大阪・関西万博《関西パビリオン》で
関西の魅力を再発見!【後編】
ローカルの歴史文化に触れられるパビリオンも登場

「関西広域連合」が主体となり、9府県が出展する「関西パビリオン」。それぞれの個性を生かしたブースで各府県の魅力を体感すれば、関西をめぐる旅気分を味わえる。
《兵庫》
“ミライバス”でSDGsな未来を見に行こう

着席型のシアターアトラクション「HYOGOミライバス」で、県の魅力を体感する時空の旅を楽しめる。エントランスやメインホールへ続く回廊では、県内の子どもたちがデザインした県鳥・コウノトリや、県内の芸術家たちが手掛けたステンドグラスが迎えてくれる。
《和歌山》
紀伊山地で育まれた日本文化を五感で体験

和歌山の伝統的な技術や素材を盛り込んだ空間で、神聖なる紀伊山地で育まれてきた多様な価値観を尊重し合う精神文化を表現。映像タワー「トーテム」に風景や歴史などが映し出されるほか、中央ステージではパフォーマンスや県産品の展示が行われ、カウンターバーでは和歌山の食の魅力を五感で味わえる。

和歌山県ブースについてもっと知りたい人はこちら
・大阪・関西万博で出合う、和歌山の美味しいアート
《鳥取》
魅惑の名産品が飛び出す砂丘空間が出現!

「まんが王国とっとり」を象徴するキャラクターが迎えてくれる。メイン展示は、本物の鳥取砂丘の砂を敷き詰めた「鳥取無限砂丘」。星空や風紋を投影するプロジェクションマッピングや、虫眼鏡型のデバイスで砂の中から名産品を見つけ出す宝探しなどを楽しめる。
《徳島》
豊かな自然と伝統に出合う没入体験

テーマは、水の恵みを暮らしに生かしてきた徳島の有り様を表現した“水とおどる”。藍色をキーカラーに、阿波指物や阿波藍染、阿波和紙などが彩る空間で、伝統工芸や阿波おどり、渦潮、祖谷のかずら橋など、徳島の魅力を体感することができる。
“いのち輝く関西悠久の歴史と現在”をテーマに9府県が出展

灯篭をイメージした建築デザイン
六角形と白い幕で灯篭をイメージ。外壁には、関西各地を象徴する切り絵が配置される。夜には内部の光が幕を透過して外に漏れ出し、パビリオン自体が大きな灯篭のようになる。また、隣接する多目的エリアでもさまざまな展示やイベントが行われる。

パビリオンの中央には
関西圏のつながりを表す映像アートが
入り口から延びるエントランスゾーンと、高さ12mの吹き抜け空間「センターサークル」からなる大関西広場は、関西全体を表現する展示エリア。「360°LEDサークルビジョン」による関西全域の魅力と地域の一体感を伝える映像コンテンツなどを楽しめる。
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text: Miyu Narita
2025年4月号「ローカルの最先端へ。」