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台湾豆花屋のタピオカ黒糖豆花&新垣養蜂園のハチミツ
南方写真師・垂見健吾厳選の
沖縄スイーツ案内|Part 5

2022.8.10
台湾豆花屋のタピオカ黒糖豆花&新垣養蜂園のハチミツ<br><small>南方写真師・垂見健吾厳選の<br>沖縄スイーツ案内|Part 5</small>

写真師歴44年、沖縄在住33年のタルケンおじぃこと垂見健吾さんが、これまで撮影で訪ね歩いた先で出合ったすてきなスイーツを紹介。スイーツ天国沖縄へめんしぇーびり(いらっしゃい)!

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【台湾豆花屋のタピオカ黒糖豆花】
豆乳でつくるやさしい味
台湾の王道スイーツ

豆花とタピオカにココナッツミルク、沖縄産黒糖をかけた西米露黒糖豆花(450円)。豆花はその日につくった新鮮なものを使う。冷やさず温かいまま食べるメニューも

約30年前、タルケンおじぃが那覇市の料亭で食べた琉球王国の宮廷料理「西国米」は、タピオカを使ったデザートだったという。「同じようなスイーツが、台湾にもあるんだなと興味がわいて食べてみたよ」と語るのが、「台湾豆花(とうふぁ)屋」の「西米露黒糖豆花」だ。店主・陳肖霞さんいわく、豆花は台湾の王道スイーツで、西米露(タピオカ)やピーナッツなどをトッピングして食べるのが主流だそうだ。台湾でつくり方を学んだ陳さんの豆花は、豆乳を温め、石膏末(硫酸カルシウム)で固めてつくる本場仕込みの味。「ゼラチンで仕込むと、この食感は出せない」という豆花のふわふわ、つるんとした口溶けは癖になる美味しさだ。

台湾豆花屋は、2021年11月にオープンしたばかり。ピーナッツ豆花や、肉あんかけ豆花など、7種類の豆花とスープなどを提供している

<タルケンおじぃのおすすめポイント>
琉球王朝時代、中国や台湾の食が伝わったんだけど、前におじぃが食べた西国米もそんなスイーツ。台湾と沖縄はいまもチョーデー(兄弟)島。本場の味が食べられて楽しいね~

台湾豆花屋
住所|沖縄県那覇市樋川2-3-2 のうれんプラザ 1F
Tel|098-996-2030
営業時間|10:00~18:00
定休日|不定休

【新垣養蜂園のハチミツ】
首里の花蜜が育んだ上品な甘さのハチミツ

ハチミツの売上の一部は「首里ミツバチ・花いっぱいプロジェクト」に寄付される。5月は月桃、6月はサガリバナなど、花が咲く季節によって味や香りが変わる

沖縄でまだハチミツが浸透していなかった時代、1954年に創業された「新垣養蜂園」。ミツバチが自由に飛び回り、自然の花だけを食べてつくったハチミツを採取することにこだわる養蜂園だ。ミツバチの飛行距離は、約半径2㎞。そのエリアで食べた花によって風味が変わるため、県内20カ所に巣を置き、地域ごとの味を楽しめるハチミツづくりを行っている。3代目の新垣伝さんは、近年、首里の街に蜜源となる植物が少なくなってきたことを案じ、地域の人たちと花を植え、自然と人が共生できるまちづくりに取り組んでいる。そんな地域活動から生まれた「首里王朝蜂蜜(864円/50g)」は、口当たりがよく、上品な甘さ。首里の花の味を楽しめる一品だ。

さらりとした食感とまろやかな味でヨーグルトとも相性抜群

<タルケンおじぃのおすすめポイント>
首里でつくったハチミツを食べられるって、何だか贅沢でしょ! 最近はパメラさんのギリシャヨーグルトにかけて食べるのが、おじぃの一番のお気に入りなんだぁ~

新垣養蜂園
住所|沖縄県那覇市首里金城町1-29
Tel|098-884-0814
営業時間|9:00~18:00
定休日|日曜

 

ドーナツ&くるみあんぱん
 
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《南方写真師・垂見健吾厳選の沖縄スイーツ案内》
Part 1|珊瑚黒糖
Part 2|サーターアンダギー
Part 3|冬瓜漬&アイスぜんざい
Part 4|うむくじ天ぷら&田芋シュー
Part 5|タピオカ黒糖豆花&ハチミツ
Part 6|ドーナツ&くるみあんぱん

text: Norie Okabe photo: Kengo Tarumi
Discover Japan 2022年7月号「沖縄にときめく/約450年続いた琉球王国の秘密」

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