伊豆諸島、小笠原諸島…
東京宝島は、なぜ美味しい?
空路、または海路でしか渡れない「島」がもつ魅力とは……。先住者のみならず、移住者も少なくない昨今、そこには人が居つく理由があるはずだ。そこで今回は旅の最大の魅力のひとつ、食を入り口に、「島」に行きたくなる理由を探っていきたい。
東京には東京宝島と呼ばれる11の島々がある。ご存じの方もいるだろう。しかし島と聞けば「遠い」印象が強いかもしれない一方、伊豆諸島については調布飛行場や羽田空港から、約1時間のフライトで到着するほどアクセス至便な島もあることは、知らない方も多いかもしれない。
それほど近い場所に赴くだけで、島独特の食をはじめ伝統文化、本土では見られない植生・環境に囲まれた自然に触れられる。
空路で気軽に訪れることができるのも東京宝島の魅力である一方、海路での、のんびりとした移動もまた、島旅の楽しみ方。
世界自然遺産に登録された小笠原諸島もまた東京宝島のひとつだ。大型フェリーに揺られて丸一日、“南国”には、そこで培われた食をはじめとした、独特の文化が息づいている。
今回は伊豆諸島では神津島ほか3島、小笠原諸島の父島・母島にフォーカスして、その魅力のほんの一端を取り上げる。
金目鯛、赤イカ、伊勢エビ…
神が集う島で"水"の恵みを味わう
神津島
火山と生きる島で
特産品・明日葉の島料理を
三宅島
皮まで美味しい
黄金色のフルーツレモンとは?
八丈島
小笠原諸島の玄関口
亜熱帯気候が育んだ食文化
父島
人口450人程度の島で
”農”を味わい生産者に触れる
母島
東京宝島へ旅をしよう!
≫公式サイトはこちら
text:Hazuki Nakamori,Tomoko Honma (Let It Be),Nao Ohmori,Akiko Tanazawa photo:Hiroyuki Kudo,Yuri Yamasaki,Yuichi Yokota,Hiroyuki Yoda illustration:Romi Watanabe map:Alto Dcraft
2022年2月号「美味しい魚の基本」