北海道 豊富温泉「川島旅館」
温泉ビューティ研究家・石井宏子さん厳選!
どうせ行くなら、いい湯に浸かりたい。自分にぴったりの温泉はいったいどこに。湯力の助けで元気になるにも、湯の道は多種多彩。活力系、癒し系、いま心惹かれるのはどっち?
歯を食いしばって頑張る日々に疲れ果て、ふと誰かにやさしく慰めてもらいたくなったら癒し系の温泉へ。凝りもストレスもすべてを湯に流して生きる力を取り戻そう。今回は、北海道豊富温泉「川島旅館」を紹介。
天然オイルバスで心も身体もととのえる
世にも珍しい天然オイルバスは、温泉の表面にオイル状の成分がぷかぷかと浮いてドレッシングのようになっている。かつて石油採掘をしたときに天然ガスと一緒に温泉が噴出。天然ガスは別に活用し、オイル成分が混じった源泉をそのまま利用している。湯に漂うオイル分が肌に付いて、つやピカになる。豊富温泉は皮膚に悩みをもつ人の救世主となり肌湯治のメッカとなった。泉質は含よう素-ナトリウム-塩化物泉で石油のような香りで、オイル成分はヒバのような木材系の香り。塩の成分とオイル成分が肌表面に膜をつくってしっかり保湿、乾燥気味の肌を癒す潤いの湯だ。ナチュラルモダンな建築の「川島旅館」は、サロベツ原野と温泉を楽しむ人にも人気。大浴場はぬるめに温めた内湯、35℃の源泉そのままの湯、少し熱めの半露天風呂があり、ふわふわとオイルが湯に浮かんでいる。3つの湯船を行き来すると爆発的に温まり汗が噴き出してくる。豊富町の牛乳と北海道の幸でつくられる、宿オリジナルのフレーバーバターも印象的。ウニ、鮭ぶし、利尻昆布などのフレーバーバターをのせて食べるバター醤油ご飯が忘れられない。
「自在館」
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北海道 豊富温泉「川島旅館」
<温泉data>
泉質|含よう素-ナトリウム-塩化物泉
泉温|35.0℃
湯の色|白濁微黄色
加温|あり
加水|なし
かけ流し|〇
<宿data>
住所|北海道天塩郡豊富町字温泉
Tel|0162-82-1248
料金|1泊2食付1万7600円~(税・サ込)
IN|15:00
OUT|10:00
日帰り入浴営業時間|13:00~20:00(最終受付19:30)
風呂の種類|大浴場内湯男女各1、露天風呂男女各1、貸切露天風呂1
定休日|不定休
夕食|和洋中(ダイニング)
朝食|和洋中(ダイニング)
昼食|館内カフェ利用可能(状況によって休業の場合あり)
Wi-Fi|あり(全館)
おひとりさま利用|可能
アクセス|車/深川留萌自動車道留萌大和田ICから約2時間40分
電車/JR豊富駅から車で約7分
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text: Hiroko Ishii
Discover Japan 2022年5月号「ニュー・スタイル・ホテルガイド2022」