発酵食品名鑑⑧
これも実は発酵食品!
全国各地に根づく発酵食品の魅力を伝えるべく、発酵デザイナー・小倉ヒラクさんを監修者に迎え、ヒラクさんが本当に美味しいと思う発酵食品だけを厳選!
一概にカテゴリーに分けることが難しいほど、幅広い発酵食品。最後は「これも発酵がかかわっているの⁉」と驚く逸品をご覧あれ。
発酵デザイナー。山梨県甲州市を拠点に全国の醸造家との商品開発、ワークショップなどを行う。著書に『日本発酵紀行』(D&DEPARTMENT PROJECT)などがある。
江戸時代から変わらぬ健康茶
「大豊町」の碁石茶/高知県
「クセが強い味かと思いきや、さわやかな味わい。お茶漬けで食べると、魚介出汁のような味に。冷やして飲むと酸味と旨みが出ます!」
一番茶からつくられる阿波の「晩茶」
「阪東食品」の阿波晩茶/徳島県
「茶葉をすって乳酸発酵させるお茶。碁石茶より比較的穏やかな味わいで、普段飲む番茶として、汎用性が高いお茶です。」
価格:1512円/100g
Mail:info@bando-farm.com
注文方法:mail、インターネット
http://bando-farm.com/index2.html
東京都の島で誕生した幻の焼酎
「青ヶ島」の青酎/東京都
「野生の微生物だけで醸す幻の焼酎。芋のカテゴリーに入るけど薩摩とは違う、花のような香りで酸味が特徴。官能性の高い焼酎です。」
栽培醸造家の夫婦が手作業でつくるワイン
「ソレイユワイン」のソレイユ千野甲州2017/山梨県
「地酒と外国産ワインのいいとこどり。日本の土着感が好きで、値段もお手頃。食べ合わせが広く和食、エスニックにもあう万能ワイン。」
価格:3080円/720㎖
Tel:0553-22-2236
注文方法:Tel、インターネット
http://www5e.biglobe.ne.jp/~soleilwn/
日本は醤油や味噌、酢、みりん、漬物、納豆、珍味など独自の発酵食文化を生み出しています。今回紹介した商品はお取り寄せも可能なので、ぜひお試しあれ!
監修=小倉ヒラク 文=小倉ヒラク、林 貴代子、新居奈津、相磯法子、写真=岩堀和彦、野中弥真人
Discover Japan 2019年11月号「すごいぜ!発酵」の一部を抜粋して掲載しております。
1|『珍味編』
2|『醤油編』
3|『味噌編』
4|『みりん編』
5|『酢編』
6|『漬物編』
7|『納豆編』
8|これも実は発酵食品!
9|青森県でつくられる「ごども納豆」