陶芸家・阿部春弥さんのうつわ③
シーン別で取り入れたい作品たち
｜日々の食卓に馴染む懐の深さが魅力
長野県上田市で作陶を行う陶芸家の阿部春弥さん。妻のみかさん、二人の子どもと囲む食卓の風景を訪ねた。今回は阿部家でのうつわの取り入れ方とともに、各うつわについてご紹介。近年、制作をはじめたという照明や時計も、暮らしを彩っていた。
阿部さんのうつわを
どんなシーンで取り入れたい？
＜Lunch＞
この日のランチはおにぎりやお味噌汁に加え、カブの浅漬けなどの常備菜が中心。阿部さんのうつわが料理を引き立てる
数種類のおかずをのせたり、ワンプレートランチにしたりと、盛りつけやすいフラットプレート。ナイフとフォークも使いやすく、洋食にも最適。2023年に発表した新作だ
価格｜8800円
サイズ｜φ250×H15㎜
重量｜839g
独立当初から制作している輪花のうつわ。料理に合うピンクに調合されたスモーキーな色合いのため、どんな料理も美しく際立つ。取り皿にもぴったりのサイズ感
価格｜3300円
サイズ｜φ185×H26㎜
重量｜265g
フラットな仕上がりで「カップとデザートがのせられるサイズにしました」と阿部さん。濃淡のある黒色の表情が洗練された印象。ハムやチーズなどおつまみを盛りつけても◎
価格｜8800円
サイズ｜W266×D175×H10㎜
重量｜853g
このシンプルな筒型の小鉢は、みかさんのリクエストでつくられた新作。副菜はもちろん、和菓子、ナッツ、ソースを入れるなど、使い勝手は抜群。食卓にそっと寄り添ってくれる
価格｜2640円
サイズ｜φ80×H40㎜
重量｜112g
「内側と外側に異なる釉薬をかけるキュノワールの技法から着想を得ています」というカップ。容量は約180cc。黄磁のほかグレー、ピンク、淡ルリに加え、すべて白磁の5色展開
価格｜3300円
サイズ｜φ82×H83㎜
重量｜155g
コロンとしたパンダの愛らしさが見事に表現されている。パンダの下腹部に箸先をのせると、つま先部分で箸が止まり、きちんとキープ。赤白、青白、緑白のパンダも揃う
価格｜1980円
サイズ｜W55×D27×H20㎜
重量｜31g
＜Tea Time＞
阿部さんの工房は10時と15時が小休憩の時間。この日のおやつは、みかさんと娘さんがよくつくるというレモンケーキ
丁寧な面取りが施された白磁のコーヒーカップ。ほどよい厚みのため、安定感もある。コーヒー1杯分（約140cc）をちょうどよく注げるサイズ。贈り物としても喜ばれるはずだ
価格｜3300円
サイズ｜φ82×H73㎜（取っ手23㎜）
重量｜171g
しっかりしたリムがあるため、ソースや汁気のある料理にも使いやすい。デザートや総菜はもちろん、取り皿としても。八角形のフォルムが、食卓にリズムを生んでくれる
価格｜3300円
サイズ｜W170×D120×H25㎜
重量｜250g
＜Interior＞
阿部さん夫妻の住まいにも、作品が至るところに飾られている。さりげない佇まいで、空間にそっと優しさを添えている
小誌直営店「Discover Japan Lab.」3周年記念のために制作された「DJゴリラ 箸置き」が好評を博し、新たにつくられたノーマルタイプ。毛並みなど細部までこだわりが凝縮
価格｜3850円
サイズ｜W35×D44×H50㎜
重量｜61g
磁器には透光性があるため、明かりをつけると柔らかな光があふれ、温かみのある空間を演出してくれる。しのぎ、しのぎ亀甲、面取りなど、ライトの表情もさまざまだ
価格｜1万6500円
サイズ｜本体φ70×H140㎜、コード700㎜
重量｜296g
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阿部春弥 個展
会期｜2024年2月23日（金）〜3月10日（日）
会場｜Discover Japan Lab.
住所｜東京都渋谷区宇田川町15-1渋谷PARCO 1F
Tel｜03-6455-2380
営業時間｜11:00〜21:00
定休日｜不定休
※最新情報は公式Instagram（@discoverjapan_lab）などで随時紹介しています。ぜひチェックしてみてください。
※掲載商品は一部であり、店頭にはさまざまなうつわが並びます。
※サイズ・重量は掲載商品の実寸です。同じシリーズでも個体差があります。
text: Nao Ohmori photo: Shimpei Fukazawa
Discover Japan 2023年12月号「うつわと料理」
