FOOD

緊急企画!長期の非常時に役立つ
日本の食の知恵 第9回
「クレソン」

2020.4.12
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Discover Japan vol.103の特集『日本人は何を食べてきたの?』にも登場していただいている、薬学博士で管理栄養士でもある食品学者・松本栄文さんに、非常時に知っておきたい「日本の食の知恵」の生かし方を教えていただきます!「緊急事態宣言」が発せられたいまの機会に知っておくと、きっと役立つはずです。

【クレソン(生理機能・消化改善編)】

「クレソン」の生命力は特にスゴいんです。スーパーマーケットなどで市販されるクレソンでも、土に挿せば簡単に発根するところが家庭菜園に適しています。第8回でご紹介した「豆苗」と同じく再生栽培にむくのです。そのためクレソンは茎の太いものを選ぶのがポイントであり、葉は茎上半分を食用にしてから植えると、約2週間で摘み取ることが出来る。

クレソンの原産地は中央ヨーロッパとされ「オランダガラシ」の和名をもちます。大根やワサビと同様にアブラナ科植物であり、キリっとした辛みと苦みが特徴である。河川や溝に野生化・雑草化していますが、明治期の在留外国人たちが日本に持込んだことに由来します。最初に野生化が確認されたのは上野不忍池であり、西洋料理レストランの老舗「精養軒」で使用されていたクレソンの茎の断片が排水と共に池へ流出し、自生に至ったのです。

クレソンはマルチビタミンの高濃度野菜であり、あらゆる栄養成分が高いからこそ非常時に不足がちな栄養素を補い、生理機能にとって重要な野菜だとおすすめします。また、辛味成分のシニグリンは、運動不足からくる胃腸活動の低下を改善させ、消化吸収を促進させる働きがあります。

松本 栄文(まつもと さかふみ)
一般社団法人日本食文化会議理事長。花冠「陽明庵」主人。「日本文化を愛でる会」を主宰し、日本の伝承・伝統の普及に努める。著書『日本料理と天皇』(エイ出版社)では、グルマン世界料理本大賞2015で「殿堂」、「創設最高賞」をW受賞。

第10回は「煮干」について解説します!


《緊急企画!長期の非常時に役立つ日本の食の知恵》
01|はじめに
02|お米
03|そうめん
04|片栗粉
05|梅干
06|味噌
07|黒糖
08|豆苗
09|クレソン
10|煮干
11|乾物スルメイカ
12|ドライマンゴー
13|柚子胡椒


 

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