ワーケーション先進エリア、佐賀・嬉野のモニターツアーに密着!【前編】
本誌2021年3月号「ワーケーションが生き方を変える?地域を変える?」で紹介し、参加者を募集した佐賀・嬉野のモニターツアーに同行取材。その模様を前後編でご紹介します。前編では電源やWi-fiを完備した公園やテーブルを設置した足湯など、ひと味違うワーケーションスポットに迫ります。
温泉街を中心にワーケーションスポットがたくさん
日本三大美肌の湯の一つに数えられる温泉地、嬉野は観光客が多い地域性もあり、以前から温泉街一帯をカバーする公共Wi-Fiの整備に注力してきた。さらに、温泉街中心部にある「嬉野温泉公園」を“まちのリビング”のように利用してもらいたいと、デスクワークができるカウンターやイスをはじめ、無料で利用できる電源まで設置。それらを生かすかたちでワーケーション事業への移行を進めており、その施策の一つとしてモニターツアーを実施した。
モニターツアー参加者は、どんな場所で仕事をし、リフレッシュしていたか、実際に見ていこう。
まず、参加者のほとんどが利用していたのが、「嬉野温泉公園」。温泉街中心を流れる塩田川を眺めながら仕事ができるカウンター、電源が整備された仕事しやすい環境で、敷地も広いため、各々好きな場所で仕事をできるのが魅力だ。
対岸にある「新湯広場」も同様のロケーションで、仕事をするのに適した環境。こちらもベンチ、カウンターを完備し、カウンターからやや距離はあるが、電源もフリーに利用できる。
温泉街には無料の足湯が3カ所あり、地元民も日常的に利用する憩いのスポットとして親しまれている。もちろん公共Wi-Fiも利用できるので、足湯に浸かりながらパソコン作業をすることもできる。
中でも、2021年1月にオープンした「湯っつら広場」は足湯内にテーブルも用意され、デスクワークするのにピッタリ。トイレも完備しているのはうれしい。
足湯に加え、全国的にも珍しい足蒸し湯もあるのが「湯宿広場」。こちらはテーブルなどはないため、膝上にパソコンを置いての作業となるが、公共Wi-Fiの環境は良好。もちろん、仕事の合間のリフレッシュに利用するのもおすすめだ。3カ所いずれもタオルの設置はないため、要持参。
Text: Tsutomu Isayama photo: Hiroshi Mizusaki
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