《IMADEYA 千葉本店》この夏イチオシのワイン10選
｜名酒販店が選ぶ！夏にこそ味わいたい酒⑫

明治時代に創業した老舗から新進気鋭の酒販店まで、日本酒、焼酎、クラフトビールなど６つのジャンル別に、夏におすすめの日本の酒とその愉しみ方をご紹介。
　
今回は、日常に彩りを添える個性豊かなワインに出合える「IMADEYA 千葉本店」が登場。近年のトレンドを踏まえて、この夏イチオシのワイン10銘柄を挙げてもらった。

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＜ロゼワイン＞
01｜サンパ ロゼ テール・ド・ヨイチ 2022

暑さも吹き飛ぶ伸びやかな酸
豊かな酸が魅力的なロゼワイン。「サンパ」はフランス語で「調子はどう？」という意味で、その陽気なネーミング通り軽快な飲み心地は夏にぴったり。アロマティックかつ伸びのよい酸というのは非常に珍しい性質で、いま世界から注目される冷涼産地・北海道でつくられるブドウならではの魅力。

［よく冷やして］
価格｜4950円／750㎖
原材料｜ぶどう（余市町産）／酸化防止剤（亜硫酸塩）
アルコール度数｜11度
問い合わせ｜平川ワイナリー
ウェブサイト｜https://hirakawawinery.jp

＜白ワイン＞
02｜クラシックラベル ナイアガラ 2022年

みずみずしい果実感が乾いたのどを潤す
甘い香りからは想像もつかないドライな味わいで、その鮮やかなコントラストが魅力的な白ワイン。ナイアガラ品種は粒が大きくみずみずしいため、暑い季節に飲みやすいワインといえる。エスニック料理と相性がよく、夏野菜や香草を使った料理と合わせれば、夏バテしていてもたちまち食欲がわいてくる。

［よく冷やして］
価格｜3212円／750㎖
原材料｜ぶどう（那須塩原市産）／酸化防止剤（亜硫酸塩）
アルコール度数｜13度
問い合わせ｜渡邊葡萄園醸造
Tel｜0287-62-05480
ウェブサイト｜http://nasuwine.com/brand/watanabe.html

＜白ワイン＞
03｜グルペット・ブラン 2022

トロピカルな味わいで味覚から季節を感じて
フランス・ボルドー地方やロワール地方を代表する白ブドウ品種を原産とするブドウ「ソーヴィニヨン・ブラン」主体の白ワインで、標高の高い産地ならではの爽やかな酸とパッションフルーツのような香りを楽しめる。塩気のある余韻が特徴。

［少し冷やして］
価格｜3190円／720㎖
原材料｜ぶどう（山梨県産）／酸化防止剤（亜硫酸塩）
アルコール度数｜12度
問い合わせ｜旭洋酒
Tel｜0553-22-2236
ウェブサイト｜https://soleilwine.shop-pro.jp

＜白ワイン＞
04｜O 2022

OSA WINERYの定番が夏の食卓を賑やかに
食用品種のデラウェアを使用した辛口の白ワイン。伸びやかできれいな酸があり、ジャンルを問わず食事に合わせやすい。産地が北海道・小樽とだけあり寿司をはじめ、海鮮類と合わせても美味。アルコール度数が低く飲み疲れしない。

［よく冷やして］
価格｜2970円／750㎖
原材料｜ぶどう（北海道産）／酸化防止剤（亜硫酸塩）
アルコール度数｜10度
問い合わせ｜OSA WINERY
Tel｜0134-61-1955
ウェブサイト｜https://osawinery.com

＜スパークリングワイン＞
05｜KOSHU SPARKLING WINE 2022

きめ細かい微炭酸で爽やかな口当たり
甲州ブドウを使用した珍しいスパークリングワイン。完熟した実を使いながらも、きれいな酸が残っているのが特徴。山梨・河口湖の「セブンシダーズワイナリー」で造られるワインは、ブドウ農家ごとに違った魅力を楽しめる。

［よく冷やして］
価格｜4950円／750㎖
原材料｜ぶどう（山梨県産）／酸化防止剤（亜硫酸塩）
アルコール度数｜12度
問い合わせ｜セブンシダーズワイナリー
ウェブサイト｜www.7cwinery.com

＜スパークリングワイン＞
06｜山のペティアン 2022

合わせる料理を選ばない旨み
味わいの調整に用いられることの多いブドウ品種、プティ・マンサンを100％使用した、個性的なワイン。微発泡で口当たりがよく、重めの料理とも合わせやすい。よく冷やして少しずつ滓と混ぜると、すっきりと穏やかな味わいを楽しめる。

［よく冷やして］
価格｜3960円／750㎖
原材料｜ぶどう（山形県、長野県産）／酸化防止剤（亜硫酸塩）
アルコール度数｜12度
問い合わせ｜ココ・ファーム・ワイナリー
Tel｜0284-42-1194
ウェブサイト｜https://cocowine.com

＜赤ワイン＞
07｜ザ・トライアル・バッチ Co-ferment MPC 2021

ドリンカブルにぐいぐい飲める
「MPC」とは、「メルロー」、「プティ・マンサン」、「カベルネ・ソーヴィニヨン」のブドウ品種の頭文字を取ったもので、「プティ・マンサンを白ワイン以外にブレンドしてみては」という発想から生まれた実験的なワイン。辛口ながら軽やかな余韻があり飲み疲れせず、夏野菜や魚料理に合わせてドリンカブルに楽しめる。

［少し冷やして］
価格｜2750円／750㎖
原材料｜ぶどう（山形県上山市産）／酸化防止剤（亜硫酸塩）
アルコール度数｜11度
問い合わせ｜蔵王ウッディファーム
Tel｜023-674-2343
ウェブサイト｜www.woodyfarm.com

＜赤ワイン＞
08｜牧内マスカット・ベーリーＡ エステート 2023

塩気のある味わいで食事が進む一本
自社農園で収穫されたマスカット・ベーリーAのうち、完熟したブドウのみを使って造られた赤ワイン。フルーティな香りが心地よく、酸とタンニンが味わいを引き締める。かすかに塩気があり、オイルと塩だけで味つけしたシンプルなサラダと合わせたい。肉じゃがなど醤油ベースの料理と合わせても美味。

［少し冷やして］
価格｜2100円／750㎖
原材料｜ぶどう（宮崎県都農町産）／酸化防止剤（亜硫酸塩）
アルコール度数｜11度
問い合わせ｜都農ワイン
Tel｜0983-25-5501
ウェブサイト｜https://tsunowine.com

＜オレンジワイン＞
09｜Just my imagination 2023

草原のような緑が香る涼やかなアロマ
IMADEYAのスタッフがブドウの収穫から携わっているオレンジワイン。補酸や補糖をせず、亜硫酸塩も不使用。天然酵母で醸した、ダイヤモンド酒造初の試みがぎゅっと詰まった一本。デラウェアを主体としている点はOSA WINERYの「O」と同じだが、よりトロピカルな香りが目立つ。食中酒としてもおすすめ。

［よく冷やして］
価格｜2750円／750㎖
原材料｜ぶどう（山梨県産）
アルコール度数｜12.5度
問い合わせ｜ダイヤモンド酒造
Tel｜0553-44-0129

＜オレンジワイン＞
10｜アルガブランカ DENSHO 2022

甲州ブドウの新たな魅力が見えるワイン
甲州の旨みを生かしたオレンジワイン。ここ最近徐々にバリエーションが広がりつつある甲州ワインの中でも特に香りや渋みが繊細で、和食と合わせても美味しい。フレンチオーク樽で熟成したワインならではの芳醇な香りを味わえる。今回セレクトした中でも、特に温度変化を楽しみたい一本。

［少し冷やして］
価格｜3630円／750㎖
原材料｜ぶどう（山梨県産、甲州）／酸化防止剤（亜硫酸塩）
アルコール度数｜10度
問い合わせ｜勝沼醸造
Tel｜0553-44-0069
ウェブサイト｜www.katsunuma-winery.com

※紹介する酒は季節限定銘柄なども含むため、売り切れの可能性があります。

夏のワインは気楽に取り入れて

「お酒っておもしろい」というスローガンの下、幅広い事業を展開してい「IMADEYA」。東京・清澄白河に開設したイベントスペースでは着物や金継ぎなどの伝統文化、ジャムや味噌づくりといった料理など、分野の垣根を越えたワークショップを実施。酒が生活に与える付加価値を発信する場となっている。

夏のワインはここ数年続く自然派のはやりに加えて、酸がフレッシュで香りがよく、飲み口が軽快なものが好まれやすい。今回紹介するワインにはそれらの傾向が落とし込まれていて、「まさにこの夏大注目の味」と、ソムリエ・小山良太さんからもお墨付きをもらった。

白ワインやスパークリングなどは、軽く冷やして香りが開くのを感じながら味わうのが王道だが、フルーティな甘口タイプならロックで飲んでも美味。より自由な楽しみ方ができるとブームになっている、冷やして美味しい赤ワイン「チルドレッド」は、冷やすことで余韻が引き締まり夏でも楽しみやすい。
　
「夏に美味しいワインは、BBQなどに持っていけるような気軽なものが多い。気負わず楽しんでほしいです」と小山さん。

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IMADEYA 千葉本店
住所｜千葉市中央区仁戸名町714-4
Tel｜0570-015-111
営業時間｜11:00〜19:00
定休日｜毎週水曜（毎月の最終水曜は営業）
ウェブサイト｜https://imadeya.co.jp/

text: Misato Aizawa（Baboon Inc.）　photo: Norihito Suzuki
Discover Japan 2024年6月号「おいしい夏酒」