HOTEL

《THE THOUSAND KYOTO》
京都との“共生”を楽しむ、サステナブルホテル

2022.10.21
《THE THOUSAND KYOTO》<br><small>京都との“共生”を楽しむ、サステナブルホテル</small>
緑萌える庭園を望むテラスが、心地いい時間を演出する「テラス・スイート ツイン」。色彩を抑えた穏やかなトーンのリビング、「テラス・スイート」限定の広々とした檜風呂も魅力だ

これからの時代のステイに求められるのは、快適さとサステイナビリティが融合した、新しい心地よさ。京都の自然や文化と共生する喜びを「千年ホテル」で体感しよう。

タイル使いや調度品がモダンな印象の「ハーモニー・スイート ツイン」。圧巻の広さを誇るバスルームからも、庭園が眺められる。客室内でスパトリートメントサービスの利用も可能

京都駅から徒歩約2分の場所に佇む「ザ・サウザンド京都」。2022年7月に初のリブランドを行い、“サステナブル・コンフォート・ホテル”へアップデートした。個人の快適さだけでなく、自然や文化、社会にとっての心地よさも考えるヒントが、館内にちりばめられている。

チェックインを済ませ、客室へ。引き算の美に包まれた静謐な空間は、駅前という立地が信じられないほどの安らぎをもたらす。そこに新たに加わったのが、プラスチックフリーの取り組み。カードキーは手触りのよい竹製に。歯ブラシなどのプラスチック製アメニティは設置されないので、使い慣れたアイテムを持参することで、よりリラックスしたステイがかなう。

BREAKFAST|「キザハシ」御朝食
同店シグネチャーの一番出汁を目覚めの一杯に。京都産野菜のお浸し、1人前ずつ目の前で炊き上げるつややかな美山米、コク深い出汁巻きは宇治産の平飼い卵など、地産地消ならではの口福が揃う
LUNCH|鹿のロースト マスタードソース
「スカーラエ」のランチから。しっとりと繊細に火入れされた夏鹿のモモ肉は、癖がなく澄んだ味わい。鹿が食糧とする金柑もソースにして添え、京丹波の山の恵みを表現
DINNER|ティエッラ アンチョビソース
「スカーラエ」のディナーの1品。賀茂なすやズッキーニなどの野菜を何層にも重ねて焼き上げた、南イタリアの郷土料理を再構築。バーニャカウダのソース、ゴボウのチップスとともに

美食の軸となるのは、京都産の食材を多彩に昇華させた品々。イタリアン「スカーラエ」では、京丹波で捕れる鹿をメインの一品に仕立てて提供する。豊かな里山をも擁する京都の風土や季節を丸ごといただくような料理は、目にも舌にも鮮やかな印象を刻み込む。また、屋上にはミツバチの巣箱が設置され、採取されたはちみつはレストランのメニューに使用されるほか、土産品として購入もできる(数量限定)。日本料理「キザハシ」での朝食は、土地の恵みをふんだんに盛り込み、素材を余さず使用。食品ロス削減はもとより、深みのある素材本来の持ち味がうれしい。

ホテルの内外で
伝統とその先の文化に出合う

「THE THOUSAND SPA」では、お茶や炭、お香など、京都の素材・伝統技術を詰め込んだトリートメントが受けられる。日本古来の「六根清浄」の哲学に基づいた、癒しのひとときを過ごしたい
「TEA AND BAR」のシグネチャースイーツ「奥庭 〜OKUNIWA〜」2500円(ドリンク付き)。苔玉を模した抹茶ケーキやアーモンドの砂利などで奥庭を表現。現代的なアレンジで茶の湯を身近に感じられる
ホテル屋上での「都市養蜂プロジェクト」で採取したはちみつ2200円(数量限定)。京都・丹波ワインとコラボしたオリジナルラベル「京丹波シャルドネ」はシェフソムリエ・岩田渉氏によるセレクト

ホテル名に冠した「千年」という言葉。これまで続いてきた“千年の都・京都”、そして“次の千年”に想いを馳せることが、SDGsの精神につながる。そのきっかけとして、京都の奥深さを体感できるプログラム「OKUTRIP KYOTO」をおすすめしたい。たとえば、「センニュウアートプログラム」では、ホテルスタッフの案内で、ホテルの随所に配されたモダンアートを鑑賞。その後、御寺・泉涌寺を訪れ、伽藍や仏教美術を特別拝観する。伝統と革新を肌で感じられる、特別な体験となるだろう。

通常非公開のエリアも拝観できる「センニュウアートプログラム」
ホテル館内のアートツアー(宿泊者・レストラン利用者限定、毎週水・木曜開催)も好評

深遠な京都文化や自然との共生を提案するザ・サウザンド京都。快適でサステイナブルな滞在は、心身を豊かに満たしてくれる。

 

THE THOUSAND KYOTO(ザ・サウザンド京都)
住所|京都府京都市下京区東塩小路町570
Tel|075-354-1000
Fax|075-354-1313
室数|222室
料金|1泊1室 6万3000円~(税・サ込、宿泊税別)
カード|AMEX、DINERS、DC、JCB、Master、VISAなど
IN|15:00
OUT|12:00
夕食|イタリアンまたは日本料理
朝食|洋食または和食
アクセス|車/名神高速道路京都南ICから約20分、電車/JR京都駅から徒歩約2分
施設|イタリアンレストラン、日本料理店、カフェ&バー、スパ、フィットネス、宴会場など
Wi-Fi|あり
 
 

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text: Aya Honjo photo: Sadaho Naito
Discover Japan 2022年11月号「京都を味わう旅へ」

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