発酵食品名鑑③
『味噌編』
全国各地に根づく発酵食品の魅力を伝えるべく、発酵デザイナー・小倉ヒラクさんを監修者に迎え、ヒラクさんが本当に美味しいと思う発酵食品だけを厳選!
日本の食卓に欠かせない調味料のひとつ「味噌」。つくられる地域によって見た目や味わいが異なるので、料理によって使い分けする人も。ぜひチェックしてみてください。
発酵デザイナー。山梨県甲州市を拠点に全国の醸造家との商品開発、ワークショップなどを行う。著書に『日本発酵紀行』(D&DEPARTMENT PROJECT)などがある。
吟味した国産原料で醸す、絶品ご飯のお供
「丸新本家」の金山寺味噌/和歌山県
「ごはんにかけるおかず味噌にぴったりの金山寺味噌です。これを食べると、昔の日本人は何を食べていたかを思い起こさせてくれます。味のつけ方や味噌に入っているほかの具のチョイスが好きです。」
価格:432円/150g 栄養成分表示(100gあたり)
エネルギー:245kcal たんぱく質5g、脂質2g、炭水化物52g、食塩相当量6.3g
Tel:0120-345-193
注文方法:Tel、インターネット
https://www.marushinhonke.com/
全国にも類を見ない、麹ブレンド味噌
「五味醤油」の甲州やまごみそ/山梨県
「味噌のビギナーが使うと中毒性がある味噌です。どんな出汁とも合いますし、煮炊きもおすすめ。山梨でも全国でも愛されている味噌です。」
琉球王家も愛用した、沖縄伝統の味
「玉那覇味噌醤油」の首里みそ/沖縄県
「熟成しているようで実は味が若い。ギャップがある味噌。よもぎの葉が入っている沖縄の味噌汁「ふーちばー」が飲みたくなります。」
米麹の甘さ際立つ、極上のこし味噌
「ヤマモ味噌醤油醸造元」のYUKIDOKE/秋田県
「デザイン性の高い味噌ですね。味噌特有の臭みが一切なく、いい意味で味噌らしくない味噌。パテに塗って食べるのもいいですね。」
大豆本体の深い旨みを味わう
「まるや八丁味噌」の八丁味噌/愛知県
「唯一無二の味。はじめて食べる人はこれが味噌とは思えないと思います。この八丁味噌が日本で最古の味噌のひとつかと。」
100年先を見据えた、徹底した味噌づくり
「マルカワみそ」の自然栽培みそ未来/福井県
「原料のこだわりがすごいんです。有機にこだわっていて、オーガニック好きには定番中の定番。割とあっさり味なので使いやすいです。」
日本は、味噌、みりん、酢、漬物、納豆、珍味、醤油など独自の発酵食文化を生み出しています。今回紹介した商品はお取り寄せも可能なので、ぜひお試しあれ!
監修=小倉ヒラク 文=小倉ヒラク、林 貴代子、新居奈津、相磯法子、写真=岩堀和彦、野中弥真人
Discover Japan 2019年11月号「すごいぜ!発酵」の一部を抜粋して掲載しております。
1|『珍味編』
2|『醤油編』
3|『味噌編』
4|『みりん編』
5|『酢編』
6|『漬物編』
7|『納豆編』
8|これも実は発酵食品!
9|青森県でつくられる「ごども納豆」