TIMELESS CHOCOLATE代表・林 正幸さんが愛する沖縄ソウルフード
沖縄の食はバラエティに富んでいる。地元の人が食べ慣れ親しんできた定番の沖縄料理や沖縄そばから独自の発展を遂げた世界各国の料理、地元にこよなく愛される店まで、県民が愛するソウルフードをご紹介。
TIMELESS CHOCOLATE代表
林 正幸(はやし・まさゆき)
神奈川県・横浜市出身、多国籍な音楽やアート、食文化の影響を受け、大学卒業後は渡米し、その後オーストラリアへ移住、バリスタのライセンスを取得。2014年、沖縄に移住し自家焙煎カカオ豆とサトウキビのみでつくり上げる「TIMELESS CHOCOLATE」を立ち上げ、2015年より県内にて提携サトウキビ農園とカカオ農園を運営
人も店も、ローカルの魅力は
進化し続ける情熱
沖縄に移住する前から沖縄の食文化・泡盛にはとても感銘を受けていて、私が携わるチョコレートやコーヒーとも通じるものがあるのではないかと考えています。那覇最古の酒造所「瑞穂酒造」の情熱には、日々刺激を受けており、現代だからこそ構築できた泡盛はもちろん、泡盛をベースにしたさまざまなお酒の開発は、今後日本だけでなく、海外にも大きな影響を与えると確信しています。
日々進化を続ける沖縄そばからも目が離せません。「OKINAWA SOBA EIBUN」店主の中村栄文さんは、行列店になっても、常識にとらわれず、常に新しいことに挑戦し続けています。そのスタイルがかっこいいですね。
丁寧に仕込まれた無化調の沖縄そばが絶品の「金月そば」。代表の金城太生郎さんは、島麦かなさんという沖縄県産小麦の栽培も手掛け、未来につながる活動を続けていてその人間力を尊敬しています。はじめて沖縄を訪れたとき、先輩が連れて行ってくれたジャマイカンレストラン「FLEX Bar & Grill」。日本とはかけ離れた雰囲気とリアルなジャマイカンレシピによるフードの数々。自分もジャマイカに行ったことがありますが、現地の店よりもリアルで美味しいです。
沖縄に来る友人たちには、沖縄のいまを感じられる店を紹介します。たとえば「El Lequio」は国内外で有名な「SG Group」が経営する沖縄に初出店したバーですが、世界最高レベルのバーテンダーが沖縄の素材を使った究極のカクテルを提供してくれます。
観光の方にはローカルの旬を感じられる「ハッピーモア市場」も楽しいのではないかと思います。
また、「飲む」という行為に焦点を当てたモノ・コトを提案する「LIQUID THE STORE」で取り扱っているさまざまなお酒や「TESIO」のシャルキトリー、「TIMELESS CHOCOLATE」のカカオ商品、沖縄素材を知り尽くした「atelier café bar誠平」の「コーディアルとリリコイバター」などは自信をもっておすすめできる商品です。
最近、私が立ち上げたクラフトベーカリー「MILL by TIMELESS」では、自家製酵母を使用したパンや焼き菓子の研究を進めています。私も日々進化していきたいと思っています。
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が愛する沖縄ソウルフード
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瑞穂酒造
住所|那覇市首里末吉町4-5-16
Tel|098-885-0121
OKINAWA SOBA EIBUN
住所|那覇市壺屋1-5-14
Tel|098-914-3882
金月そば 読谷本店
住所|中頭郡読谷村喜名201
Tel|098-958-5896
FLEX Bar & Grill
住所|中頭郡北谷町北谷2-20-5
Tel|098-926-0470
El Lequio
住所|那覇市安里1-3-3 安里ビル
Tel|098-975-9674
LIQUID THE STORE
住所|那覇市壺屋1-1-21-1F
電話|098-988-3607
1|プラザハウス代表・平良由乃さん
2|OKINAWA FOOD FLEA主宰・石井雄一郎さん
3|育陶園 広報担当・髙江洲朋美さん
4|オッチサイダリー代表・笹尾奈美さん
5|TIMELESS CHOCOLATE代表・林 正幸さん
6|ナナホシ商店店主・宮城奈々さん
text: Kiyomi Gon photo: Tsunetaka Shimabukuro
Discover Japan 2023年7月号「感性を刺激するホテル/ローカルが愛する沖縄」