FOOD

発酵食品名鑑⑧
これも実は発酵食品!

2019.11.25
発酵食品名鑑⑧<br class=“none” /><b>これも実は発酵食品!</b><br class=“none” />

全国各地に根づく発酵食品の魅力を伝えるべく、発酵デザイナー・小倉ヒラクさんを監修者に迎え、ヒラクさんが本当に美味しいと思う発酵食品だけを厳選!

一概にカテゴリーに分けることが難しいほど、幅広い発酵食品。最後は「これも発酵がかかわっているの⁉」と驚く逸品をご覧あれ。

小倉ヒラクさん
発酵デザイナー。山梨県甲州市を拠点に全国の醸造家との商品開発、ワークショップなどを行う。著書に『日本発酵紀行』(D&DEPARTMENT PROJECT)などがある。

江戸時代から変わらぬ健康茶
「大豊町」の碁石茶/高知県

碁石茶とは、高知県大豊町で生産される伝統発酵茶。標高450mの山中にある茶畑から、枝ごと刈ってカビ付けし、乳酸発酵させるのが特徴で、香ばしくほんのり苦みのある味。栄養素を多く含み、近年注目を集める健康発酵茶

「クセが強い味かと思いきや、さわやかな味わい。お茶漬けで食べると、魚介出汁のような味に。冷やして飲むと酸味と旨みが出ます!」

「大豊町」の碁石茶
Tel:0887-73-1818(大豊町碁石茶共同組合)
注文方法:Tel、インターネット
http://514.or.jp/

一番茶からつくられる阿波の「晩茶」
「阪東食品」の阿波晩茶/徳島県

古くから徳島県の山間部で生産されている特産茶。新芽ではなく、あえて大きく育った一番茶を使用し、木桶で漬け込み乳酸発酵させ、天日干しする伝統製法でつくる後発酵茶で、カフェインが少なくほのかな酸味がある

「茶葉をすって乳酸発酵させるお茶。碁石茶より比較的穏やかな味わいで、普段飲む番茶として、汎用性が高いお茶です。」

「阪東食品」の阿波晩茶
価格:1512円/100g
Mail:info@bando-farm.com
注文方法:mail、インターネット
http://bando-farm.com/index2.html

東京都の島で誕生した幻の焼酎
「青ヶ島」の青酎/東京都

伊豆諸島の一番奥、青ヶ島でつくられる芋焼酎。青ヶ島産の芋と「純生麦」からつくる麦麹を5年以上じっくりと発酵・熟成させた、独特の芋の甘い香りとまろやかな口当たり。その味わいは一度飲むと癖になると評判

「野生の微生物だけで醸す幻の焼酎。芋のカテゴリーに入るけど薩摩とは違う、花のような香りで酸味が特徴。官能性の高い焼酎です。」

「青ヶ島」の青酎
価格:5500円(税別)/700㎖
Tel・Fax:04996-9-0332
注文方法:ウェブから専用用紙にてFax
http://ao-chu.com

栽培醸造家の夫婦が手作業でつくるワイン
「ソレイユワイン」のソレイユ千野甲州2017/山梨県

山梨市の住宅街に佇むワイナリー。定番商品である、ソレイユ千野甲州2017は、6カ月樽熟成仕込み。口当たりのフレッシュ感と後からくるビターな味わいをもち合わせ、1〜3年の熟成でさらになめらかになる人気の一本

「地酒と外国産ワインのいいとこどり。日本の土着感が好きで、値段もお手頃。食べ合わせが広く和食、エスニックにもあう万能ワイン。」

「ソレイユワイン」のソレイユ千野甲州2017
価格:3080円/720㎖
Tel:0553-22-2236
注文方法:Tel、インターネット
http://www5e.biglobe.ne.jp/~soleilwn/

日本は醤油や味噌、酢、みりん、漬物、納豆、珍味など独自の発酵食文化を生み出しています。今回紹介した商品はお取り寄せも可能なので、ぜひお試しあれ!

監修=小倉ヒラク 文=小倉ヒラク、林 貴代子、新居奈津、相磯法子、写真=岩堀和彦、野中弥真人

Discover Japan 2019年11月号「すごいぜ!発酵」の一部を抜粋して掲載しております。

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