FOOD

発酵食品名鑑⑦
『納豆編』

2019.11.25
発酵食品名鑑⑦<br class=“none” /> <b>『納豆編』</b><br class=“none” />

全国各地に根づく発酵食品の魅力を伝えるべく、発酵デザイナー・小倉ヒラクさんを監修者に迎え、ヒラクさんが本当に美味しいと思う発酵食品だけを厳選!

今回は大豆からひきわりまで幅広く愛されるザ・発酵食品「納豆」。「豆×納豆菌」のシンプルな組み合わせが生む納豆は、まさに発酵食品の王さま。粒立ち・粘り・香りと、意外にも納豆の世界は奥深いです。

小倉ヒラクさん
発酵デザイナー。山梨県甲州市を拠点に全国の醸造家との商品開発、ワークショップなどを行う。著書に『日本発酵紀行』(D&DEPARTMENT PROJECT)などがある。

純粋培養の納豆菌使用のこだわり納豆
「宮城野納豆製造所」の宮城野納豆/宮城県

大正9年の創業以来、高品質な納豆菌を製造することでも知られる「宮城野納豆製造所」。木がもつ適度な保湿性がふっくらとした豆の食感を生み出す経木納豆は、いまでは珍しい一品。大豆に移るシナの木の芳ばしい香りを楽しむためにも、まずは何もかけず食べてみるべし

「宮城県のご当地納豆。日本人の食生活で比較的最初に取りいれるようになったのは、宮城県なのではないかと思っています。その中で、宮城野納豆の納豆は、いつ食べても飽きない、納豆のTHEスタンダード!」

「宮城野納豆製造所」の宮城野納豆
価格:216円/110g
Tel:022-256-7223
注文方法:Tel、インターネット
http://www.miyagino-nattou.com/

納豆ご飯を堪能するための一品
「天狗納豆」の極小粒 わら納豆3本束/茨城県

水戸の名産である小粒納豆の中でも、さらに極小の大豆を使用した「極小粒」は、かき混ぜると力強い粘りが現れるのが特徴。その粘り強さと粒の小ささは、納豆ご飯に最適ともいえる一品で、藁が納豆の水分を適度に吸収するため、凝縮された旨みとほどよい歯応えも楽しめます

「水戸納豆のオリジンブランド。東北の納豆は大粒ですが、それに対して水戸は小粒。おかずとして食べられていた大粒が、小粒になって、ご飯のおともになった。そのきっかけをつくったのがこの納豆かと思います。」

「天狗納豆」の極小粒 わら納豆3本束
価格:756円/70g×3
Tel:0120-109-083
注文方法:Tel、インターネット
http://www.tengunatto.com/

まろやかな風味香る食べやすさが魅力
「川口納豆」の国産中粒三つ折り/宮城県

種類豊富な「川口納豆」において、スタンダードかつ一番人気の商品。宮城・岩手・青森の国産大豆を使用した中粒の納豆は、癖がなく納豆本来の風味を思い出す味。通気性に優れた紙の包装紙が追発酵を促すため、開封すると豆の甘い香りが広がる

「こちらも宮城県のご当地納豆のひとつだと思いますが、宮城県は本当に納豆文化が盛んですね。癖がない中粒納豆なので、ご飯の上に乗せるもよし、料理と組み合わせても素材の邪魔をしない、バランスのとれた納豆。」

「川口納豆」の国産中粒三つ折り
価格:110円/90g
Tel:0228-54-2536
注文方法:Tel、インターネット
http://www.kawaguchi-natto.co.jp/

日本は納豆や漬物、珍味、醤油、味噌、みりん、酢など独自の発酵食文化を生み出しています。今回紹介した商品はお取り寄せも可能なので、ぜひお試しあれ!

監修=小倉ヒラク 文=小倉ヒラク、林 貴代子、新居奈津、相磯法子、写真=岩堀和彦、野中弥真人

Discover Japan 2019年11月号「すごいぜ!発酵」の一部を抜粋して掲載しております。

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