TRAVEL

千葉・市原「The Bamboo Forest|ザ・バンブーフォレスト」
動物園×グランピングで遊び心のある自然体験を。

2021.7.27
<small>千葉・市原「The Bamboo Forest|ザ・バンブーフォレスト」</small><br>動物園×グランピングで遊び心のある自然体験を。

自然の中に身を置き、食事やアウトドアグッズを準備せずともキャンプが楽しめるグランピング。快適に自然体験ができることで人気を集めるこの旅スタイルに、動物園を掛け合わせるという、新コンセプトのグランピング施設「THE BAMBOO FOREST」が千葉県市原市に登場した。動物と竹林に囲まれた空間で過ごす、大人も子どもも楽しめる宿泊体験とは?

竹林の中で快適な滞在

ツリーハウス型ロッジ外観

都心から車で約1時間、千葉県市原市にある動物園アニマルワンダーリゾウトのひとつ「サユリワールド」。その敷地内の竹林に併設された「THE BAMBOO FOREST」は、“アニマルグランピング”というこれまでにないアイデアで生まれたグランピング施設だ。

市原といえば、国内最多のゾウを飼育していることで知られている同じくアニマルワンダーリゾウトの「市原ぞうの国」が浮かぶ人も多いかもしれない。何を隠そうサユリワールドは、その市原ぞうの国の姉妹動物園なのだ。ここでは、キリンやカピバラなど全30種類の動物と直接触れ合うことができる。

そんな動物園に併設された同施設は、宿泊施設の横に設置されたカピバラ小屋をはじめ、自然と動物を身近に感じられる空間が広がっている。

遊び心あふれる3種の宿泊空間

ドームテント内観

2000㎡ある宿泊施設の敷地には、ツリーハウス型ロッジが1棟、ドームテントが3張、ロータスベルテントが2張と、全3種類の宿泊施設が建っている。

ツリーハウス型ロッジ内観(部屋面積17㎡)

青森県八戸市の造形作家・木村勝一さんが作り上げたツリーハウス「キリン庵」。これまでおよそ20棟のツリーハウスを手掛けてきた木村さんの独創的なデザインによる、キリンをイメージしたツリーハウスだ。ロフト付きの室内は、アイデアと遊び心満載の隠れ家的空間。竹林に囲まれた秘密基地のような外観からも好奇心を掻き立てられ、子どもから大人まで楽しめる。

2階建てのロッジ内には、セミダブルベッドが2つ、またロフトにシングルベッドが1つ。1階と2階それぞれにテラスがあり、竹林を望むことができる。

なおTHE BAMBOO FORESTは、2020年にグッドデザイン賞、2021年にイタリアのA’Design Awardで銀賞を受賞。デザインの観点からも楽しめる空間となっている。

ドームテント外観(部屋面積28㎡)

グランピング専用に作成されたドームテント内には、断熱内張ライナーを貼り、冷暖房設備や冬季はホットカーペットなどの防寒設備により、夏も冬も快適に滞在できる。

施設内には3張のドームテントが設置されており、それぞれに「ELEPHANT」、「CAPYBARA」、「RABBIT」と動物の名前が付けられ、ベッドの数や大きさ、家具などの内装が異なる。共通して一面に窓が広がり、開放的な空間を演出している。2張がセミダブルベッド4つ、もうひと張がクイーンベッド2つの部屋構成。快適な環境で楽しみたい子ども連れの家族やラグジュアリーな一日を過ごしたいカップルにもおすすめだ。

ロータスベルテント内観(部屋面積28㎡)

遊牧民のゲルを思わせる、グランピング好きの中でも人気のロータスベルテント。外観は屋根部分が別パーツになっており、タマネギのような可愛らしい形状でこじんまりとして見えるが、中に入ると外観からは想像できないほどの広々とした空間が広がる。

全2張はそれぞれ、セミダブルベッドが4つとクイーンベッド2つの部屋構成。

ロータスベルテント外観

動物たちと触れ合いながら、自然を楽しむ!

キリンテラスでキリンと一緒に朝食を

動物園と併設したグランピング施設ならではのコンテンツとして、キリン小屋のすぐそばで朝食を楽しめるオプションプランも用意されている。大きく優しい顔をしたキリンが興味津々でこちらを覗いてきたり、朝の時間を自由気ままに過ごす姿を眺めながらの食事は唯一無二の体験になることだろう。
※要事前予約(4月~10月末までの期間限定

また朝食後は、そのまま開園前の動物園を貸し切りで回れるほか、キツネザルやアルパカなどの動物に餌やりが出来る飼育体験も。動物がとくに腹を空かせている朝の時間は、餌を求めて多くの動物たちが集まってくるので、きっといままでに体験したことがないような、間近での餌やり体験になるはずだ。

開園前の動物園で餌やり
グランピング施設にはカフェバーが併設。ランチやカフェ利用のほか、雨天時や寒い日のディナースペースとしても。
カフェ11:00~15:00/バー17:00~23:00(L.O.22:00)
ディナーのBBQコース。前菜、サラダ、和牛やソーセージなど、ボリュームたっぷりの上質なBBQを屋外で楽しめる

動物を身近に感じながら優雅に自然体験ができる同施設。日常からかけ離れた空間で、感性を刺激される滞在をしてみてはいかがだろうか。

THE BAMBOO FOREST
住所|千葉県市原市山小川790
料金|室料1泊3万6300円~、宿泊料1泊2食付1万1000円~ ※キリンと朝食オプションは一般+2000円、子ども+1000円 ※すべて税込
カード|VISA、Master、JCB、AMEXなど
IN|15:00 OUT|11:00
夕食|BBQコース
朝食|洋食
アクセス|車/市原舞鶴ICから約5分 電車/市原舞鶴バスターミナルからタクシーで約4分(無料送迎バスあり ※要事前予約
施設|カフェバー、専用シャワールーム
Tel|0436-63-6277(電話受付時間 9:00~18:00)
https://bamboo-forest.jp

text=Discover Japan

 

<SDGs視点解説>
サステナブルな環境づくりに取り組む千葉県

2021年3月現在
解説協力:サステナブル・ラボ株式会社
2021年3月現在
解説協力:サステナブル・ラボ株式会社

人間、地球及び繁栄のための行動計画として、持続可能な開発目標として国際的に採択されたSDGs。17の目標のうちゴール9の「産業と技術革新の基盤をつくろう」に関わる「県内総生産当たりのCO2排出量(CO2排出量/県内総生産)」に注目してみると、千葉県は全国6位!

また、ゴール13「気候変動に具体的な対策を」に注目してみると「人口1人当たりの CO2排出量 (CO2排出量/総人口)」が全国8位です。千葉県が全国の中でもCO2排出量が比較的少ない自治体であるといいうことがわかりますね。

そんな千葉県では「気候変動に対するちばの適応策」のリーフレットを作成し、県民にわかりやすく方針を伝える工夫をするなどして、取り組みに力を入れています。その中で、自然生態系に関しては「モニタリングによる変化の把握、気候変動以外の要因も含むストレスの低減による健全な生態系の保全、特定外来生物の防除対策の推進」を行っていくことを明示しています。

積極的に気候変動対策が取られている千葉県は、「The Bamboo Forest|ザ・バンブーフォレスト」の動物たちやそこを訪れる人たちにとって、健やかでサステナブルな環境のようですね。

詳しいデータはこちら

千葉のオススメ記事

関連するテーマの人気記事