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宮古島に呼ばれた人々
ディープな夜の宮古へようこそ

2020.7.25
宮古島に呼ばれた人々<br>ディープな夜の宮古へようこそ
宮古のリゾートホテルは市街地から離れているため、夜遊びをする日は、歩いて帰れる距離にある街中のホテルを選ぶのだとか

《宮古島に呼ばれた人々》第3回は、テリー・エリス・北村恵子夫妻が夜の宮古島を案内してくれました。沖縄の中でも特にオトーリなど酒文化で知られる宮古。「年金通り」と呼ばれる歓楽街には明るいうちから島んちゅが集い、長い宮古の夜がはじまります。

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深夜までネオンが灯る年金通り。年金暮らしの人でも飲める価格設定の店が多い、店主の年齢層が高いなど、名前の由来は諸説あり

エリスさんと北村さんが宮古で足繁く通う店のひとつに「居酒屋たけのこ」がある。飲食店で賑わう通りから一本外れた場所にあるため、観光客や一見客はまず自力ではたどり着かない。

「たけのこを知ったきっかけは、タクシーの運転手さん。『美味しいお店を教えてほしい』とたずねたときに紹介してくれたお店でした。行ってみたらあまりにローカルなお店だったので、扉を開けるのに勇気がいるほど。でも、お店のお姉さんたちは話をしたらとてもおもしろくて、結局、次の日も立ち寄ってしまいました(笑)。それからは、おすすめの場所に連れて行ってくれたり、常連さんを紹介してくれたり、いまでは友人といえる存在です」。

夜遊びから、数珠つなぎのように好きな人や場所がどんどん増えていったという北村さん。これだから、宮古ナイトはやめられない。

1軒目 たけのこ

“知るひとぞ知る”ローカル御用達の居酒屋。飲み食べ放題3000円という明瞭会計システムで、丁寧につくられた宮古の“おふくろの味”がおまかせで堪能できる。料理だけでなく常連客や女将さんとの会話も醍醐味。

多良間のヤギを使ったヤギ汁
沖縄各地で食べられるヤギ汁は、味噌を使うのが宮古流。昆布とじっくり煮て肉をホロホロに仕上げる。(要予約)

2日間煮込んだとろとろテビチ
鰹出汁で煮込むやさしい味つけのおでん。コラーゲンたっぷりのテビチを食べれば次の日の肌が◎(要予約)

たけのこ
住所|沖縄県宮古島市平良西里36-1
営業時間|18:00〜深夜
定休日|日曜
Tel|非公開

2軒目 バー東京

写真中央がこの道60年以上の智子ママ。元気の秘訣は、もずくなどの海藻と、ヨモギといったヤギが食べる野草。後ろで歌うのはたけのこの五久美さん

智子(ちえこ)ママが営む「バー東京」は「WEATHER PERMITTING OKINAWA」のサチさんからの紹介。店名に“パスポートの要らない東京”の意味を込め、アメリカ占領時代にオープン。古きよき昭和が残る店内でママの語りを聞ける経験は貴重。

バー東京
住所|沖縄県宮古島市平良字下里13
営業時間|20:00〜翌2:00
定休日|年中無休
Tel|0980-72-0574

宮古の〆は、ステーキがお決まり!?

〆にラーメンならぬステーキを食べる沖縄文化は、宮古が発祥といわれる。深夜営業の居酒屋でステーキを提供する店も多いが、島唯一の24時間営業の喫茶店「レオン」なら、時間を気にせず〆ステーキに挑戦できる。炭水化物より胃もたれしないかも?

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《宮古島に呼ばれた人々》
1|“何もしない”が許される楽園、「宮古」
2|エリスさん&北村さん流・楽園の過ごし方
3|ディープな宮古ナイトへようこそ

text: Akiko Yamamoto photo: Tsunetaka Shimabukuro
2018年8月号 特集「あの憧れの楽園へ。」


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