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貝原益軒『養生訓』の教え
|「薬・回復」にまつわる名言4選

2026.7.23
貝原益軒『養生訓』の教え <br>|「薬・回復」にまつわる名言4選

食事、運動、睡眠、メンタル、飲酒、入浴。それぞれのテーマから、現代社会にも通じる教えをピックアップ。日々の生活に取り入れよう。今回は、薬や回復時にまつわる、覚えておきたい名言を4つご紹介!

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覚えておきたい
治療・回復の心得

「薬は飲まない」は間違いだ
「薬をのむべからずと云は、寒熱、虚実など、凡病の相似て、 まぎらはしくうたがはしき、むづかしき病をいへり。 浅薄なる治しやすき症は、下医といへども、よく治す。(第6巻「愼病」)」

薬は慎重に用いるべきだが、「薬は飲みたくない」、「医者には行かない」という考えもまた誤りである。安易な服用を避けるべきは、診断が困難な病に限った話。正しい診断が下せる一般的な病気であれば、薬は飲んでも差し支えない。
 

海外の薬をそのまま使うのは危険である
「日本の人は、體氣膓胃薄弱なり。(中略)然らば、一服は、一匁より二匁に至りて、 其の内、人の強弱、病の輕重によりて、多少あるべし。」(第7巻「用藥」)

薬の効き目には体格や体力といった単純な個人差だけでなく、民族や人種による違いもかかわっている。海外の薬は体質に合わないこともあるため、海外旅行先での薬の購入や個人輸入は慎重に判断するのがよい。
 

養生せずに薬を飲んで治そうとするのは愚策だ
「酒食を過し、たゝりをなすに、酒食を消すつよき藥を用ひざれば、 酒食を消化しがたし。(中略)つよき藥を用ひて、わが腹中を敵身方の 合戦場とするは、胃の氣をそこなひて、うらめし。」(第3巻「飲食上」)

度を超した飲食で消化不良を起こした際、強い消化薬を飲めば、胃の中が合戦場のように荒れ、かえって胃腸を壊しかねない。常日頃、自然に消化できる程度に節度をもって飲食すべきだ。
 

病気は治りかけが肝心である
「少しいえたる時、彌かたくおそれつゝしみて、少しのやぶれなくをこたらざれば、 病早くいえて、再發のわざはひなし。」(第6巻「愼病」)

病気が回復に向かいはじめたときは、慎重になって養生すべきだ。そうすれば病気は速やかに治り、再発も予防できる。治りかけで油断し、気をゆるめるとぶり返し、再び重くなりやすい。

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text: Discover Japan, Ryosuke Fujitani, Natsu Arai photo: Kazuya Hayashi illustration: Minoru Tanibata
2026年6月号「ウェルネス入門」

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