オッチサイダリー代表・笹尾奈美さん
が愛する沖縄ソウルフード

沖縄の食はバラエティに富んでいる。地元の人が食べ慣れ親しんできた定番の沖縄料理や沖縄そばから独自の発展を遂げた世界各国の料理、地元にこよなく愛される店まで、県民が愛するソウルフードをご紹介。

オッチサイダリー代表
笹尾奈美（ささお・なみ）
前職で菓子原料を探している際、沖縄県全体でシークヮサー果汁が余っていることを知る。当時の開発チームが手掛けていたシークワーサー果汁を発酵させて酒にする事業を引き継ぎ、シークワーサーのフルーツワイン「Occi（オッチ）」を完成させた。現在は、沖縄市中央のパークアベニューの醸造所にて、Occiを製造、販売に向けて準備中

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沖縄ならではのウチナーフードを
たくさん味わって

毎日でも食べたい私のソウルフードは「和泉食堂のてびちの煮付け」。創業から受け継がれる秘伝のタレでコトコト煮込まれたてびちは、味がしっかりと染みているのに上品であっさり、青菜や昆布、大根も絶妙で、ご飯にもビールにもよく合います。ボリューム満点なのでお持ち帰りセットが用意されているのですが、いつもお代わりもできそうな勢いでなくなります（笑）。てびちそばも有名。昼間は大行列の人気店、待つのは必至。テイクアウトもできますよ。　
　
月に何度か足を運ぶのは、糸満にあるファーマーズマーケットいとまん。旬の沖縄野菜を買い物した帰り、小腹がすくと立ち寄る土・日曜、祝祭日のみ営業している「てんぷらふくやの沖縄てんぷら」。ふわふわの生地が美味しくて、野菜もたっぷり。特にからし菜とゴボウの天ぷらが苦旨くて癖になる。同じ敷地内の「おっぱアイス 糸満店の沖縄ぜんざい」では、甘さ控えめの金時豆と軟らかい団子に癒されます。黒糖ぜんざいを注文すると、きなこをサービスしてくれます。
　
「寿司 ゆずの花」は、沖縄の旬の魚や野菜を使ったお料理が美味しくて穴場です。
　
沖縄のローカル食の中でも、県民が愛する島豆腐なら水にとことんこだわる「豆腐屋繁壱」をおすすめします。どっしり大きく味も濃厚な「島豆腐」は、醤油もつけずにそのままでも、ステーキやチャンプルーにしても、とにかく美味。「ゆし豆腐」や「豆乳」もぜひお試しあれ。沖縄には大小さまざまな島豆腐の製造所があり、どこも個性があります。
　
那覇の夜は、食べ飲み放題（2時間コース2500円〜）で沖縄おでんを楽しめる「おでん専門 おふくろ」へ。熱々のおでんをひとつからオーダーできます。オープン直後から仕事帰りのサラリーマンで満席に。カウンターに並ぶ総菜もどれもおふくろの味で、追加されるそばからどんどんなくなります。

沖縄土産なら県産野菜や果物、スイーツ、加工品、お弁当まで充実したファーマーズマーケット「うるマルシェ」で欲しいものは何でも揃います。沖縄ならではのカラフルな鮮魚を眺めるだけでも楽しいかも。ランチタイムには近所のサラリーマンや主婦で賑わっています。
　
スイーツ好きな人への沖縄土産の定番は、「フルーツタルト専門店オハコルテのヒラミーレモンケーキ」。ヒラミーはシークヮーサーのことで、生地にもアイシングにもシークヮーサーを使用しています。ほお張った瞬間、ふわっと香りが広がって幸せな気持ちに包まれます。空港に店舗があるのがうれしいですね。
　
数ある黒糖の中でも「多良間島のひとくち黒糖」は口溶けがよく食べやすい。県外へ出掛ける際は必ずお土産に持参します。おすすめすると必ずリピーターになる「玉木製菓の梅小亀せんべい」は梅味が後を引きます。価格も手頃でまとめ買いする人も多いです。

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TIMELESS CHOCOLATE代表・林 正幸さん
が愛する沖縄ソウルフード
 
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和泉食堂
住所｜沖縄市池原4-1-14
Tel｜098-923-1503
　
てんぷらふくや
住所｜糸満市西崎町4-20 糸満ファーマーズマーケット駐車場内
Tel｜070-5495-7246
　
おっぱアイス 糸満店
住所｜糸満市西崎町4-20 糸満ファーマーズマーケット店舗入口
Tel｜070-5410-0074
　
寿司ゆずの花
住所｜那覇市真嘉比2-5-1
Tel｜098-886-8792
　
豆腐屋繁壱
住所｜宜野湾市嘉数4-6-27
Tel｜098-870-2755
　
おでん専門 おふくろ
住所｜那覇市久茂地1-8-7
Tel｜098-868-6721
　
うるマルシェ
住所｜うるま市前原183-2
Tel｜098-923-3911
　
オハコルテ 港川本店
住所｜浦添市港川2-17-1 #18
Tel｜098-875-2129
　
多良間島のひとくち黒糖（黒糖本舗垣乃花）
住所｜うるま市字州崎12-18
Tel｜098-921-2506
　
玉木製菓
住所｜島尻郡南風原町兼城651-1
Tel｜098-889-1335

text: Kiyomi Gon　photo: Tsunetaka Shimabukuro
Discover Japan 2023年7月号「感性を刺激するホテル／ローカルが愛する沖縄」