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今秋デビュー!豊かさを届ける福島の米
「福、笑い」できました。【後編】

2021.3.8 PR
今秋デビュー!豊かさを届ける福島の米<br>「福、笑い」できました。【後編】

2021年秋に本格デビューを控える福島の新ブランド米「福、笑い」。その開発秘話、デザイン、生産者の想いを、先駆けて公開します! 後編は、製作に関わった方々に「福、笑い」への想いやブランディングについてうかがいました。

≪前編を読む

風土、願い、誇りを込めた米づくり
仕掛人が語る「福、笑い」への想い

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箭内道彦(やない・みちひこ)
福島県出身。多岐にわたる活動によって広告の可能性を広げているクリエイティブディレクター。福島県クリエイティブディレクターとしても、県内外への情報発信をディレクションし続けている

「福、笑い」総合プロデューサーに就任したのは、箭内道彦さん。これまでに福島の情報発信やブランディングを数多く手掛けてきた。

震災以前から福島で活動を続けてきたのは、「大切な人たちを大切にしたい」という想いから。福島県は会津、中通り、浜通りの3地域に分けられ、それぞれ気候風土も違えば、暮らす人たちの気質も違う。しかし、「人の温かさは共通している」と箭内さんは言う。

「福島の人たちは、自分を自慢せず人を立てる県民性がある。だからこそ、PRは大事な課題でした。特にお米は福島にとって非常に重要な存在です。一世一代のブランディング業務として引き受けました」

意識したのは、これまでの米の文脈にとらわれないこと。当初はデザインを海外のデザイナーに依頼しようと考えたが「二人三脚で福島のことをしっかり理解し合う必要がある」と思い直した。正式に依頼したのは、これまで福島に関わる仕事をともにしてきたアートディレクターの寄藤文平さんだ。

寄藤文平(よりふじ・ぶんぺい)
長野県出身。アートディレクター。広告のアートディレクションやブックデザインのほか、イラストレーターとしても活動。箭内さん監修の福島県の総合情報誌やショートムービーなどのデザインやイラストを手掛ける

「お米のパッケージは昔から続いてきた伝統的なデザインと、そのアンチテーゼで先鋭的なデザインのふたつに割れていますが、もっと素直にお米自体を楽しむデザインがあっていい」と寄藤さん。「大昔から日本の風土に根差して食べられてきたお米は『デザインで違いを出す』というレベルのものじゃない。お米と、それをとりまく人々や世界のすばらしさが表現されたパッケージであってほしいと考えました」

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「お米が一番美味しく見えるのはお茶碗によそったとき」と言う寄藤さんが描いた絵は、まさに茶碗の絵付けのような雰囲気

食品のパッケージデザインの仕事も、インクを水のように滑らせて描く手法もはじめてだったという寄藤さん。陶器に描いたような藍色の絵柄は、稲作地帯で育った少年時代の記憶からわき起こったものだ。藍色の微妙な発色の違いが仕上がりを大きく左右するため、静岡県の印刷所まで三度通った。地色は白を二度刷りして白度を上げた上で、中身の米が透けることで生成りに見える技巧だ。

箭内さんによると、東日本大震災後、県の農産物は風評被害を受けてきただけに、当初は米の名前に「福島」を掲げるか否か議論になった。しかし、「福島を掲げずに福島のトップブランド米は成立しない」と考え「福、笑い」に決定。「福」と「笑い」の間にある「、」は、「それぞれがいろいろな想いをぐっと込める読点」だ。

箭内さんは県内59市町村を巡回する音楽イベント「風とロックCARAVAN福島」の開催を通して多くの県民に出会った

「日本一の米をつくりたい」
一人ひとりの志が生んだ米

会津地方・柳津町の標高約280mに位置する齋藤さんの田んぼ。冬は2m以上積雪することもある。2020年産「福、笑い」の収穫量は55アールから約3t

さまざまな想いが込められて生まれた「福、笑い」をつくり続けていくのは生産者。最後に、プレデビューの2020年産米をつくった13人のうちの一人、齋藤寛さんに「福、笑い」が育まれる福島の環境や栽培についてうかがった。

母 新潟88号×父 郡系627
「新潟88号」は「コシヒカリ」の子孫。「郡系627」は「ひとめぼれ」の子孫で福島県育成系統。2006年に交配後、14年にわたり品質や食味の確認を繰り返して誕生した
左)齋藤 寛(さいとう・ひろし)
JA会津よつば「福、笑い」研究会会長。「アグリネクスト」代表。福島県会津若松市の設計事務所勤務を経て、2009年から同県・柳津町の実家で就農。2016年に法人化。
右)柏木智帆さん
日本唯一の米ライター。元神奈川新聞記者。営農組合に転職して稲作を経験後、フリーランスで米の魅力を発信。取材で出会った米農家と結婚して2017年から福島県民

柏木 福島県のお米の魅力を教えてください。

齋藤 奥羽山脈と阿武隈高地があることで、会津、中通り、浜通りと地域ごとに気候が違い、さらに標高によっても違います。気候条件に合った品種や栽培方法で多種多様なお米がつくられています。

柏木 齋藤さんは会津地域の柳津町でお米をつくっていますね。どのような栽培環境なのでしょうか。

齋藤 豪雪地帯なので、たくさんの積雪が豊かな水を生み出します。昼夜の寒暖差もあり、美味しいお米が育つ条件に恵まれています。

柏木 具体的な栽培方法について教えてください。

齋藤 田んぼに肥料をたくさん投入するとお米はたくさん採れますが、稲が倒伏しやすく食味も低下します。「福、笑い」は倒伏に強い品種であることが品質の高さにもつながっていますが、美味しさのために肥料を抑えています。土壌診断によって田んぼに残っている肥料を把握した上で、最低限の必要な肥料を投入しています。

柏木 「福、笑い」の栽培には「玄米タンパク質含有率6・4%以下」などの基準が設けられています。基準を満たせないと買い取ってもらえませんが、栽培をスタートさせる際に不安はありませんでしたか。

齋藤 私の会社では「コシヒカリ」をメインに栽培していますが、ほとんどのお米が基準をクリアしていますので、特に難しいとは感じませんでした。

柏木 すごいですね! 「福、笑い」の栽培に手を挙げる生産者はレベルが高いということですか。

齋藤 そう思ってもらってよいと思います。「福、笑い」の栽培条件は、GAPの取得だけでなく、玄米タンパク質含有率や網のふるい目1・9㎜以上の基準など、ハードルが高いです。すぐに取り組むことができる人たちは、日頃から美味しいお米をつくるために研究している技術ある人たちです。そして、美味しいお米をつくりたいという熱い想いをもっているからこそ、新品種の栽培に手を挙げました。今後は品種特性をより引き出すことができる栽培を研究していきたいです。

柏木 お米そのものの美味しさに加え、つくり手や手掛けた人たちの想いが詰まっていることを知ると、美味しさに厚みが増してきますね。今秋の本格デビューが楽しみです!

Discover Japan Lab.で「福、笑い」をお福分けします!

Discover Japan Lab.では、2021年3月8日から3000円以上お買い上げの先着100名様へ「福、笑い」(真空パック2合サイズ)を配布予定。今秋のデビューを前に、ひと足早く味わってみては?

Discover Japan Lab.
住所|東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷PARCO 1F
Tel|03-6455-2380
営業時間|11:00〜20:00

「福、笑い」アンコール販売中!
福島県のアンテナショップ「日本橋ふくしま館 MIDETTE」において、2021年3月末まで限定販売しています。ほか百貨店とのタイアップ企画も。詳しくはホームページをチェック!
https://fukuwarai-fukushima.jp/

「福、笑い」に関する問い合わせはこちら
問|福島県農産物流通課
Tel|024-521-7371

≪前編を読む

text: Chiho Kashiwagi photo: Norihito Suzuki
2021年4月号「テーマでめぐるニッポン」


≫長期の非常時に役立つ日本の食の知恵「お米」

≫グルメ通が選ぶ、和食の腕を上げる日本の食材「米」

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