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群馬県 法師温泉「法師温泉 長寿館」
温泉ビューティ研究家・石井宏子さん厳選!

2022.6.28
群馬県 法師温泉「法師温泉 長寿館」<br><small>温泉ビューティ研究家・石井宏子さん厳選!</small>

どうせ行くなら、いい湯に浸かりたい。自分にぴったりの温泉はいったいどこに。湯力の助けで元気になるにも、湯の道は多種多彩。活力系、癒し系、いま心惹かれるのはどっち?

歯を食いしばって頑張る日々に疲れ果て、ふと誰かにやさしく慰めてもらいたくなったら癒し系の温泉へ。凝りもストレスもすべてを湯に流して生きる力を取り戻そう。今回は、群馬県法師温泉の「法師温泉 長寿館」を紹介。

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ぷくりと湧き出る湯に名建築の中で浸かる

温泉の鹿鳴館と称される美しい建築の法師乃湯は、足元から自然湧出する温泉に浸かれる。ほかには露天風呂も楽しめる「玉城乃湯」と、足元湧出と自噴源泉が同時に注がれる「長寿乃湯」があり、ともに男女入れ替え制で楽しめる
川の水音に心洗われる、書家の書の襖が印象的な客室「薫山荘36番」。別荘のように静かに滞在できる「法隆殿」や国登録有形文化財の本館や別館の客室もそれぞれ趣がある

国登録有形文化財に指定されている「法師乃湯」は、まさに日本国民が誇る宝物だ。アーチ形の窓から光が降り注ぎ、湯船の底からぷくぷくと自然湧出する温泉のささやきが響く。静寂の中にある高揚感は、オペラの開幕のようでもあり、能のクライマックスのようでもあると感じる。自然湧出ゆえに湯船ごとに温度が違う。ぬるめの湯船で目を閉じて、ぷくぷくと湧く温泉の声に耳を傾ける。静けさを満喫したら、もう1本の源泉が注がれている熱めの湯船へ移動して、丸太に頭をのせて天を仰ぐ。高い天井に太い梁、森の息吹が聞こえてきそうだ。ふんわり柔らかな感触の温泉は、「今日までよくがんばったね」と、心身をやさしく包んでくれる。泉質はカルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉。ひたひたと肌も心も潤す癒しの湯だ。3つある温泉は男女入れ替わりで1泊するとすべてめぐることができる。混浴の法師乃湯も女性専用時間があるので心置きなく温泉に浸かれる。元気をつけたいときは、肉の旨みが楽しめる上州牛ステーキや上州牛すき焼きプランの食事を選択。群馬と新潟をつなぐ三国街道にある湯宿は、奥利根の酒や新潟の銘酒も揃う。

山の幸や銘酒をちびちび味わいながら楽しみ湯宿の夜を満喫

群馬県 法師温泉「法師温泉 長寿館」
<温泉data>
泉質|カルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉、単純温泉
泉温|28.0~41.5℃ 
湯の色|透明 
加温|なし(一部あり)
加水|なし 
かけ流し|〇(一部×)

<宿data>
住所|群馬県利根郡みなかみ町永井650
Tel|0278-66-0005
料金|1泊2食付1万7200円~(税・サ込)
IN|15:00 
OUT|10:30
日帰り入浴営業時間|11:00~14:00(最終受付13:30)
風呂の種類|大浴場内湯1(混浴、女性専用時間あり)、小浴場内湯1(男女入替制)、露天風呂1(男女入替制)
定休日|なし
夕食|会席料理(食事処または客室) 
朝食|和食(食事処または客室) 
昼食|和食(食事処または客室)
Wi-Fi|あり(フロント)
おひとりさま利用|可能
アクセス|車/関越自動車道月夜野ICから約40分 
電車/JR上毛高原駅からバスで約30分の猿ヶ京バス停で町営バス(1日4本)に乗り換え、約20分の法師バス停から徒歩すぐ

 

≫公式サイトはこちら

text: Hiroko Ishii
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