FOOD

発酵食品名鑑④
『みりん編』

2019.11.25
発酵食品名鑑④ <br class=“none” /><b>『みりん編』</b><br class=“none” />

全国各地に根づく発酵食品の魅力を伝えるべく、発酵デザイナー・小倉ヒラクさんを監修者に迎え、ヒラクさんが本当に美味しいと思う発酵食品だけを厳選!

今回は煮物などの和食をつくる際に、グッと味わいに深みを出したいときに欠かせないのがみりん。ぜひ常備してもらいたい3本をご紹介します。

小倉ヒラクさん
発酵デザイナー。山梨県甲州市を拠点に全国の醸造家との商品開発、ワークショップなどを行う。著書に『日本発酵紀行』(D&DEPARTMENT PROJECT)などがある。

50年以上変わらぬお馴染みラベル
「角谷文治郎商店」の三洲三河みりん/愛知県

明治43年創業以来「米一升を使って、みりん一升をつくる」といったシンプルな製法を貫いている「角谷文治郎商店」。米本来の豊かな甘みと旨みを閉じ込めたみりんだからこそ、そのまま飲んでも甘口リキュールのような味わいが楽しめる

「僕はこれを初めて飲んだときに、みりんってこんなに美味しかったんだと衝撃を受けたみりんです。僕はこれをロックで飲みながら、料理したりしてますね。みりんらしい甘さがあって、重厚な味わいがします。」

「角谷文治郎商店」の三洲三河みりん
価格:1122円/700㎖
Tel:0566-41-0748
注文方法:Tel、インターネット
http://www.mikawamirin.com/

「蔵のいのち」によって育まれたみりん
「九重味淋」の本みりん 九重櫻/愛知県

大粒の「もち米」・蔵人伝承の「米こうじ」・丁寧に蒸留した「本格焼酎」と、シンプルながら原材料は皆高品質。初代より受け継がれてきた大蔵に息づく微生物が、醸造特有の芳醇な香りを生み出している

「思ったよりもあっさり味のみりんです。普段使いにぴったりの1本で、はじめての人でも使いやすいと思います!」

「九重味淋」の本みりん 九重櫻
価格:999円/500㎖
Tel:0566-41-0708
注文方法:Tel、インターネット
https://kokonoe-shop.com

洋酒のように複雑な味わいを醸す一品
「白扇酒造」の福来純熟成本みりん/岐阜県

風味を損なわず色つやよく仕上がる、伝統的な「槽搾り」を採用。絞りたてはフレッシュだが、3年間熟成させることで、琥珀色の濃厚な味わいへと変化。複雑な甘みを醸し出す本品は、洋菓子づくりにも適している

「酒屋さんがつくっているみりんなので、甘みが酒っぽくていい余韻が残ります。これもロック、ソーダで割って飲んでもいいかも!」

「白扇酒造」の福来純熟成本みりん
価格:2750円/1800㎖
Tel:0120-873-976
注文方法:Tel、インターネット
https://www.hakusenshuzou.jp/

日本は、みりん、醤油、味噌、酢、漬物、納豆、珍味など独自の発酵食文化を生み出しています。今回紹介した商品はお取り寄せも可能なので、ぜひお試しあれ!

監修=小倉ヒラク 文=小倉ヒラク、林 貴代子、新居奈津、相磯法子、写真=岩堀和彦、野中弥真人

Discover Japan 2019年11月号「すごいぜ!発酵」の一部を抜粋して掲載しております。

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