余市ワイン×美食ペアリングを楽しめる4店
余市SAGRA/クンプウ/ナリタヤ/ドメーヌ・ブレス
北海道余市には、豊かな海や山の幸と余市産のワインのペアリングが楽しめる飲食店がたくさん。オーベルジュやワインバーなど、なかでもおすすめしたい4店を紹介しよう。
余市の食シーンを変えたオーベルジュ
余市SAGRA
オーナーシェフの村井啓人さんは、自ら余市の農家や漁師を訪ね、食材を選び、イタリアンをベースに多様な手法を使い素材のもつ力をぐっと引き出した料理を、地元産ワインとともに提供する。生産者ではないからテロワールという言葉は使わないと村井さん。だが実際のところ、内装、料理、ワインが一体となり余市のテロワールを堪能させてくれる。余市SAGRAができるまで地元のワインを楽しめる飲食店は皆無に近かったが、村井さんの影響を受け、地元の食材に着目し地元のワインを提供する店が増えてきた。
気軽に余市のワインが飲めるワイン・バー
Qunpue wine & cafe
ニセコでソムリエとして活躍していた新居真美さんは、ワイナリー訪問を繰り返すうちに余市のワインに恋をした。そしてQunpue(クンプウ)を開店。訪問できるワイナリーも、気軽にワインを飲める場所も少ない余市で、この地のワインの素晴らしさを伝えている。曽我貴彦さんが自社のナナツモリ ブラン・ド・ノワールを優先して出すなど、ワイナリーがQunpueをサポートしている。新居さんは時間があるとワイナリーの手伝いをする。ここではワイナリーの近況あれこれを聞きながらグラスを傾けられる。
そばとワインのハーモニー!宿泊もできる
naritaya(ナリタヤ)
ワインが趣味の妻と蕎麦打ちが趣味の夫が、妻の故郷・北海道へ移り住むにあたって出した答えが、ワインが飲める蕎麦店「naritaya」だった。仁木町の丘に建つモダンな蕎麦店の背後の森を抜けると自前のブドウ畑があり、下記で紹介している「Domaine Bless」で委託醸造したフィールドブレンドの白ワインをグラスで提供している。地元のワインも揃い、週末は蕎麦前プレートとともに楽しめる。自社ワインのきりっと爽快な味わいは、店内で石臼挽きした手打ち蕎麦の風味をいっそう引き立てる。
余市の隣、仁木にもコンドミニアム誕生予定
Domaine Bless(ドメーヌ・ブレス)
登から車で15分ほどの仁木の丘にあるDomaine Bless(旧名ル・レ—ヴ)は春先から夏の週末、グラスでワインをセンスのよいお手製デリと一緒に楽しめる。元臨床検査技師の本間裕康さんが丹念に造るワインは凛として華やか、大人気なのも納得。カフェ利用もおすすめで、時間を取って訪問したいワイナリーだ。春には、ブドウ畑の眺めが美しい宿泊設備もオープンする予定。そうした事業拡大に伴い2023年12月に、ワイナリー名を「ル・レーブ(夢)」から「Domaine Bless(祝福)」へ変えた。
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余市SAGRA
住所|北海道余市郡余市町登町987-2
Tel|0135-22-2800
営業時間|ランチ12:00、ディナー18:00(いずれもいっせいスタート)
定休日|ランチ月・火・木・土曜、ディナー月・金・土・日曜
宿泊料金|1泊2食付5万円〜(税・サ込)※宿泊は金・土曜のみ営業(要予約)
http://sagra.jp
Qunpue wine & cafe
住所|北海道余市郡余市町黒川町8-11
Tel|050-3176-6486
営業時間|18:00〜21:00、木〜日曜13:00〜17:00、19:00〜21:00
定休日|不定休
https://www.qunpue.com
naritaya
住所|北海道余市郡仁木町旭台257
Tel|0135-32-3877
営業時間|11:30〜14:30(L.O.14:00。予約がおすすめ)
定休日|火・水曜
宿泊料金|1室素泊まり1万7600円〜 ※夕食は4名以上で要予約
https://www.naritaya-niki.jp
Domaine Bless
住所|北海道余市郡仁木町旭台303
Tel|0135-31-3311
宿泊料金|1室3万円〜予定 ※カフェ営業は5〜9月の週末
https://www.instagram.com/domaine.bless
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北海道・余市ワインのいま
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photo: Kenta Yoshizawa
2024年1月号「ニッポンの酒最前線2024」