《籠屋》ラベル買いしたい日本酒4選
｜名酒販店が選ぶ！夏にこそ味わいたい酒③

明治時代に創業した老舗から新進気鋭の酒販店まで、日本酒、焼酎、クラフトビールなど６つのジャンル別に、夏におすすめの日本の酒とその愉しみ方をご紹介。

今回は、120年以上の歴史を誇る東京・狛江の老舗で、若い造り手の日本酒も積極的に推している「籠屋」が登場。扱っている1300銘柄の中から、ラベル買いしたい日本酒4銘柄を挙げてもらった。

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01｜杉勇 白麹純米酒 原酒

ボトルからも味からも爽やかな夏を感じる
出羽燦々（でわさんさん）など地元・山形の酒米を使った、伝統的な山廃仕込みが得意。夏らしい爽やかな水色の瓶は、あまりほかの酒蔵では見られない。白麹を使用した「杉勇」は、ジューシーな酸味ときれいな甘みのバランスがよく、フレッシュな飲み口。中華料理やエスニックなど濃い味つけの料理と相性がいい。

［冷］［常温］
価格｜1722円／720㎖
原料米｜出羽燦々
精米歩合｜60％
日本酒度｜ -10
酸度｜2.3
アルコール度数｜16度
問い合わせ｜杉勇蕨岡酒造場
Tel｜ 0234-72-2234

02｜弐式　-NISHIKI- TYPE BASIC

新たな仕込みで造る甘酸っぱいハーモニー
新潟・柏崎で1814年に創業し、「越の誉」などの銘柄で知られる。「弐式 -NISHIKI-」は従来、蔵で行っていた「酒母四段」製法に改良を加え、クオリティを上げた「進化系酒母四段」を用いたシリーズ。2種類の酵母を使い、酸味の利いたワインに近い銘柄だ。酒造りの姿勢を表したラベルがモダンな印象を与える。

［冷］［常温］
価格｜1870円／720㎖
原料米｜新潟県産米
精米歩合｜麹50％、掛60％
日本酒度｜非公開
酸度｜非公開
アルコール度数｜15度
問い合わせ｜原酒造
Tel｜0257-23-6221
ウェブサイト｜www.harashuzou.com

03｜COWBOY YAMAHAI Tender

深いコクと酸が肉と相性抜群
信濃川の伏流水が豊かで、良質な水に恵まれた新潟の酒蔵。海外への輸出や、日本酒の海外での現地生産にも取り組む。赤ワインのようなラベルをした「COWBOY」も、元は輸出向けに醸造した肉に合う日本酒。骨太な味わいだが、アルコール度数がやや低めのため夏にもおすすめ。BBQなどのシーンで楽しみたい。

［冷］［お燗］［ロック］
価格｜1375円／720㎖
原料米｜新潟県産米
精米歩合｜60％
日本酒度｜非公開
酸度｜非公開
アルコール度数｜14.5度
問い合わせ｜塩川酒造
Tel｜025-262-2039
ウェブサイト｜www.shiokawa.biz

04｜ニャン齢 無濾過 生原酒

優しい味わいとかわいい猫に癒されて
佐賀・唐津で、機械に頼らず全工程を蔵人の手で行い、少量生産で日本酒や焼酎を仕込む酒蔵。代表銘柄「万齢」で広く知られる。純米吟醸酒「希（のぞみ）」をベースに造られた「ニャン齢」には、酒蔵のスタッフをモチーフに5匹の猫が描かれている。アルコール度数も低く、優しく癒してくれるような甘い味わい。

［冷］［常温］［お燗］
価格｜1719円／720㎖
原料米｜国産米
精米歩合｜55％
日本酒度｜非公開
酸度｜非公開
アルコール度数｜14度
問い合わせ｜小松酒造
Tel｜0955-62-2408
ウェブサイト｜www.manrei.jp

※紹介する酒は季節限定銘柄なども含むため、売り切れの可能性があります。

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《籠屋》
キンと冷やして飲みたい日本酒4選
 
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text: Akane Sato　photo: Norihito Suzuki
Discover Japan 2024年6月号「おいしい夏酒」