発酵食品名鑑④
『みりん編』
全国各地に根づく発酵食品の魅力を伝えるべく、発酵デザイナー・小倉ヒラクさんを監修者に迎え、ヒラクさんが本当に美味しいと思う発酵食品だけを厳選!
今回は煮物などの和食をつくる際に、グッと味わいに深みを出したいときに欠かせないのがみりん。ぜひ常備してもらいたい3本をご紹介します。
発酵デザイナー。山梨県甲州市を拠点に全国の醸造家との商品開発、ワークショップなどを行う。著書に『日本発酵紀行』(D&DEPARTMENT PROJECT)などがある。
50年以上変わらぬお馴染みラベル
「角谷文治郎商店」の三洲三河みりん/愛知県
「僕はこれを初めて飲んだときに、みりんってこんなに美味しかったんだと衝撃を受けたみりんです。僕はこれをロックで飲みながら、料理したりしてますね。みりんらしい甘さがあって、重厚な味わいがします。」
「蔵のいのち」によって育まれたみりん
「九重味淋」の本みりん 九重櫻/愛知県
「思ったよりもあっさり味のみりんです。普段使いにぴったりの1本で、はじめての人でも使いやすいと思います!」
洋酒のように複雑な味わいを醸す一品
「白扇酒造」の福来純熟成本みりん/岐阜県
「酒屋さんがつくっているみりんなので、甘みが酒っぽくていい余韻が残ります。これもロック、ソーダで割って飲んでもいいかも!」
日本は、みりん、醤油、味噌、酢、漬物、納豆、珍味など独自の発酵食文化を生み出しています。今回紹介した商品はお取り寄せも可能なので、ぜひお試しあれ!
監修=小倉ヒラク 文=小倉ヒラク、林 貴代子、新居奈津、相磯法子、写真=岩堀和彦、野中弥真人
Discover Japan 2019年11月号「すごいぜ!発酵」の一部を抜粋して掲載しております。
1|『珍味編』
2|『醤油編』
3|『味噌編』
4|『みりん編』
5|『酢編』
6|『漬物編』
7|『納豆編』
8|これも実は発酵食品!
9|青森県でつくられる「ごども納豆」