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ヒュッゲのドーナツ&ブーランジェリー プレタポルテのくるみあんぱん
南方写真師・垂見健吾厳選の
沖縄スイーツ案内|Part 6

2022.8.10
ヒュッゲのドーナツ&ブーランジェリー プレタポルテのくるみあんぱん<br><small>南方写真師・垂見健吾厳選の<br>沖縄スイーツ案内|Part 6</small>

写真師歴44年、沖縄在住33年のタルケンおじぃこと垂見健吾さんが、これまで撮影で訪ね歩いた先で出合ったすてきなスイーツを紹介。スイーツ天国沖縄へめんしぇーびり(いらっしゃい)!

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【ヒュッゲのドーナツ】
噛むほどに旨みが増す素朴な焼きドーナツ

ドーナツは常温でも凍らせても美味しい。ドーナツに合う味を追求したコーヒーは、那覇市の「あぐろ焙煎珈琲店」と共同でつくられたオリジナルブレンド(400円)

店主の石田環(めぐる)さんが、息子の礼智(らいち)くんのためにつくったドーナツをきっかけに、「地域の子どもたちが安心して食べられるおやつ」を目指してオープンしたドーナツ店。保存料は使わず、きび糖も少しだけ、揚げずに焼いたドーナツは、素朴でやさしい味が魅力だ。こだわりは、国産小麦粉と全粒粉、玄米粉を独自の配合率でブレンドした生地。牛乳の代わりに、ヨーグルトをつくる際にできる水分、ホエイ(乳清)を使うのも特徴だ。「Cheeseanista」がつくる特別なホエイを使用することで、「もっちりしているのにふんわり」という独自の食感に仕上げている。甘さ控えめなので、野菜をサンドしたり、ハチミツなどのトッピングを楽しむのもおすすめだ。

定番はプレーン、チョコなど6種類(各200円~)。玄米と「沖縄雑穀生産者組合」の波照間島産タカキビでつくる玄米ドーナツも

<タルケンおじぃのおすすめポイント>
ここのドーナツは甘くない、そして揚げていない! それがおじぃのお気に入りポイント。6種の中でプレーンは一番素材の旨みを感じられて、止まらない美味しさだよ~!

ヒュッゲ
住所|沖縄県宜野湾市大山2-23-1
Tel|090-1947-0002
営業時間|12:00~18:00
定休日|日・月曜

【ブーランジェリー プレタポルテのくるみあんぱん】
くるみの香ばしさが光る、風味豊かなあんぱん

外はカリッと中はモチモチ。ひとつのパンで多様な食感と豊かな風味が楽しめるくるみあんぱん(260円)。隠し味の白玉はパートナー・南海子(なみこ)さんのアイデア

「きれいな海がある南の地でパン屋を開きたい」という夢をかなえるため、沖縄に移住した徳島県出身の店主・高倉郷嗣(さとし)さん。東京のカフェや沖縄のホテルでキャリアを積み、2021年4月に「ブーランジェリー プレタポルテ」を開業した。高級既製服を意味する店名の由来は、「マチュア(成熟した)な大人のパンを提供する」というコンセプトから。「将来はオーダーメイドのパン屋を実現したい」と語る通り、お客さんの声は積極的に取り入れ、商品化を試みる。香ばしいくるみとどっしりしたあんが絶妙な「くるみあんぱん」はまさにそのひとつ。地域の人の声と高倉さんの情熱が生んだ看板商品だ。

県産小麦粉「島麦かなさん」をメインに使った、バゲットやクロワッサンなど約40種類のパンを販売

<タルケンおじぃのおすすめポイント>
テシオのソーセージ入りバゲットが好きで通っていると、大好きなくるみをのせたあんぱんを発見。餅も入っていて、なんて贅沢なんだとすっかりファンになったさぁ~

ブーランジェリー プレタポルテ
住所|沖縄県那覇市樋川2-2-5
Tel|070-8459-3227
営業時間|7:00~19:00
定休日|水曜

《南方写真師・垂見健吾厳選の沖縄スイーツ案内》
Part 1|珊瑚黒糖
Part 2|サーターアンダギー
Part 3|冬瓜漬&アイスぜんざい
Part 4|うむくじ天ぷら&田芋シュー
Part 5|タピオカ黒糖豆花&ハチミツ
Part 6|ドーナツ&くるみあんぱん

text: Norie Okabe photo: Kengo Tarumi
Discover Japan 2022年7月号「沖縄にときめく/約450年続いた琉球王国の秘密」

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