《籠屋》あえてお燗で飲みたい日本酒4選
｜名酒販店が選ぶ！夏にこそ味わいたい酒⑤

明治時代に創業した老舗から新進気鋭の酒販店まで、日本酒、焼酎、クラフトビールなど６つのジャンル別に、夏におすすめの日本の酒とその愉しみ方をご紹介。
　
今回は、120年以上の歴史を誇る東京・狛江の老舗で、若い造り手の日本酒も積極的に推している「籠屋」が登場。扱っている1300銘柄の中から、あえてお燗で飲みたい日本酒4銘柄を挙げてもらった。
　
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01｜TAKARAYAMA コシヒカリ 火入れ原酒

新潟のコシヒカリは日本酒でも美味！
新潟の奥座敷、岩室（いわむろ）温泉で、東京農業大学出身の5代目が2015年より醸造を担う。「米の美味しい新潟だからこそ、あえて食べるための米で勝負したい」と、近年は食用米での酒造りに注力。幅広い温度帯で、ふくよかな米の甘みを存分に味わえる。前年よりもアルコール度数を落とし、より優しい口当たりに。

［冷］［お燗］
価格｜1650円／720㎖
原料米｜コシヒカリ
精米歩合｜非公開
日本酒度｜非公開
酸度｜非公開
アルコール度数｜14度
問い合わせ｜宝山酒造
Tel｜0256-82-2003
ウェブサイト｜https://takarayama-sake.co.jp

02｜信濃錦 純米酒 第六天

ミルキーな米の甘みを味わう
味わい豊かな辛口酒の酒造りを得意とする、長野・伊那の酒蔵。「第六天」は酒米ではなく、無農薬栽培されたコシヒカリを使用。精米歩合が低い日本酒はどっしりとした味になることが多いが、コシヒカリを使ったことで炊きたての米のような優しく甘い余韻をもつ仕上がりに。お燗にすると濃醇な旨みがいっそう広がる。

［冷］［お燗］
価格｜1549円／720㎖
原料米｜コシヒカリ
精米歩合｜91％
日本酒度｜非公開
酸度｜非公開
アルコール度数｜16度
問い合わせ｜宮島酒店
Tel｜0265-78-3008
ウェブサイト｜https://dairokuten.miyajima.net

03｜奥播磨 山廃純米 スタンダード

お燗で味わいが増す山陰が誇る酒
山田錦の産地として知られる兵庫・安富町で、機械化に頼らず手作業で伝統の酒造りを行う酒蔵。冷でも美味しいが、お燗にするとさらに味わいが深くなる酒蔵の代表銘柄。伝統的な山廃仕込みによる酸味と、米のもつ旨みのバランスが絶妙で、後味にはキレがある。肉料理や濃厚な味つけの料理と相性がいい。

［お燗］
価格｜1540円／720㎖
原料米｜兵庫夢錦
精米歩合｜55％
日本酒度｜非公開
酸度｜非公開
アルコール度数｜15度
問い合わせ｜下村酒造店
Tel｜0790-66-2004
ウェブサイト｜https://okuharima.jp

04｜白鴻 特別純米 火入れ

旨みはしっかり！　でもオールマイティ
広島・呉（くれ）の「盛川酒造」の社長は、お燗が好きなことで業界では有名。「お燗で美味しくなる酒」を目指し、野呂山がもたらした良質な軟水を使って日本酒を醸している。柔らかな口当たりが特徴の「白鴻」は、あらゆる料理と相性がよく、温度帯も選ばない万能な純米酒。開けたての際はガス感がある。

［冷］［お燗］
価格｜1650円／720㎖
原料米｜山田錦
精米歩合｜60％
日本酒度｜+5
酸度｜1.4
アルコール度数｜15度
問い合わせ｜盛川酒造
Tel｜0823-84-2002
ウェブサイト｜https://morikawa-shuzo.com

※紹介する酒は季節限定銘柄なども含むため、売り切れの可能性があります。

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籠屋
住所｜東京都狛江市駒井町3-34-3
Tel｜03-3480-8931
営業時間｜10:00〜19:00
定休日｜月曜
ウェブサイト｜www.kago-ya.net

text: Akane Sato　photo: Norihito Suzuki
Discover Japan 2024年6月号「おいしい夏酒」