育陶園 広報担当・髙江洲朋美さん
が愛する沖縄ソウルフード
沖縄の食はバラエティに富んでいる。地元の人が食べ慣れ親しんできた定番の沖縄料理や沖縄そばから独自の発展を遂げた世界各国の料理、地元にこよなく愛される店まで、県民が愛するソウルフードをご紹介。
育陶園 広報担当
髙江洲朋美(たかえす・ともみ)
壺屋に約300年続く壺屋焼窯元「育陶園」7代目妻。長野県伊那市出身。沖縄の素材(土や釉薬)にこだわり、先人たちから受け継いだ伝統的な技法と文様を用いて暮らしに寄り添うものづくりで、新しい「やちむん(焼物)」の表現に挑戦。育陶園のやちむんを通して心地のいい暮らしを提案するショップ「nan*ne」を含み、5店舗を運営
ほっこりと心が温まるような
素朴なローカル食が好き
学生時代に交換留学で沖縄に来て夫と出会い、両親からいろいろな美味しいお店を教わりました。私の中でソウルフードといえば「守礼そばのイカスミそば」です。県外から戻ってくると、守礼そばに直行するのですが、イカスミを食べ終えて口の周りがまっ黒になると「沖縄に帰ってきたな〜」とほっこりします。看板メニューの「守礼そば」や「ゆしどうふそば」、「中味そば」などもおすすめです。
育陶園の並びにある「うちなー茶屋 ぶくぶく」の、やちむんで食べるボリュームたっぷりぜんざいが好き。店主が市場の豆屋さんで仕入れた豆をコトコト煮込んでいます。
壺屋に来たばかりの頃、夫とよくテイクアウトした「赤とんぼのタコライス」やいまは亡きおばあちゃんが好きだった「つぼやてんぷらの天ぷら」はおやつに最適。作業場に差し入れると、みんな笑顔になって、ウスターソースをつけて食べるのが定番です。
スイーツでよくリピートするのは、タピオカがはやるずっと前の学生時代から通っている台湾の方が営む「さそりざの台湾ぜんざい」と「青茶ミルクティー」が優しい味で、お茶の種類も豊富です。
誕生日やお祝いに義父が必ず買ってきてくれる「トーエ洋菓子店のジャーマンケーキ」や、チョコスプレーまみれ「アロハ洋菓子店のカカオケーキ」も外せません。北部へドライブする際に必ず立ち寄る名護の「リンドン」は、手づくりのジャムやクリームが美味しくて、菓子パンから総菜パンまで充実。翌日のバゲットもまとめて購入します。
県外から遊びに来てくれる友人を案内するのは、沖縄らしいスポット。「ブルーシールのアップルパイアラモード」は温かいパイに大きなバニラアイス、たっぷりの甘いソース。はじめて食べたときは沖縄のアメリカを感じました! 店舗限定販売です。
ボリューム満点ステーキの「パブラウンジ エメラルド」は、アメリカと昭和レトロが混ざった雰囲気もすてき。基地で働く人たちが朝からたくさん集う「Rose Garden」の朝食は、アメリカンサイズの「エッグベネディクト」にカリカリベーコン、お代わりできるコーヒーが魅力です。
お土産ならドーナツ屋さんが手掛けるグルテンフリーの「HYGGEのパンケーキミックス」。波照間島のタカキビと玄米粉を使っていて、もちもち・ぷちぷちしているところが好きです。大山の「HYGGE」さんや「nan*ne」で購入できます。そのHYGGEさんの向かいにある輸入スーパー「Jimmy’sのスーパークッキー」は角切りチョコがたくさん入ってボリュームがあり、食べ応え十分。里帰りのたびに空港で購入しています。
読了ライン
が愛する沖縄ソウルフード
≫次の記事を読む
守礼そば
住所|那覇市高良3-7-27
Tel|098-859-1155
赤とんぼ
住所|那覇市松尾2ー21-16
Tel|098-866-9535
つぼやてんぷら
住所|那覇市壺屋2ー24ー12
Tel|098-836-6781
さそりざ
住所|那覇市長田1-24-13
Tel|098-836-5779
トーエ洋菓子店
住所|那覇市与儀1ー8-13
Tel|098-854-4707
アロハ洋菓子店
住所|那覇市首里石嶺町2-90-21
Tel|098-885-6456
リンドン
住所|名護市大南2ー5-10
Tel|0980-52-0237
ブルーシール
www.blueseal.co.jp
パブラウンジ エメラルド
住所|中頭郡北中城村島袋311
Tel|098-932-4263
Rose Garden
住所|中頭郡北中城村屋宜原165-1
Tel|098-932-2800
焼きドーナツHYGGE
住所|宜野湾市大山2-23-1
Tel|090-1947-0002
Jimmy’s
http://jimmys.co.jp
1|プラザハウス代表・平良由乃さん
2|OKINAWA FOOD FLEA主宰・石井雄一郎さん
3|育陶園 広報担当・髙江洲朋美さん
4|オッチサイダリー代表・笹尾奈美さん
5|TIMELESS CHOCOLATE代表・林 正幸さん
6|ナナホシ商店店主・宮城奈々さん
text: Kiyomi Gon photo: Tsunetaka Shimabukuro
Discover Japan 2023年7月号「感性を刺激するホテル/ローカルが愛する沖縄」