨が降ったりやんだり、強いシャワーがあったり……変化の多い空模様の中、目的の恩納村・瀬良垣島に近づくと雲が切れた。「沖縄は山を越えるごとに天候がまったく違います」と、ドライバーの声。小さな川の河口に小規模なマングローブ林が見えはじめたら、瀬良垣島はもう近いと教えてくれた。リゾートに到着すると東シナ海の青い空と宝石色の海が広がり、沖縄にいる歓びに包まれた。
恩納村は沖縄本島屈指のビーチリゾートとして知られている。しかし瀬良垣島は本島と短い橋で結ばれた孤島。本島側の橋のには、ファミリー向けの棟「ザ・ビーチハウス」がつくられ、リゾートホテルのメイン棟「ザ・アイランド」が島のすべてを占有している。
瀬良垣島は大きく三日月形に弧を描く湾に面し、波がとても静かに打ち寄せる。いままで手つかずだった島に、島の自然を丸ごと利用して誕生したリゾートホテルは、「ホテルを目的に沖縄へ向かう」という、滞在型デスティネーションホテルを目指している。オープンは2018年8月21日、グローバルなハイアット・ブランドを背負うリゾートとして、そしてさらに国内初となるハイアットの本格的なビーチリゾートとしてもファンの期待はことさら大きい。
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真新しい館内には客室が344室。ビーチ2カ所、ラグーン、アウトドアプール、インドアプールも1か所ずつある。レストランは1階にオールデイダイニングとイタリアン。2階には、炉端、鮨、鉄板焼、日本料理の4つで構成されるスペシャリティレストランが揃っている。リゾートが掲げる「元気になれるホテル」というコンセプトには、提供する食事も重要な要素だろう。各レストランとも、沖縄県産食材を主に、全国から逸品を取り寄せ、新たな食体験を満喫できるよう工夫を凝らしている。
このリゾート全体を仕切るのは、総支配人の野口弘子氏だ。「五感を刺激し、心身ともに元気がよみがえるリゾートであってほしい」と願う野口氏は、箱根の同系列のスパ・リゾートで開業以来を振るい、ホテルを成功に導いた。「沖縄の人々はフレンドリー」と続ける氏は、スタッフにも、リゾート内での温かい笑顔こそ大切と説く。人とのつながりでいえば、ロビーラウンジに飾られているキューブ状の格子が沖縄ならではの自然の移ろいを表し、この場に人が集い、語り合う、まさに人や土地、空間が「つながる(コネクトする)ソーシャルスペースでありたい」との期待を込めている。
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夕陽が差し込む美しい空間
海と一体になれる客室
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ロビーの天井を飾る格子を通し、ラウンジ全体に夕陽のリズミカルな影が映る頃、ゲストは外に出て水平線に沈む太陽を見つめる。極上のサンセットショーはプールやラグーンを通して、リゾートに滞在する喜びに変わっている。
自然との一体感を演出し、デザインを担当したのは、数多くのホテルや店舗を手掛けるインテリアデザイナーの橋本夕紀夫氏だ。印象的なのは、スタイリッシュさの中にも、とがらず温かみのある優しさを感じる客室。両手を伸ばし深呼吸のできる寛ぎがある。
一方、ホテルが提供するアクティビティは、マリンスポーツならオールマイティに楽しめる。浅瀬でレッスンを受けるハワイ発祥のSUPは実に楽しそうだ。感動したのは、ビーチで型を披露してくれた沖縄空手の迫力満点の技。その雄姿と、伝統伎である心技一体の迫力や、空気を切るすごみのある音は忘れられない。精神の統一、異次元の世界を垣間見る貴重な体験であろう。
リゾートではアクティビティとは別にリラクゼーションという優雅な時間も選択肢にある。メイン棟の2階には「スパ はなり」があり、心・体・好奇心・感情など、心身のバランス調整にセラピストが極上の手技を披露してくれる。
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寝心地いいベッドで快適な睡眠
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硬過ぎず柔らか過ぎず寝心地のいいベッドと寝具。写真はスタンダードルーム、ツイン仕様のベッド。カバーやベッドスプレッドはなく、白で統一。
リゾートならではのメニューが揃う
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「スパ はなり」の“はなり”とは琉球語で「離島」の意味。月桃や黒文字など沖縄らしい素材を使ったハーバルボールでじっくり身体をほぐす施術が人気。タイのナチュラルスパブランド「パンピューリ」のプロダクトを使用。
SUPから伝統古武術まで豊富なアクティビティ
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マリンスポーツやウェルネスプログラム、沖縄文化体験ができるプログラムなど専門のインストラクターが丁寧に指導。ビーチでは剛柔流沖縄空手の体験も。写真の空手の師範で錬士六段、大原拓氏。
アクテビティの例
モーニングヨガ、うみかぜ自転車旅、タヒチアンダンス、太極拳、ハイキング、エイサー体験、ウクレレなど、今後もメニューは増える予定。
日本各地の名品の旨さを 炭火焼で凝縮
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2階にある炉端、鮨、鉄板焼、日本料理の4つで構成されるスペシャリティレストラン「シラカチ」。“瀬良垣”を意味するレストランでは沖縄食材はもちろん、全国の旬の食材を提供。
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炭火の香ばしさと出汁の風味が豊かな絶品
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甘みの増すゴマみそ焼きとさっぱり鬼おろし
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フィレとサーロインを塩と2段仕込み醤油で
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伊勢エビを卵黄、サラダ油、塩でシンプルに
イタリアンもやちむんで
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夕暮れ時に映える
オリジナルカクテル
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クラブラウンジでカクテルタイム
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朝食はブッフェスタイル
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朝食はザ・アイランド1階の「オールデイダイニング セラーレ」で。朝食は和洋、沖縄の食材も並び、ライブキッチンでは卵料理を目の前で調理。
旬の味暦
春(3〜5月)
アーサー、海ブドウ、もずく、島らっきょう、アップルマンゴー
夏(6〜8月)
グルクン、ヤシガニ、鰹、ナーベラ、青パパイヤ、とうがん、里イモ、フーチバー(よもぎ)、島バナナ、パッションフルーツ、グアバ
秋(9〜11月)
クワンソウ、カンダバー、シカクマメ、島唐辛子、ドラゴンフルーツ、アセロラ
冬(12〜2月)
車エビ、イカ(イカ墨)、紅イモ、タイモ、島大根、島人参、ニガナ、アテモヤ、ローゼル
通年
黒毛和牛、島豚、マグロ、ミーバイ
毎日工場直送のオリオンも!
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ビール
オリオンドラフト 750円
ワイン
マンズ ティエラ 甲州 シュール
リー グラス1000円
日本酒
飛露喜 純米大吟醸 1合2000円
酔鯨 純米吟醸 1合1600円
泡盛
恩納酒造NAVI 650円
シンプルなアメニティ
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バスアメニティ
ハイアットリージェンシー・ブランドのオリジナル
キッズアメニティ
キッズ用浴衣、スリッパ、アヒルのスポンジのセット
大人用浴衣
オリジナルのデザインの浴衣。大柄な人向けのEXLも
タオル3種
肌触りのいいフェイス、ハンド、バス用のタオル
ショップのお土産もチェック!
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ハイアット リージェンシー瀬良垣アイランド 沖縄
住所|沖縄県国頭郡恩納村瀬良垣1108
Tel|098-960-4321 客室数:344室
料金|1室(2名利用1名)スタンダード2万7000円〜、スイート8万3000円〜(税・サ別)
カード|AMEX、DINERS、JCB、MASTER、UC、VISAほか
チェックイン|15:00 チェックアウト|11:00
夕食|日本料理、イタリアン、オールデイダイニング
朝食|オールデイダイニング(ブッフェ)
アクセス|車/那覇空港から沖縄自動車道屋嘉IC経由で約1時間バス/那覇空港からリムジンバスで約1時間30分
施設|ラグーン、屋内外プール、スパ、レストラン、バー、ショップ、お子様専用施設
インターネット|Wi-Fi
http://hyattregencyseragaki.jp
text: Kyoko Sekine photo: Yuichi Noguchi
2018年11月号 特集『ミュージアムに行こう!』