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男木島でかなえる “島ワーケーション”【前編】
香川で仕事も遊びも、旅も暮らしも。

2021.10.8
男木島でかなえる  “島ワーケーション”【前編】<br><small> 香川で仕事も遊びも、旅も暮らしも。</small>

瀬戸内海に浮かぶ人口約160人の島・男木島。瀬戸内国際芸術祭の開催をきっかけに移住者が増加中のこの島に新たに加わったワーケーションという選択肢とは?

アートと坂道の島で
ワーケーション滞在


島唯一の集落には、細い生活路が張りめぐらされる。路地に溶け込むのは『男木島 路地壁画プロジェクトwallalley』

周辺に高層ビルやホテルなどが集まる高松港から出港した、しましま模様のフェリー「めおん」。香川県高松市の沖合にある男木島の港に近づくと、海の向こうには山の斜面に階段状に家々が立ち並ぶ印象的な景色が広がる。

2010年から開催されている現代アートの祭典・瀬戸内国際芸術祭(略称・瀬戸芸)の会場のひとつとなるアートの島。訪れるには、JR高松駅から港まで徒歩約5分。そこから船で約40分。四国本島とのほどよい距離感や島民の寛容な気質から近年移住者が増え、過疎化が著しい離島にあって、休校中だった島の小中学校が2014年に再開を果たしたことでも注目を集める。

島の南端に立つ『歩く方舟』は美術家・山口啓介氏による作品で方舟が海を渡ろうとする様子を視覚化した。島民は「足」と呼ぶことも

面積約1.4㎢、周囲約5㎞という小さな島には、瀬戸内国際芸術祭に招待されたアーティストたちが手掛けた『男木島の魂』、『男木島 路地壁画プロジェクト wallalley』『歩く方舟』、『タコツボル』などの作品が点在。アートを気軽に楽しみながら散策を満喫できる。島の南西側に集中する集落は坂道が多く、交通手段は徒歩が基本。幅の狭い石段や迷路のように曲がりくねった路地を歩くだけで、島の暮らしぶりを肌で感じられる。また、島を知る人は皆、口を揃えて絶賛するのが“夕陽の美しさ”。高松港行きのフェリーの最終便が17時のため、泊まりでなければ決して見ることができない島の魅力といえよう。島の高台にある豊玉姫神社や「日本の灯台50選」にも選ばれた島の最北端に立つ男木島灯台、アート作品『男木島の魂』のそばに佇み、海風を身体で感じながら瀬戸内海に沈みゆく夕陽をゆっくり眺めてみたい。 

静かな島内には車がほとんど走らないため、集中を妨げるような雑音がない。移住者も「島には屋外広告などがないので、目から入ってくる人工の情報が少なくてとても快適」と話す。クリエイティブな仕事をするのにもうってつけの環境といえそうだ。

ジャウメ・プレンサ氏の作品『男木島の魂』。島を訪れた人を迎え入れる半透明の空間。屋根には多様な文字が配され、日中はその影が地面に映る
パソコンがあればどこでも仕事場に
島内を自由に闊歩する猫たちとも出会える

そんな男木島には2021年、ワーケーション施設ができたばかり。どう働けてどのような過ごし方ができるのか、詳しく見ていこう。

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text: Makiko Shiraki(Arika Inc.) photo: Kiyono Hattori map :Alto Dcraft
2021年10月号「秘密の京都?日本の新定番?」


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