【第12回】温泉とサウナ、自然とアートで五感がととのう「御船山楽園ホテル」
全国のサウナ 2020
寒くなってくると、体の芯から温まりたいもの。そんな時に行きたくなる場所……それはサウナ。最近では、サウナと冷水によるクールダウンを繰り返す「ととのう」という言葉が一般化するなど、まだまだ熱いファンに支持されているサウナ文化。そんなサウナの楽しみ方と、全国のおすすめサウナを集めました。最終回は、サウナとアートの新しい体験ができる、佐賀県武雄温泉の旅館「御船山楽園ホテル」を紹介します。
300万年前、有明海から隆起して生まれたという御船山。その後、1300年前に名僧行基が入山して多くの阿羅漢を安置、江戸時代後期には第28代武雄領主の鍋島茂義公が山麓に15万坪の御船山楽園をつくり上げた。そうした長きにわたる自然と人との営みの中で、1966年に誕生したのが御船山楽園ホテル。御船山を中心に育まれた独自の自然、歴史、文化を、私たちは今日まで大切に守り受け継いできた。
未来に向けて新たな空間のあり方を追求し、御船山の森とつながり、ひとつとなるためフロアロビーをアートの森に仕立てた「呼応するランプの森とスパイラル−ワンストローク」を展開。その幻想的な世界を抜けると徐々に自然の光が差し込み、四季の風景を引き立てる白壁の客室が出迎えてくれる。
自然とアート、過去と未来が出会う御船山の森で、ここにしかない新しい現在〈いま〉をお過ごしください。
お部屋は、書院付きの落ち着いた和室や、天蓋付のベットのある洋室、鍋島家第11代直大公の居間として使われた「老松の間」、深緑が美しいデッキテラスを設置した「紅梅」や日本庭園に面した「白菊」など、さまざまなお部屋を用意。
大浴場「らかんの湯」
透明で柔らかな湯ざわりが特徴の武雄温泉は、1300年前に書かれた「肥前風土記」の中に 「郡の西の方に温泉の出る巌(いわや)あり…」と記された歴史ある温泉で、古くは神功皇后も入浴されたと伝えられている。
また、文禄・慶長の役の際、名護屋城に集められた多数の兵士が武雄温泉を訪れますが、兵士に対し、他の入浴客に迷惑をかけないようにと、 豊臣秀吉が示した朱印状「入浴心得」が 残されている。
江戸時代には、長崎街道の宿場町として栄え、歴史上名高い宮本武蔵やシーボルト、伊達政宗や伊能忠敬などが入浴した記録も残されている。泉質はさまざまな成分が程よく入った弱アルカリ単純泉で、保温性に優れ、美肌をつくる泉質として有名。
「サウナ」
サウナシュラン2019のグランプリを獲得。らかんの湯のサウナは、自分で自由にロウリュができる「セルフロウリュ」スタイル。ロウリュとはサウナストーンに水をかけて熱い蒸気を発生させ、室内の温度を一気に上げて発汗を促すこと。また、サウナ内のスピーカーからは、御船山の森の環境音をLiveで流しており、室内でありながら自然との一体を感じられる空間となっている。
男性 メディテーションサウナ
男湯では「御船山の天然水」と「サウナ専用に焙煎・抽出した佐賀県嬉野産「ほうじ茶」」を用意。
男性 水風呂
16度に冷却した武雄温泉の源泉。
女性 メディテーションサウナ
御船山楽園ホテルが考案するオリジナルなロウリュスタイル「カクテルロウリュ」。 サウナストーブの上に積み上げているサウナストーンの上にキューゲルを乗せを乗せ1~2分経つと、キューゲルが溶け出し、サウナ室がアロマの香りに包まれる。キューゲルは常時数種類を用意。
女性 水風呂
17度に冷却した武雄温泉の源泉。
そのほかにも、内庫所宿泊者のみが利用できる2部屋の貸切風呂もある。
これからの季節、「ととのう」を求めて、サウナで気持ちのいい時間を過ごしてみてはいかがでしょうか?
御船山楽園ホテル
住所|佐賀県武雄市武雄町大字武雄4100
Tel|0954-23-3131
客室料金|1泊2食 2名様1室 1名様あたり 1万7050円(税込み)~
チェックイン|15:00
チェックアウト|10:00 ※サイトからのご予約の場合は10:30
駐車場料金|40台 無料
部屋数|37室(本館客室・別邸内庫所客室)
館内設備|大浴場、露天風呂、宴会場、会議室、自動販売機、Wi-Fi完備
お風呂|大浴場、露天風呂、貸切風呂
カード|VISA、JCB、American Express、Diner’s Club、UC、DC、NICOS
http://www.mifuneyama.co.jp/