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《手島/てしま》の小さな集落から生まれる地産地消のクラフト
香川の歴史とものづくりをめぐる塩飽諸島のクルーズへ

2023.10.20 PR
《手島/てしま》の小さな集落から生まれる地産地消のクラフト<br><small>香川の歴史とものづくりをめぐる塩飽諸島のクルーズへ</small>

涼しい海風を感じる秋は、島旅のベストシーズン。香川の歴史とものづくりが息づく島々をクルーズ船でめぐる、アイランドホッピングツアーが新たにはじまった。 最後は、「手島(てしま)」の小さな集落から生まれる地産地消のクラフトを紹介します。

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移住者が島の人から継承した唐がらし「香川本鷹」。一部は、てしま島苑のうつわに使われる釉薬の素材としても使われる

塩飽諸島の中でも人口が約20人と小規模ながら、夏はヒマワリ畑が島を黄色に染め、香川県の伝統野菜である唐がらし「香川本鷹」が栽培されるなど、静かながら活気ある手島。

近年、そのような都会とは一線を画す環境こそ、クリエイティブな感覚が研ぎ澄まされ、ものづくりに最適だ、と気づいた若手作家たちが数組移住し、新しい風が吹きはじめている。特に、手島産の素材でつくる唯一無二の陶芸工房は必見で、ここを目掛けて島を訪れたい。

てしま島苑

手島に魅了された陶芸家ユニットが開いた、工房兼ギャラリー。土や貝殻、釉薬のもととなる植物、焼成時に使う薪まですべて手島内で調達する。

工房奥にある薪窯も自ら焼き上げた。自然が相手のため、材料が同じでも、違う仕上がりになるのだとか。

左)手島の土を練った素地に、島のそら豆をモチーフに凹凸を施し、仕上げにそら豆からつくった釉薬で色づけしたプレート。右)島に自生するキク科の植物・セイタカアワダチソウを釉薬に使ったマグカップ

住所|香川県丸亀市手島町1575
Instagram|@teshima_toen
※事前連絡で工房見学が可能

今回紹介した塩飽諸島など香川のアイランドホッピングを楽しむ、高松港発着のクルーズプラン「大人の島旅in香川」が現在予約受付中。船は、広々としたアメリカンタイプのクルーズ船「Ceolia II」(setouchi seawind 社)が運航する。すでにツアー化されているプラン以外にも、行きたい島を自由にカスタマイズすることも可能だ。この秋にはぜひ、ものづくりをテーマに塩飽諸島の島々をめぐって、紡がれてきた歴史に想いを馳せて、船旅を楽しんでほしい。

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秋に訪れたい瀬戸内クルーズツアー
 
好みに合わせた塩飽諸島の旅が楽しめるため、詳細は公式サイトをチェック。ほかにも「神戸発!食とアートを満喫 大人のせとうちクルーズ」や「瀬戸内ガストロノミークルーズ2023」といったパッケージツアーも。希望のカスタマイズツアーも、コンシェルジュデスクにぜひお問い合わせを!

 
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《香川の歴史とものづくりをめぐる塩飽諸島のクルーズへ》
1|はじまり
2|江戸時代からの姿を残すかつての塩飽水軍本拠地《本島》
3|《広島》で日本遺産から石が育んだ文化を知る
4|《手島》の小さな集落から生まれる地産地消のクラフト

text: Akiko Yamashita photo: Shintaro Miyawaki, Mikuto Tanaka
2023年11月号「京都」

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