発酵食品名鑑⑤
『酢編』
全国各地に根づく発酵食品の魅力を伝えるべく、発酵デザイナー・小倉ヒラクさんを監修者に迎え、ヒラクさんが本当に美味しいと思う発酵食品だけを厳選!
今回は味をキリっと引き締めたいときに使う「酢」について。最古の発酵調味料といわれている酢は、酸味と旨みが決め手。昔ながらの味わいからアレンジ品まで、幅広いラインアップをご紹介します。
発酵デザイナー。山梨県甲州市を拠点に全国の醸造家との商品開発、ワークショップなどを行う。著書に『日本発酵紀行』(D&DEPARTMENT PROJECT)などがある。
無農薬の米づくりからはじまる気長な製法の米酢
「飯尾醸造」の純米富士酢/京都府
「天然醸造酢の代表格ですね。料理好きはみんなこれを使っている気がします。関西のメーカーとあって味わいは非常にまろやか。僕が和食に使うならやっぱりこの1本を選びます。クオリティが高いです!」
夫婦で切り盛りする小規模醸造所
「戸塚醸造店」の心の酢/山梨県
「元銀行マンの店主が麹づくり、酒、酢からひとりでつくっていて、プロセスに彼の情熱が宿っています。味の旨みが力強いです。」
あと一品欲しいときの便利調味料
「尾道造酢」のそのまんま酢のもの/広島県
「応用しやすいお酢ですね。ほかの食材との組み合わせに最適。この蔵の「おいしい酢」も使いやすくて、料理上手になれますよ!」
価格:370円/500㎖
Tel:0848-37-4597
Fax:0848-37-4599
注文方法:Tel、Fax
日本は、酢やみりん、醤油、味噌、漬物、納豆、珍味など独自の発酵食文化を生み出しています。今回紹介した商品はお取り寄せも可能なので、ぜひお試しあれ!
監修=小倉ヒラク 文=小倉ヒラク、林 貴代子、新居奈津、相磯法子、写真=岩堀和彦、野中弥真人
Discover Japan 2019年11月号「すごいぜ!発酵」の一部を抜粋して掲載しております。
1|『珍味編』
2|『醤油編』
3|『味噌編』
4|『みりん編』
5|『酢編』
6|『漬物編』
7|『納豆編』
8|これも実は発酵食品!
9|青森県でつくられる「ごども納豆」