美食も旅も！
欲張り派にお勧め・食自慢の宿８選

旅に求めるのは心洗われる風景や人との出会い、そしてその土地ならではの“食材”という方。または宿にチェックインしてホッとひと息したのち、心待ちにするのは夕食という方。そんな美食家にお勧めしたい、食自慢の宿を厳選してお届け。

手打ちの蕎麦に舌鼓
長野「旅館すぎもと」

信州・松本の奥座敷、美ヶ原温泉にある「旅館すぎもと」。主人が手打ちした蕎麦をはじめ、「馬刺しのタルタル」、「岩魚のなめろう」など、酒徒垂涎の料理を堪能できる。主人の通称「花ちゃん」との語らいもまた楽しい。

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鮎尽くし
岐阜「八ツ三館」

鮎好きなら見逃せない、それが飛騨古川だ。百数十年の歴史を数える老舗宿は鮎料理を得意としている。「八ツ三館」もその一つ。香り高いお造りや、天然鮎ならではの旨みをたたえた塩焼き、さらに糀干し、鮎雑炊まで、飛騨の鮎を味わい尽くすことができる。

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近江牛も鮒寿司も！
滋賀「旅館 紅鮎」

酒を片手に、その地ならではの料理に舌鼓を打つ。そんな湯宿の醍醐味を味わえるのが琵琶湖のほとりにある「旅館 紅鮎」だ。こちらで頂けるのが近江牛。適度にサシが入り、食べ飽きるということがない。ほかにも主人が漬け込んだ琵琶湖名物・鮒寿司（別注文）も見逃せない。

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近江の美味とおもてなし
滋賀「料亭旅館やす井」

国宝・彦根城のそばに佇む「料亭旅館やす井」。井伊家ゆかりの料亭だけあり、膳の上には品格が漂い、繊細な技が光る。とりわけ近江の美味をふんだんに使った料理はピカイチ。認定近江牛はヒレステーキかローストビーフ、しゃぶしゃぶから選べる。

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伝統×革新の一皿を
京都「要庵 西富家」

守破離をキーワードに掲げ、伝統を守り革新を遂げてきたのが京都「要庵 西富家」。ウォークインのワインセラーを備えたり、斬新な現代陶器にも料理を盛ったり、食にも伝統と革新が体現されている。

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心ゆくまで松葉ガニを
京都「茶六 別館」

「茶六 別館」は海の恵みを満喫できる日本旅館だ。目の前で焼いてくれるカニはしっとりとして豊潤。甲羅味噌焼きもたまらなくうまい。ここに寒ブリも加わり、薄造りやブリしゃぶも頂けるとは――まさにこの宿ならではの贅沢だ。

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ワインをとことん味わい尽くす
京都「ワインとお宿 千歳 chitose」

天橋立の対岸に建つ運河沿いに建つ「ワインとお宿 千歳 chitose」。7室の小規模な宿だが、セラーに有するワインはなんと数万本超だとか。ドイツのワイナリーで醸造経験を積んだオーナーが、自らテイスティング・買い付けをして集めたワインを極上の海の幸地場産の野菜などとともに頂ける。選んだワインとマリアージュするように料理のアレンジもしてもらえるのがなんとも嬉しい！

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うつわ好き垂涎の宿
佐賀「洋々閣」

うつわの産地・唐津にある「洋々閣」では、本物のうつわを惜しげもなく使った料理を楽しめる。冬に向かう季節なら、名物“アラ尽くし”や“フグ鍋”、さらに通年いただける“黒毛和牛のしゃぶしゃぶ”も。館内にはギャラリーがあり、気に入ったものは購入できる。「このうつわには何を盛ろうか」と考えるのもこの宿ならではの楽しみだ。

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旨味をぎゅっと閉じ込めた冬野菜や脂がのった魚介類など、冬にかけては各地の食材がますます充実する時期。ほっぺが落ちる体験を求めて、旅に出かけてみては？

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別冊Discover Japan_TRAVEL「味わいの名宿」より