Kanocoモデルの肥前吉田焼つくります!
Kanoco×224porcelain×Discover Japan
数々のブランドとコラボレーションも行うモデル・Kanocoさんと、肥前吉田焼の未来を開拓し続ける224porcelainが共演! うつわをプロデュースするのは初というKanocoさんと224porcelainの職人・辻諭さんが商品開発に向けてオンラインで打ち合わせ。つくるのは3WAYどんぶりです!
肥前吉田焼とは?
嬉野茶や日本三大美肌の湯に数えられる嬉野温泉で有名な佐賀県嬉野市で、400年の歴史を誇る。青と白の水玉柄の急須がアイコニック。有田焼を支えてきた産地でもあり、高い技術力と自由なものづくりが持ち味。
Kanoco(かのこ)
兵庫県新温泉町(浜坂町)生まれ。独特の存在感とシンプル&モードな着こなしが人気のモデル。雑誌やCMなどで活躍中。料理とうつわを紹介するInstagramの専用アカウントかのごはん@kanogohanも運営中。
224porcelain
辻 諭(つじ・さとし)
1979年生まれ。近畿大学、有田窯業大学校を卒業後、家業の辻与製陶所与山窯で働く。2012年に独立し、自身のブランド「224porcelain」を設立。
モデル×うつわ職人
400年続く肥前吉田焼をアップデート!
Kanoco お家ご飯が増えたタイミングで、どんぶりでのご飯は洗い物が少なく済むので、便利だなと気づいたんです。ちょうどよいサイズのどんぶりを探していたのですが、なかなか出合えずにいたとき、このお話をいただきました。理想のどんぶりがつくれることにワクワクしています。いま、家で使っているものより少し大きい直径15㎝、高さは7㎝くらいがいいなと思っています。蓋は、薬味や箸休めを盛る小鉢に使えて受け皿にもなる、3WAYのどんぶりをつくりたいです。
辻 より持ちやすくするなら、(うつわの足の部分)が必要かなと思います。高台があるか、ないかで安定感は変わっていきますね。あと、縁は、口当たりを左右する重要な部分でもありますが、うつわの雰囲気をつくるひとつの要素にもなります。縁の反り具合や厚みなど、デザインもさまざまです。
Kanoco 私がイメージしていたどんぶりは、高台なしのデザインです。蓋の裏側には、小鉢で使うとき用に、梅干しを置くところをつくりたいです(笑)。胴の部分は、ある程度丸みのある、どんぶりらしいフォルムがいいと思っています。それにしてもいま、びっくりしているのは、辻さんのうつわ、見た目以上に軽いんですね!
辻 日常使いに適した軽さを追求して、特殊な土を使っているんです。気づいてもらえてうれしいです!
Kanoco うつわを使う上で、軽さは確かに重要ですよね。
辻 高台なしのデザインでいくなら、蓋の裏側にどんぶりを安定させるための凹凸をつけるので、小鉢使いでも役立つと思います。ラフ案ですが、共有してもよろしいでしょうか?
Kanoco すごい! 3Dですごくリアルです。イメージ以上に、蓋もかわいらしい。表面に模様をつけることはできますか?
辻 もちろんできますよ。
Kanoco よかったです。模様は、温かさを感じるデザインにしたいな。
辻 模様の方向性が見えたら、試作をはじめますね。
Kanoco ありがとうございます。いつか工房にも遊びに行きたいです!
辻 ぜひぜひ、いらしてください!
完成した肥前吉田焼のKanocoモデルは、渋谷PARCOのDiscover Japan Lab.で先行発売します!
Kanocoさん×辻さんのオンライン打ち合わせを終え、3WAYどんぶりの完成に向けて鋭意進行中! 発売は、2021年1月を予定しています。制作のプロセスや発売日の発表は、小誌のウェブやSNSで発信予定。ご期待ください!
Discover Japan Lab.
住所|東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷PARCO1F
Tel|03-6455-2380
営業時間|10:00 ~ 21:00(当面の間11:00~21:00)
定休日|1月1日
text: Mayuko Kimura photo: Kazuma Takigawa stylist: Kaho Yamaguchi hair & make: Akiko Utsugi(kilico.)
2020年12月号「うつわ作家50」
≫Discover Japan、オンラインショップはじめました。第2弾「全国の有名ギャラリーが注目するうつわ作家」
≫圡楽 福森道歩さん×E-girls 佐藤晴美さん対談。伊賀焼窯元「圡楽」の土鍋の魅力