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サステナブルな藍染め家具ブランド
《Ao./アオ》

2021.9.15
サステナブルな藍染め家具ブランド<br>《Ao./アオ》
©️NOJYO

anova designとKOKKOKの共同プロジェクトから誕生した「Ao./アオ」は、東京産の選りすぐられた良質な木材を活かし、職人の手作業により加工され、天然の藍染料により家具全体を染め上げ、東京という一つの地域・領域で行うサステナブルな藍染家具ブランドだ。

株式会社 anova design
代表取締役 宮地洋(みやち・よう)
2012年より吉村靖孝建築設計事務所勤務の後、2015年東日本橋を拠点に建築・空間の企画/設計/デザイン/運営や、デジタファブリケーションによる内装・プロダクト制作まで幅広く活動。Ao.では製品企画開発、デザイン、ブランディングを手がける。

株式会社 KOKKOK
代表取締役 田中良典(たなか・りょうすけ)
1990年生まれ。2013年武蔵野大学卒。森林たくみ塾 にて木工の基礎を修得。岡山県西粟倉村の家具工房 株式会社ようび勤務。主に無垢のヒノキを用いた木製家具を制作。2016年 furniture studioKOKKOK 設立。無垢材を中心に木製のオーダー家具を製作。

東京産の良質木材 × サステナブル

©️Ao.

材料の調達/特殊伐採された良木の活用
一般的に、同じ1本の木から無垢材家具の材料として使われる割合は全体の約40%と言われているが、Ao.は、湾曲した根元や主材料の端材などを丁寧に繋ぎ合わせ、藍染めを施し素材全体の表情を統一することで、良質でありながら利用価値の低く家具に使用されなかった無垢材を有効活用することを可能にしている。

また、街路樹や私有地で特殊伐採された木材などの多くは、粉砕され木チップに加工されるか、伐採後すぐに廃棄される。Ao.は、このような理由で市場に出回りにくい良質な木材を積極的に活用し、新たな木材の市場価値と巡回を生み出している。

地産地消のサステナブル・デザインの試み
東京都多摩地区で伐採され、東京都あきる野市で製材、機械乾燥された材料は、東京都大田区にある工房にて職人の手作業により加工し染色。地産地消の観点から、東京という一つの地域で伐採・製材・加工・染色・デザインまで行うことで、材料の移動コストの軽減を目指し環境に配慮したサステナブル・デザイン展開を可能にしている。

また生産工程を一貫して行うことにより希望のサイズ調整や自由な形状での制作、変形した木材を活かしたオリジナルデザインや藍染めの木材を用いた内装設計に至るまで対応できることが大きな強みであり魅力である。

世界最古の藍染

©️NOJYO

一般的に、布や紙を染料として仕様される藍染を用いた家具は多くない。藍染家具の希少性と藍の染色は、JAPAN BLUEとも言われ、日本古来の伝統的な染料を利用することで国内だけではなく海外への発信も目指しているそうだ。

藍錠(あいじょう)という藍の発酵、沈殿してできた液化染料を木材に直接塗布することで、家具への利用を可能にしている。また藍染後に色移りなどを防ぐコーティング塗装により、家具へ実用化することが可能。染料は、徳島産の天然染料「徳島阿波藍」を使用することで上質で安定した染色へと仕上がる。

国産材の無垢材を繋ぎ合わせて藍染した
「天板/テーブル」

©️NOJYO

東京で伐採された良質な無垢材を職人の手作業により、80cmに満たない良質な無垢の木材を継ぎ合わせ大きな一枚の板とすることで、一枚板の重量感や質感を保ち、良質で高級なテーブル。

また、今までの無垢の一枚板では難しかった自由な形状や幅3mを超える超大型の天板も制作することが可能。80cm以下の材料を利用することで、材料費、運搬費、加工費を抑えられる。木材市場では80cm以下の無垢材については、利用価値が低く、廃棄や燃料とされてしまうことが多いことから、この方法で製品化することで、小ぶりでも良質な木材の有効活用にもつながるサステナブル・デザイン・プロダクト。

価格|37.4万円~(税込)
素材|檜無垢材
寸法|幅900~4000 × 奥行400~1200mm
塗装|藍染め+ウレタン塗装 ※艶の度合いを5段階から選択可能

無垢材からひとつなぎに削り出された
木の曲面が藍染により際立つ
「椅子/アームチェア」

©️NOJYO

無垢材からひとつなぎに削り出された木の曲面が藍染により際立つ一脚。全てのパーツは、職人の手作業により丁寧な曲面に削り出され、木の柔らかさが最大限に活かされた優しい肌触りの椅子。前脚から背面へとつづく曲面の木目が藍で染め上げることで際立ち、素材特有の油分が表面に美しいグラデーションを生み出す。

短めにデザインされたアームはテーブルへの出入りをスムーズにしながらも、ゆったりとした座り心地を両立。シンプルで現代的なデザインでありながら手作業の工程を多く残し工芸的な温もりを纏った一脚。

価格|19万8000円(税込)
素材|檜無垢材
寸法|幅525 × 奥行596 × 高さ785/座面高さ420(mm)
塗装|藍染め+浸透性ポリウレタン系樹脂塗料

丁寧に削り出され藍染された一点一点を日常的に
「小物/アクセサリー」

左)Board、右)Plate240
©️NOJYO

無垢材から丁寧に削り出し、藍染した後、食事用のカトラリーなどに適した木工用の浸透性樹脂塗料でコーティングしているため、食器として、花器として、お盆として日常的にAo.の魅力を楽しめる。

Plate 240
価格|2万6400円(税込)
素材|山桜無垢材
寸法|φ240 × H40mm

Plate 270
価格|2万9700円(税込)
素材|山桜無垢材
寸法|φ270 × H35mm

Board
価格|2万3100円(税込)
素材|杉無垢材
寸法|W650 × D150× H30mm

※すべて、藍染め+浸透性ポリウレタン系樹脂塗料

©️NOJYO

世界最古の藍染で独自の現代的なデザインがされた、「Ao./アオ」の家具を、インテリアに取り入れてみはいかが。

Ao.
http://ao-design.tokyo/jp/

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