FOOD

赤べこがモチーフのかわいい求肥菓子
福田里香の民芸お菓子巡礼
会津葵本店の「あかべこ」

2019.7.10
赤べこがモチーフのかわいい求肥菓子<br>福田里香の民芸お菓子巡礼<br/>会津葵本店の「あかべこ」
ふたを開けると「あかべこ」の文字。8個入り1250円

民芸とお菓子の甘い関係をひも解いていく、お菓子研究家・福田里香さんの《民芸お菓子巡礼》。今回は鶴ヶ城のすぐそばに店を構える老舗・会津葵本店の「あかべこ」を紹介する。

福田里香(ふくだ・りか)
お菓子研究家。書籍や雑誌を中心に活躍する。8年間にわたり続けている本連載をまとめた書籍『民芸お菓子』が小社より発売中

張り子玩具の赤べこを描いた外箱。包装紙も岡村吉右衛門の作

「会津葵」は、会津若松の老舗和菓子店。民芸品をモチーフにしたお菓子が有名です。この連載では、会津に伝わる起き上がり小法師を模した石衣「小法師」や、南蛮文化の影響を受けた会津唐人凧をイメージした「蕎麦ぼうろ唐人凧」などの民芸玩具から着想を得た、銘菓を取り上げてきました。

実はまだまだご紹介したい民芸お菓子があります。それは玄蕎麦、 和三盆糖、 大納言小豆の極上を使った求肥菓子「あかべこ」です。柳津福満虚空蔵尊の伝説から生まれた、張り子の牛の伝統玩具「赤べこ」がモチーフ。

会津玩具の張り子の赤べこは、首がコクコク動くつくり

絶妙なあんばいでつくられた求肥は、食べごたえがあり、もっちりと軟らか。あかべこをおやつにお出しすると、かわいくて美味しい! といつも話が弾みます。

イラストは、民芸運動家で染織家の岡村吉右衛門の作です。岡村は芹沢銈介に師事し、日本各地を歩き民俗や工芸を研究し、装丁や染め物でも名作を残しました。「会津葵」の包装紙も岡村作。白地に藍色で赤べこや小法師など会津の民芸玩具をユーモラスに描いています。

会津葵本店
住所|福島県会津若松市追手町4-18
Tel|0242-26-5555
営業時間|9:00〜18:00
定休日|なし

text : Ricca Fukuda photo : Wakana Baba
2019年7月号 特集「うまいビールはどこにある?」


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