「季粋の宿 紋屋」千葉県南房総の海の幸を堪能できる、子供連れも楽しめる料理宿
房総半島の人気観光スポット、野島埼灯台。そのすぐそばに伊勢エビやアワビなど海の幸を存分に堪能できる宿「季粋の宿 紋屋」がある。日本で初めて赤ちゃんプランを始めた宿として知られ、赤ちゃん連れや子ども連れでの宿泊にもおすすめだ。
東京から西へ行けば、伊豆箱根。東へ向かえば房総。多くに馴染み深い観光地である。鴨川シーワールド、マザー牧場、野島埼灯台。バラエティー豊かな観光スポットがある中で、突き出た岬に建つ野島埼灯台ほど、旅情を掻き立てるものはない。
その灯台のすぐ近くに、湯と味に秀でた宿があり、その名を「季粋の宿 紋屋」という。地図を見ると、鉄路より車でのアクセスがよさそうだ。
東京駅の八重洲口から「房総なのはな号」というバスが出ていて、これに乗れば、2時間半強で、安房白浜駅のバスターミナルに着く。ここから宿に電話すれば迎えに来てくれる。
「紋屋旅館」と書かれた木製の看板を横目にして宿に入る。客室は6つのタイプに分かれ、全部で24室。旅の目的に応じて選び分ければいい。雄大な太平洋と野島埼灯台を一望できるオーシャンビューの宿は、赤ちゃん連れや妊婦さんにも優しい宿として、広く知られている。
美肌の湯と称されるメタ珪酸の温泉があるのもうれしい。野島埼灯台を望む「光の湯」と、瀟洒な坪庭を眺めながら湯を愉しめる「季の湯」、2カ所の温泉浴場のほか貸切風呂もあり、のんびりと海辺の湯を堪能できる。
この宿は南房総の、味の宿として知られており、その名も「南房総美食膳」と名づけられた夕食には定評がある。最上より最良を、というポリシーに沿って調理された料理は、郷土料理を中心に据えながらも、洋食や中華、ときにはエスニックの要素も取り入れ、客を飽きさせることがない。
書や写真をはじめ、さまざま芸術を愛する女将の存在が、宿に季節の華やぎと、やすらぎのもてなしを与えている。「季粋」という言葉が心に染み入る宿である。
季粋の宿 紋屋
住所|千葉県南房総市白浜町白浜232
Tel|0470-38-3151
Fax|0470-38-3153
E-mail|yoyaku@monya.co.jp
客室数|24室
料金|1万4040〜3万4710円(税込)
カード|AMEX、DINERS、JCB、MASTER、NICOS、SAISON、VISA、銀聯
IN|15:00 OUT:10:30
夕食|会席料理(ダイニングまたは部屋など) 朝食:和食(ダイニングまたは宴会場)
温泉|南房総白浜温泉(メタ珪酸/源泉掛け流しではない/加温あり/加水あり/美肌・疲労回復)
風呂|大浴場男女別各1(15:00〜24:00、6:00〜9:00)、貸切風呂(有料)、家族風呂(無料、温泉)、部屋風呂11室
アクセス|車/富津館山道路富浦ICから30分 電車/JR館山駅よりタクシーで25分または路線バスで40分 高速バス/東京駅から高速バス房総なのはな号にて2時間40分
館内施設|個室風ダイニング、食事処、アロマルーム、ラウンジショップ、ベビープレイルーム、ライブラリー、宴会場
Wi-Fi|あり
http://www.monya.co.jp/
文=柏井 壽
Discover Japan_TRAVEL「味わいの名宿」