FOOD

緊急企画!長期の非常時に役立つ
日本の食の知恵 第7回
「黒糖」

2020.4.11
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Discover Japan vol.103の特集『日本人は何を食べてきたの?』にも登場していただいている、薬学博士で管理栄養士でもある食品学者・松本栄文さんに、非常時に知っておきたい「日本の食の知恵」の生かし方を教えていただきます!「緊急事態宣言」が発せられたいまの機会に知っておくと、きっと役立つはずです。

【黒糖(体温上昇・精神安定編)】

「黒糖」とは最も原始的な糖類で、サトウキビの絞汁を煮詰め、石灰を加えることで凝固させたものです。カルシウムやミネラル質を多く含むことから、非常時のおやつに最適です。

カルシウムは骨を構成する成分ですが、実は脳神経の興奮を抑える働きがあり、非常事態時の精神ストレスの乱れを抑制してくれる存在でもあります。血中カルシウム量が低下すると、カルシウムの貯蔵庫としての骨から血液中へ運び出されますが、過剰状態の場合は血液から骨へ蓄積されます。つまり身体にとって常に一定量のカルシウムが必要ということになるのです。非常事態が短期間の場合、たとえ低カルシウム状態へなったとしても、即感情の起伏が乱れるということはありません。しかし、長期化する場合はカルシウム摂取とどう向きあうべきか意識する必要があります。

黒糖は手軽につまめる茶菓子であり、飴変わりに味わうもいいでしょう。何かとストレスが溜まりやすい非常時だからこそ、少しずつでもカルシウムを摂りたいものです。しかし、いくらカルシウムが多いからと言っても糖類には違いありません。一日一片くらいにしておいたほうがよく、食べ過ぎには要注意です。

松本 栄文(まつもと さかふみ)
一般社団法人日本食文化会議理事長。花冠「陽明庵」主人。「日本文化を愛でる会」を主宰し、日本の伝承・伝統の普及に努める。著書『日本料理と天皇』(エイ出版社)では、グルマン世界料理本大賞2015で「殿堂」、「創設最高賞」をW受賞。

第8回は「豆苗」について解説します!


《緊急企画!長期の非常時に役立つ日本の食の知恵》
01|はじめに
02|お米
03|そうめん
04|片栗粉
05|梅干
06|味噌
07|黒糖
08|豆苗
09|クレソン
10|煮干
11|乾物スルメイカ
12|ドライマンゴー
13|柚子胡椒


 

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