《THE THOUSAND KYOTO》
京都との“共生”を楽しむ、サステナブルホテル
これからの時代のステイに求められるのは、快適さとサステイナビリティが融合した、新しい心地よさ。京都の自然や文化と共生する喜びを「千年ホテル」で体感しよう。
京都駅から徒歩約2分の場所に佇む「ザ・サウザンド京都」。2022年7月に初のリブランドを行い、“サステナブル・コンフォート・ホテル”へアップデートした。個人の快適さだけでなく、自然や文化、社会にとっての心地よさも考えるヒントが、館内にちりばめられている。
チェックインを済ませ、客室へ。引き算の美に包まれた静謐な空間は、駅前という立地が信じられないほどの安らぎをもたらす。そこに新たに加わったのが、プラスチックフリーの取り組み。カードキーは手触りのよい竹製に。歯ブラシなどのプラスチック製アメニティは設置されないので、使い慣れたアイテムを持参することで、よりリラックスしたステイがかなう。
美食の軸となるのは、京都産の食材を多彩に昇華させた品々。イタリアン「スカーラエ」では、京丹波で捕れる鹿をメインの一品に仕立てて提供する。豊かな里山をも擁する京都の風土や季節を丸ごといただくような料理は、目にも舌にも鮮やかな印象を刻み込む。また、屋上にはミツバチの巣箱が設置され、採取されたはちみつはレストランのメニューに使用されるほか、土産品として購入もできる(数量限定)。日本料理「キザハシ」での朝食は、土地の恵みをふんだんに盛り込み、素材を余さず使用。食品ロス削減はもとより、深みのある素材本来の持ち味がうれしい。
ホテルの内外で
伝統とその先の文化に出合う
ホテル名に冠した「千年」という言葉。これまで続いてきた“千年の都・京都”、そして“次の千年”に想いを馳せることが、SDGsの精神につながる。そのきっかけとして、京都の奥深さを体感できるプログラム「OKUTRIP KYOTO」をおすすめしたい。たとえば、「センニュウアートプログラム」では、ホテルスタッフの案内で、ホテルの随所に配されたモダンアートを鑑賞。その後、御寺・泉涌寺を訪れ、伽藍や仏教美術を特別拝観する。伝統と革新を肌で感じられる、特別な体験となるだろう。
深遠な京都文化や自然との共生を提案するザ・サウザンド京都。快適でサステイナブルな滞在は、心身を豊かに満たしてくれる。
THE THOUSAND KYOTO(ザ・サウザンド京都)
住所|京都府京都市下京区東塩小路町570
Tel|075-354-1000
Fax|075-354-1313
室数|222室
料金|1泊1室 6万3000円~(税・サ込、宿泊税別)
カード|AMEX、DINERS、DC、JCB、Master、VISAなど
IN|15:00
OUT|12:00
夕食|イタリアンまたは日本料理
朝食|洋食または和食
アクセス|車/名神高速道路京都南ICから約20分、電車/JR京都駅から徒歩約2分
施設|イタリアンレストラン、日本料理店、カフェ&バー、スパ、フィットネス、宴会場など
Wi-Fi|あり
text: Aya Honjo photo: Sadaho Naito
Discover Japan 2022年11月号「京都を味わう旅へ」